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超富豪による支配は暴政か革命(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/18/kokusai24/msg/427.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 10 月 31 日 14:33:26: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

超富豪による支配は暴政か革命
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-1381.html
2018年10月31日 マスコミに載らない海外記事


2018年10月22日
TD originals
Chris Hedges


Mr. Fish / Truthdig

 10歳の時に、私は奨学生として、マサチューセッツ州にある超富豪向け全寮制学校に送られた。それから8年間、私は最も裕福なアメリカ人の間で暮らした。私は彼らの偏見を耳にし、閉口するほどの彼らの権利意識感覚を目にした。彼らは自分たちは、より頭が良く、より才能があるので、特権があり、豊かなのだと主張した。彼らは、物質的、社会的地位が彼らより下位の人々を、あざ笑うように蔑視していた。超富豪の大半には共感や思いやりの能力が欠如している。彼らは連中にへつらう世界に逆らったり、合わなかったりして、彼らに順応しない人々全てをからかい、いじめ、あざけるエリート徒党を組んでいた。

 大半の超富豪の息子たちと、私は友情を築くことができなかった。彼らにとっての友情は「私にとって何のとくになる?」で定義されていた。彼らは子宮から生まれ出た瞬間から、彼らの欲求や必要に応える人々に囲まれていた。彼らは、苦しんでいる他者に手を差し伸べるということができなかった。何であれ、彼らが当面抱えている、けちな思いつきやら問題が彼らの宇宙を支配しており、彼ら自身の家族内の人々さえ含め、他者の苦難に優先していた。彼らは、いかにして奪うかしか知らない。彼らは人に与えることができない。彼らは奇形化した抑えられない利己主義に支配されているとても不幸な人々だった。

 超富豪の病理を理解することが極めて重要だ。完全な政治権力を掌握した。こうした病理がドナルド・トランプや、彼の子供たちや、ブレット・カバノーや、彼の政権を運営している億万長者を特徴付けている。超富豪は、他の誰の視点でもなく、自分自身の視点でしか世界を見ることができない。彼らの周囲の人々は、資格のある男性たちが食い物にする女性を含め、束の間の欲望を満たしたり、操られたりするために造られた対象だった。超富豪はほとんど常に道徳規準をもたない。正しい。誤り。真実。ウソ。公正。不正。こうした概念は彼らの理解を超えているのだ。何であれ彼らのためになるか、よろこばしいものは良いのだ。そうでないものは、破壊しなければならない。

 超富豪の病理こそが、トランプや彼の未熟な娘婿ジャレッド・クシュナーが、無制限な資格授与と縁故主義のもう一人の産物、事実上のサウジアラビア支配者ムハンマド・ビン・サルマーンと、私が中東で一緒に働いたことがあるジャーナリストのジャマル・カショギ殺害の隠蔽を共謀するのを可能にしているのだ。超富豪は、彼らの人生を、連中が相続した富や、富が及ぼす権力や、超富豪友愛会の他メンバーや、連中の弁護士や広報担当者含む助長者の軍団によって守られて過ごす。彼らが失敗や、他者への虐待や、酷使や犯罪をしても、まず何の影響もないのだ。これがサウジアラビア皇太子とクシュナーがきずなを深めた理由だ。二人は超富豪が決まって生み出す小人なのだ。

 超富豪による支配は、この理由で恐ろしいのだ。彼らは限界を知らない。彼らは決して社会規範に拘束されておらず、将来もそうなのだ。我々は税金を払うが、彼らは払わない。エリート大学に入学したり、仕事についたりするため、我々は一生懸命やるが、彼らはそういうことはしない。我々は失敗すれば代償を払わねばならないが、彼らはそうではない。犯罪をおかせば、我々は起訴されるが、彼らはそうならない。

 超富豪は、人造の泡型構造物、我々の現実と切り離されたフランケンマンションや自家用ジェット機がある場所、リッチスタンと呼ばれる国で暮らしている。富は、それ自体が永続するだけでなく、新たな富創出の機会を独占するのには使われていると私は思う。貧乏人や労働者階級にとっての社会的流動性など、ほとんど神話だ。超富豪は、トランプやクシュナーやジョージ・W・ブッシュのような凡庸な白人男性を財閥の連中を権力の立場へと教育する育てるエリート学校に押し込んで、究極的な形の少数派優遇措置を行使しているのだ。超富豪は決して成長するようには強いられない。連中は一生、幼児期状態に保たれていることが多く、欲しいものがあるとわめき声をたて、ほぼ常に、それを手に入れる。そして、これが連中を実に実に危険にするのだ。

