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プーチン露大統領はタークストリームをギリシャへ延長する可能性に言及
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201812100000/
2018.12.10 櫻井ジャーナル
ロシアのウラジミル・プーチン大統領は12月7日にモスクワでギリシャのアレクシス・チプラス首相と会談、その後にタークストリーム(トルコ・ストリーム)をギリシャへ伸ばし、そこからイタリアへ天然ガスを供給する可能性に言及した。 今年11月に完成したタークストリームはアゾフ海の入り口に近くから黒海を横断、トラキアのトルコ領へつながっている。そこからブルガリアを通り、セルビア、ハンガリー、オーストリアを結ぶルートが考えられているが、ギリシャを経由してイタリアへというルートも排除されないというわけだ。 ロシアから天然ガスを運ぶパイプラインの建設はかつてロシアが提案しているが、チプラス政権は拒否している。バラク・オバマ大統領がビクトリア・ヌランド国務次官補をギリシャへ派遣して脅していた。 伝えられるところによると、NATOの結束を乱したり、ドイツやトロイカに対して債務不履行を宣言するなとヌランドは警告、さらにクーデターや暗殺を示唆したとも言われている。イギリスのサンデー・タイムズ紙によると、軍も加わったネメシス(復讐の女神)という暗号名の秘密作戦が用意されていたという。 ロシア案を拒否したギリシャ政府は同国の東北部、トルコとの国境に近いアレクサンドルポリをイスラエルから天然ガスを運ぶためのパイプラインのハブ基地にしようとした。 地中海の東部海域に膨大な天然ガスが眠っていることは本ブログでも紹介してきた。イスラエルがレバノンからシリアにかけてを制圧したがっている理由のひとつだろう。 イスラエルはその天然ガスを運ぶパイプラインをキプロス島やクレタ島、そしてギリシャを経由し、そこからヨーロッパへ運ぶ計画を持っているが、実現まで時間がかかりそうだ。 この海域をアメリカは中東支配の拠点にしようとしている。以前にも書いたが、ロードス島とクレタ島の中間にあるカルパトス島にギリシャ軍はアメリカ軍と共同で基地を建設、アメリカ軍のF22戦闘機の拠点にしようと計画していると言われている。今年(2018年)春からギリシャのラリサ空軍基地はアメリカ軍のUAV(無人機)、MQ-9リーパー(死に神。プレデターBとも呼ばれる)の拠点として運用されている。 2001年に通貨をドラクマからユーロへ切り替えたことが直接的な原因でギリシャは経済破綻、ESM(欧州安定メカニズム)の「金融支援」を受けることになった。 通貨の切り替えができないほどギリシャ経済は良くなかったのだが、その大きな原因は第2次世界世界大戦や軍事クーデターによる国の破壊。有力メディアが宣伝したような年金制度や公務員の問題などは本質的な問題ではなかった。 そうした支援をギリシャは脱却したと報道されたが、予定通り進んでも債務の返済にはあと半世紀は必要だとされている。しかも支援の過程で経済は4分の1に縮小、若者や専門技術を持つ人びとを中心に約40万人のギリシャ人が国外へ移住、メンテナンスを放棄したことからインフラを含む700億ユーロ相当の資産が失われた。ギリシャ危機が終わったのではなく、ギリシャという国が終わったのだと言う人は少なくない。 西側の巨大資本はギリシャでの略奪は一段落、チプラス首相はロシア側と接触できる環境になったのだろう。 |
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