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「トランプは正気じゃない」──また浮上した「心の健康不安」説(ニューズウィーク) 
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/776.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 03 日 20:12:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

「トランプは正気じゃない」──また浮上した「心の健康不安」説
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10895.php
2018年9月3日(月)16時40分 ジェイソン・レモン ニューズウィーク


トランプはマケインを敵視し「ベトナム戦争の英雄」とは認めなかった(ベトナム戦争戦没者慰霊碑に花輪を捧げるマケイン夫人と、マティス国防長官、ケリー首席大統領補佐官) Andrew Harnikl-REUTERS


<共和党の重鎮マケイン上院議員の死去をきっかけに、トランプの精神状態をめぐる懸念が再浮上している>

医師のハワード・ディーン元バーモント州知事が9月2日に米MSNBCの番組に出演し、ドナルド・トランプ米大統領の精神状態は異常であり大統領にふさわしくない、と語った。

「トランプは精神疾患だ、と私は長い間信じてきた」と、番組中のパネルディスカッションでディーンは言った。「病的に自己愛が強く、アメリカにとっていいことと、自分にとっていいことの区別がついていない」

ディーンの発言は、共和党の重鎮ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)の死去に伴うトランプのちぐはぐな対応を受けたもの。トランプは、目玉政策だったオバマケア撤廃法案をつぶすなど、自分の政策に反対してきたマケインをたびたび攻撃してきた。8月25日にマケインが死ぬと、ホワイトハウスに掲げた半旗を上げたり下げたりして批判を浴びた。

さらに、9月1日にワシントン大聖堂で行われた告別式には、バラク・オバマ前米大統領を含む3人の歴代大統領が参列したが、トランプは出席しなかった。報道によれば、トランプは招待されず、ゴルフに出かけたという。

「大統領就任以来ずっとトランプは異端児で、あまり尊敬されているとは言えない」と、ディーンは分析する。「ニューヨークでビジネスをしていた頃も尊敬されなかったが、政治家になってからもだ」

70歳を過ぎたトランプが今更変わるはずはない、とディーンは付け加えた。

これまでにも多くの専門家が、トランプの精神状態に懸念を表明してきた。2017年10月には、27人の米精神科医と心理学者が連名で『The Dangerous Case of Donald Trump(ドナルド・トランプという危険な症例)』を出版。トランプは大統領職が務まるような精神状態ではないと警告し、一時は米ニューヨークタイムズ紙のベストセラーになった。

■「安定した天才」と反論するも

やはりベストセラーになったトランプ政権の暴露本『炎と怒り』の著者マイケル・ウルフも、日常的にトランプの傍にいる側近たちは、トランプが正気を失いつつあることに気が付いた、と主張した。

怒ったトランプは今年1月、「私の2つの偉大な財産は、精神が安定していて頭がいいことだ」とツイート。「(精神的に)非常に安定した天才」と自画自賛した。

それに先立つ昨年12月、米エール大学医学大学院の臨床精神医学科助教を務めるバンディー・リーは、上下両院の議員に向けて意見書を提出した。

「トランプの精神状態がアメリカに及ぼす危険について、議員たちはとても懸念していた」と、リーは米CNNのインタビューで語った。「議員たちは、その懸念が民主党内で共有されていることは知っていたが、最終的には共和党の対応次第だ、と言った。(トランプの精神状態を)同じように懸念する共和党員の知り合いがいても、彼らがその懸念に対して行動を起こしてくれるだろうか、と危惧していた」

トランプの精神状態を憶測することを批判する専門家もいる。彼らが根拠にするのは、アメリカ精神医学会の行動規範である「ゴールドウォーター・ルール」だ。それは精神科医に対して、直接検査をしていない人の精神状態に関する見解を述べるのは非倫理的、と定めている。

だが2017年7月、アメリカ精神医学会は3500人の会員に対し、公的な人物についてはゴールドウォーター・ルールに縛られるべきではない、と通達している。

(翻訳:河原里香)


 

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コメント
1. 2018年9月03日 20:47:03 : O4pUfLwvsA : lleAWoei_CE[602] 報告
この、米国のトランプ攻撃を見ているといかにして不正が世界を席巻するのかがよくわかる。