 アリストテレスやカール・マルクスからシェルドン・ウォリンに至るまでの政治理論学者が超富豪による支配を警告している。超富豪が権力を握ってしまえば、アリストテレスが書いているように、唯一の選択肢は暴政と革命だ。連中は、いかに育てるかやら、いかに作り上げるかを知らないのだ。彼らは底無しの強欲を満たす方法しか知らない。超富豪には滑稽なところがある。連中は何十億ドル所有していようとも彼らは決して満足しない。彼らは仏教でいう餓鬼だ。連中は、権力や金や品物の収集を通して、達成不能な幸福を追い求めるのだ。こうした際限のない欲望の人生は、超富豪が妻や子供たちと疎遠になり、本当の友人を失って、寂しく終わることが多い。そして、彼らが亡くなると、チャールズ・ディケンズが“クリスマス・キャロル”で書いた通り、大半の人々は連中とおさらばしたことを喜ぶのだ。

 超富豪の病理研究で最も優れている本の一冊『パワー・エリート』で、C. ライト・ミルズは、こう書いている。

彼らは国家の資源を搾取し、連中同士で経済戦争をし、同盟し、公有財産を利用して個人的財産を作り、自分たちの狙いを実現するため、ありとあらゆる手段を講じる。連中はリベートを得るため鉄道会社と談合する。彼らは新聞社を買収し、編集者を買収する。連中は競合する自立した企業を潰し、自分たちの権利を維持し、特権を確保するため、腕利き弁護士や評判の政治家を雇う。こうした大御所の形成には、何か悪魔的なものがある。彼らを泥棒貴族と呼ぶのは単なる修辞ではない。

 我々の民主主義を破壊した大企業資本主義は超富豪に抑制のない権力を与えてしまった。これら少数独裁エリートの病理さえ理解すれば、我々の未来を想像するのは容易だ。超富豪が支配する国家機関は、今やもっぱら連中の権益のために尽くしている。連中には、よりどころのない人々の叫び声は聞こえない。連中は国民を抑圧しつづける機関、国内支配のための治安・監視体制や軍隊化した警察や国土安全保障省や軍に権限を与え、公教育、医療、福祉、社会保障、公平な税制、食料配給券、公共交通やインフラ、そして裁判所などの、社会的、経済的、政治的不平等を和らげる組織やプログラムを、骨抜きにするか、減らす。超富豪は、連中が着実に貧困化させている人々から、益々大変な額の金を搾り取る。国民が反対したり、抗議したりすると、連中は民衆を鎮圧するか殺害する。

 超富豪は自分のイメージに異常なほど気をつかう。彼らは自分を見ることにとりつかれている。彼らは彼ら自身の宇宙の中心だ。ありもしない徳や特性で一杯の架空人格を作り出すためには、彼らはどんな苦労も費用もおしまない。これが超富豪が広く報道される慈善行為をする理由だ。慈善は、超富豪が断片的道徳に携わることを可能にするのだ。彼らは、超富豪が貧乏人の災いだと主張する頽廃や放蕩の類が特徴であることが多い自分たちの生活の道徳的堕落を無視しし、ささやかな慈善行為によって、思いやりがあり、情け深いふりをする。カショギがサルマーンに対してしたように、このイメージを台無しにする連中は、特に忌み嫌われる。そして、これが、トランプがあらゆる超富豪同様、批判的なマスコミを敵と見なす理由だ。それがトランプやクシュナーのカショギ殺害隠蔽を幇助する共謀への熱心さが不気味な理由だ。彼の中に、自分たちに欠けていて、得たいと熱望している、全能を見ている支持者に対するトランプの扇動や、批判する人々に対する暴力行為の実行は、カショギを電動骨ノコでバラバラにした皇太子の暴漢からわずか数歩しか離れていない。マスコミには、暴力的に対処すべきだと彼が言う際、トランプは冗談を言っているのだと、もし思われるのであれば、超富豪について、読者は何も分かっておられない。何の罰も受けないで済むことなら、彼は殺人さえするだろう。彼は大半の超富豪同様、良心が欠如しているのだ。

