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フランスの瀬戸物店内のはた迷惑な乱暴者
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2018年11月22日 マスコミに載らない海外記事
エリック・S・マーゴリス
2018年11月17日
EricMargolis.com
フランスのマヌエル・マクロン大統領に関するドナルド・トランプ大統領の大いに批判的なツイートは、不快で野暮だったかどうか尋ねられ、「あなたはすべてを要約している。」とマクロンは優雅に答えた。
そう、彼らは控え目に言って、不愉快で野暮だった。更に悪いことに、トランプのツイート集中砲火は、2015年、フランスが武装集団によるパリっ子130人の殺害を追悼していた同じ日に行われたのだ。フランスの報道幹部が、トランプは「良識に欠けている」と主張した。トランプは問題を更に悪化させ、墓の脇にある1918年の残虐なベロー・ウッドの戦いで亡くなったアメリカ軍兵士のための慰霊碑に参拝するのを拒否した。彼は翌日、パリにより近い、もう一つの記念館を訪問した。
ムッシュ・トランプ大統領、大変な過失ですよ。あなたには、アメリカの問題と印象を大混乱状態にしたアマチュア観念論者の代わりに、若干の外交政策プロが必要だ。
マクロンとドイツのアンゲラ・メルケル首相が、ストラスブールでの欧州会議で演説し、共通のヨーロッパ軍で、NATOを「補完する」よう要求した後、この口論が生じた。
それ以前に、メルケル首相はヨーロッパは、保護をアメリカに依存することができなかったと述べていた。
明らかに、メルケル首相の率直な発言は、攻撃的政策が、ロシア、中国、イラン、トルコ、ベネズエラ、キューバやイスラム世界の多くとの対決をアメリカにもたらした、怒りっぽいトランプにとって、侮辱的衝撃だった。
結果的に、ヨーロッパ二大国の独仏が、第二次世界大戦終焉から70年後、アメリカ覇権からの独立を宣言したのだ。 多くのヨーロッパ人、確実にドイツ人は、アメリカ帝国によって、彼らの国は、まだ軍事的、政治的に占領されていると考えている。そうでなくて、アメリカの国家安全保障諜報機関(NSAが、アンゲラ・メルケルの携帯電話を盗聴しておいて、一言のドイツ語抗議も一切なしに、ただで済ませられただろう?
ロシアの軍と、財政上の弱さ(アメリカの10分の1以下の防衛予算)を考えれば、スペインからバルトと黒海まで、一体どんな理由で、大規模アメリカ軍が駐在があるのだろう? イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ(34の基地)、ベルギー、オランダ、イギリス、トルコ、デンマーク、ボスニア、ブルガリア、ルーマニア、コソボ、ギリシャに依然、アメリカ軍基地があり、まもなくポーランドにもできる。
ヨーロッパの大部分がまだ軍事的にアメリカに占領されている。驚異的に、世界の最も重要な経済大国の欧州連合は極めてわずかしか自衛能力を持っていない。代わりに、アメリカが、NATOの大部分の財政を負担し、運営している。冷戦中、ワルシャワ条約がモスクワに運営されていたのとちょうど同じ時期に、NATOはワシントンに指揮される、アメリカ・グローバル権力の主要要素だ。
自身の軍隊を持たない国は、ごくわずかしか主権を持てない。コスタリカは1つの魅力的例外だ。フランス、イギリスとドイツのような列強が彼ら自身の軍隊の良い部分を取得するか、あるいはよくある武力で彼らに加わらなくてはならない。これが、メルケルとマクロンが提案して、トランプの激怒を買ったものだ。
1950年代、2つのヨーロッパ大戦の恐怖が繰り返す不安と、当時は可能性があったソ連による侵略の恐怖もあって、ヨーロッパ人はNATOに同意した。スイス人さえソ連赤軍による侵略阻止を狙った防御設備構築を始め、フランスは大型大砲に更新し、マジノ線防衛を強化した。
腹を立てたトランプは、大きな経済問題を抱え、ドイツ人を信頼できなかったフランスが、2度の世界大戦で、アメリカに救われたことを言い返して思い出させた。これはフランスを憎悪する無知な保守主義者とネオコンお気に入りの話題だ。観光客として、パリのレストランで、失礼なウエーターに虐待され、横柄なフランス人に、無教養で、無作法な田舎者としてあざ笑われたことから来ているように私には思える。トランプの中核となる支持者は、福音主義教徒だ。
大半のキリスト教徒が、フランスや他のヨーロッパ人を、堕落した、不信心な、キリスト教徒嫌いと見なしている。
アメリカ革命時に、フランス陸軍兵士と水兵が、イギリス軍に対する決定的勝利をどの用もたらしたかを、彼らは好都合にも忘れるているか、知らないのだ。フランス革命の主因は、アメリカ独立戦争への軍事支援のための、ルイ国王による大量支出により起きた国家財政破産だった。
フランスのメッツに行く際は、アメリカ革命を支援すべく、フランス軍を導いたドゥ・ラファイエット侯爵の像を敬意を払うため訪れる。フランスの助けがなかったら、今頃アメリカ人は恐ろしいブレグジットの混乱に巻き込まれていたかもしれない。
NATOは、ワシントンに、強力な地政学的影響力と、巨大な量の軍事製品の売り上げをもたらしている。独立したヨーロッパ軍に関する、いかなる言及に対しても、アメリカが激怒するのに何の不思議もない。そうした考え方は、ヨーロッパに対するアメリカの支配や、中東やアフリカや西アジアにワシントンの意志を押しつけるためのNATOの利用に大きな影響を与えるのだ。
皮肉にも、ヨーロッパに対するトランプの明白な憎悪と、アメリカが全世界を支配するための、彼のネオコン近衛兵による、ヨーロッパに対する主張が、ヨーロッパに、これまでのワシントンへの従属から転換を図り、本当の独立を語るに至らせた。だが、本当のヨーロッパ軍構築には恐ろしいほど費用がかかるだろうし、政治的に問題をはらんでいる。農業法や他の経済問題に関して小競り合いするEUを見ていると、ほとんど信頼感は生じない。だが、もしヨーロッパが、アメリカへの永久奴隷状態から逃れるつもりなら、それ自身の防衛力を持たなければならない。
記事原文のurl:https://ericmargolis.com/2018/11/le-bull-in-la-french-china-shop/
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