 より賢明な超富豪、イヴァンカやジャレドが、かつてはしゃぎ回っていた世界、イースト・ハンプトンズやアッパー・イースト・サイドの超富豪は大統領を粗雑で下品と見ている。だがこの違いはスタイルだけで、中身ではない。ドナルド・トランプと、ゴールドマン・サックスの裕福なハーバードやプリンストン卒業生にとっては困りものかも知れないが、彼はバラク・オバマや民主党がしているのと同様、一生懸命超富豪に尽くしているのだ。これが、オバマ夫妻が、クリントン夫妻同様、超富豪に殿堂入りした理由だ。それが、チェルシー・クリントンとイヴァンカ・トランプが親しい友人でいる理由だ。彼らは同じカースト出身なのだ。

 支配機構内には超富豪による国や生態系の略奪を止める勢力は皆無だ。超富豪には、大企業に支配されているマスコミや、彼らが資金を与えて選出される議員連中や彼らが掌握した司法制度には何も恐れるべきものはない。大学は大企業の情けない取り巻きだ。彼らは、その階級権力を復活させるため超富豪によって考案された新自由主義という支配的イデオロギーに異議申し立てをして、主要寄贈者連中を怒らせる知識人批判者を沈黙させるか追放した。超富豪は、かつては労働者が権力と戦うのを可能にしていた改革のための民主的機構とともに、労働組合を含め大衆運動を破壊した。世界は今や連中の遊び場だ。

 『ポストモダンの条件』で、哲学者のジャン=フランソワ・リオタールは、“一時的契約”が“職業や感情や性や文化や家族や国際関係や政治問題における恒久的機構”に取ってかわる将来の新自由主義秩序の姿を描いていた。人、もの、組織や自然世界に対するこの一時的関係は、集団自殺を保証する。超富豪にとっては、何ものにも固有の価値はない。人間や社会機関や自然世界は、枯渇するか崩壊するまで、個人の利益用に搾取するための商品だ。統治される人々の同意のような公益は、概念として死んでいる。この一時的関係は、超富豪の根本的病理の具体化なのだ。
 カール・ポランニーが書いた通り、超富豪は、最悪の自由、つまり“自分の仲間を搾取する自由や、比例するサービスを共同体に提供せずに、計り知れない利益を得る自由や、技術的発明を公益のための利用を阻止する自由や、私利私欲のために密かに仕組んだ人々の被災から利益を得る自由”を称賛する。同時に、ポランニーが述べている通り、超富豪は“良心の自由、言論の自由、集会の自由、結社の自由、職業選択の自由”に戦争をしかけるのだ。

 大衆文化やマスコミがもてはやす超富豪の暗い病理は、我々自身のものとなっている。我々は彼らの毒を摂取してしまったのだ。超富豪によって、我々は、ひどい自由を褒めたたえ、良い自由をけなすよう教えられている。トランプ集会をどれかご覧頂きたい。リアリティー・テレビ番組をどれかご覧頂きたい。地球の状態を検討願いたい。我々がこうした病理を拒否し、超富豪を権力の座から排除するため団結しなければ、彼らが我々を、既にそうだと考えているもの、つまり連中の手助け役に変えてしまうだろう。

記事原文のurl:https://www.truthdig.com/articles/the-rule-of-the-uber-rich-means-tyranny-or-revolution/

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コメント
1. 2018年10月31日 16:07:50 : KU7W6pbd26 : OEzh1a916oI[32] 報告
超富豪として叩かれてるのがほとんどトランプ陣営ばっかりだなと思ったら
original記事の著者の Chris Hedges は反トランプの牙城のひとつNYTimesの花形記者らしい。
2. 2018年10月31日 18:13:24 : ZzavsvoOaU : Pa801KbHuOM[93] 報告

逆だろう

グローバリズムで利益を得ている超富裕層は、それほど差別意識はない

それよりも一般国民の方が、遥かに差別意識が強く

自分の仲間(国民・階層)の利益しか考えないことが多い


だから階級社会の方が、民主主義社会よりも遥かに政治的には安定になる

つまり差別や利己主義というのも互恵主義同様、ヒト(生物)としての自然な本能ということであり

それを修正するには、情報の共有と相互監視、そして洗脳(倫理教育)しかないだろう

3. 2018年10月31日 19:00:36 : UGd5uG6y2Q : _7yrpMxYnqY[678] 報告
制御する カネの力で 政治など
4. 2018年10月31日 19:40:05 : XIsvNAajdE : BEm0er9qaBs[197] 報告
>2
一般庶民に差別意識が強いとしたら、そりゃ分断統治の結果だ。

「アイデンティティ政治」とは「分断統治」の現代版だ
https://www.reddit.com/r/tikagenron/comments/70m8zd/

そして分断統治を仕掛ける側は、対象を同じ人間と思ってない。

5. 2018年11月01日 11:25:23 : ttH6c5s2n6 : Vz1GH2_fXlk[11] 報告
100%頷ける記事です。
「我々は彼等の毒を摂取してしまった」うん、みんな毒を飲んでる。
富裕層にぶら下がる商売してる人間も山といるからね。
山奥で鹿や猪と共に自給自足でもしない限りこの無限地獄から抜け出せない。
原文も素晴らしいけど名訳ですね。
6. 2018年11月02日 10:19:12 : O4pUfLwvsA : lleAWoei_CE[730] 報告
「マスコミに乗らない海外の記事」にはニューヨークタイムズからの
引用が非常に多く、それをここ「国際版」に乗せることが非常に多い
ようだが、大体トランプ批判に終始しておりそれ以外の主張は殆ど見
受けられない。

 米国の大手メデイアがトランプを批判するのは当然だから「またやって
る」と思うだけだがキレイな文章をもっともらしく展開し上手に本音を
隠し正義ぶった主張をするところは大体一緒だ。
 意図的に騙すことに長けた連中のレトリックが延々続き「訳文」がど
う名訳だろうと内容のオソマツさは一目瞭然。


「マスコミに乗らない海外の記事」にはこの頃まったく興味なくなった。

7. 2018年11月02日 12:13:38 : iumn6ZZPdk : lRwZE7FgnKQ[5] 報告

6. 2018年11月02日 10:19:12 : O4pUfLwvsA : lleAWoei_CE[730] さん
「マスコミに乗らない海外の記事」にはこの頃まったく興味なくなった。
のはあんたの勝手。

右や左のゴイム様でフラフラすんのは普通の人間の当たり前の状態でっしゃろな。
右へ右へと流れたらデンデン総統閣下や日本会議や経団連や自公創価維新希望とおんなじだっせ。
ゴイムに何にも教えるな隠せバッカリの騙す塵の 犬アッチ行け、塵売り珍聞、3K,日経良く嫁阿保騙したる よりはましだっせ。
おもろい思たら後は自分で情報を探したらええねんと思いまっせ。
お宅みたいに書いたもんを全面的に信じるほうが頭おかしいのとちゃう。

トランプも薄皮饅頭の鍍金が剥げてカツラもバレて 一般民衆の味方で白馬に乗った正義のオッサンいうか爺 では無いのが分かってしもた。
ただの悪徳不動産屋でイスラエルの忠実な下部で銭もうて動くだけのパーペット。
命令されたミッションはアメリカ国内をバラバラにして破綻国家にして小型核兵器一杯つこうて第三次最終世界大戦を仕掛けて、、、夢は広がる、、、とちゃいまっかいなと最近思う。
戦争屋丸出しの単細胞極右のボルトンを今でも首にせんさかいにわてのような阿保でも簡単に分かる。
どんな残虐な兵器つこてもええとにかく殺せ牙出す奴は全部敵やけつの毛まで抜いてまえだっせ。
阿保ブッシュや成りすまし黒人のオバマや魔女ヒラリーとおんなユダ菌Aと猶太金Bとの僅かな差でしかおまへんで。
総て無条件で信じるものは騙される、、、だけや思いまっせ。

まーどうでもええけどワザワザ書き込んで空しい仕事でんな。
それと失礼やけど書かれた内容理解できてまっか。
トランプのオッサンは単なる例示とちゃいまっかいな。

8. 2018年11月02日 20:02:51 : O4pUfLwvsA : lleAWoei_CE[732] 報告
失礼やけど、長々ご苦労はん。

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