 米国民であってもクリントン、ブッシュらがどういう存在で何をして来たか
を理解している人は多い。メデイアの報道は(日本とまったく同じで)
反トランプのプロパガンダがヤケクソ的に盛大に吹きまくっている状態で
あることを、米国民の多くは知っているはずである。
 
 一人の人間を「精神異常者である」と周囲の百人中百人が言い立て
た場合、通常当人の主張はつぶされる。
こういう異常が実際に行われて来たのが人間の歴史らしい。
こういう世界を実際に作って来たのが欧米、軍産イルミナテイらであるらし
い。宗教も含め、壮大な嘘を重ねて人々をだまし、真実を言う人を
「嘘つき」とレッテルをはる。
自分らに不利な存在をこうして次々に殺して来た。
「魔女」もそうだし「異端」もそうだ。
医学も科学も真に有益なものは抹殺されたらしい。


 彼らの人生は嘘を真実であると自分を偽ることだけで存在している。
絶対に自分の「嘘」を嘘とは認めない。
しかし嘘であることを全く認知していない訳ではない。
その証拠に、自分らの姿を非常に、また異常に「美しく」装ってメデイア
に流すからだ。
真実の姿が人々にどう見えるかわかるからこそ、知っているからこそ粉
飾するのである。
もちろんそれを知っていて流すメデイアも共犯である。

少なくともヨーロッパはこの所事実を認めざるを得ない方向に動き始めて
いるが(バチカンを見よ)、米国は異常の吹き溜まりで、なかなか観念しない。
マケインなどの犯罪者をこれほどメデイアが持ち上げるのは異常で、逃げ場がないことがわかっている者たちの最後のアガキ的行動だとしか考えられない。

 地球上のどこの世界でも最低なのは「メデイア」だと、しみじみ思う。
おべっか使ってその存在を保障され、それ以外の生き方を自分のちからで探す努力も勇気もないわけだ。
これ以上最低の生き物もないだろう。

2. 2018年9月03日 21:08:39 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[1427] 報告
2018年9月3日 / 17:31 / 4時間前更新
トランプ氏、APEC首脳会議など欠席 ペンス副大統領派遣へ
1 分で読む

[ワシントン 31日 ロイター] - 米ホワイトハウスは8月31日、トランプ大統領が11月にシンガポールで開かれる東アジアサミットと、パプアニューギニアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を欠席し、代わりにペンス副大統領を派遣すると発表した。

中国の国際的な存在感が増す中、トランプ政権のアジア政策への関与姿勢に疑問の声が高まりそうだ。

サンダース米大統領報道官によると、トランプ大統領はペンス副大統領に対し、主権や法規制、自由かつ公平で互恵的な通商原則に基づく、米国の自由で開かれた米国のインド太平洋政策について強調するよう依頼した。

トランプ大統領は11月11日に、パリで開かれる第1次世界大戦終結100年の記念行事に出席する。サンダース報道官は「訪欧中にアイルランドも訪れる予定だ」と述べた。その後は11月下旬にブエノスアイレスで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に出席し、コロンビアにも立ち寄って安全保障問題などで議論を交わす予定。

米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のボニー・グレイザー氏は「トランプ大統領は米国外に出かけて多国間交渉をするのがとても嫌いだ。特にパプアニューギニア(で開かれるAPEC首脳会議)に参加させるのはほぼ不可能で、トランプ大統領は数週間後にG20で中国の習近平国家主席と顔を合わせることになる」と述べ、サミットの結果によってはさらにインド太平洋政策への関与姿勢に疑問が強まりそうだと指摘した。

またブルッキングズ研究所のジョナサン・ポラック氏は「東南アジア諸国が、米国と中国の対立に挟まれて不安定な状態に陥っているのは間違いない」と指摘した。


 


 

外為フォーラムコラム2018年9月3日 / 11:41 / 3時間前更新
コラム:日米FTAは「今がお買い得」か、米加交渉にヒント=熊野英生氏
熊野英生 第一生命経済研究所 首席エコノミスト
3 分で読む

[東京 3日] - 米国とメキシコは8月27日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の2国間協議で大筋合意した。トランプ米大統領はこれまでNAFTAを痛烈に批判し、国境に壁を築くなどと言っていた割に合意内容は厳しくない。

米国との貿易交渉に当たっては2つの立場がある。1つは、正論を譲らず徹底抗戦する立場だ。もう1つは、特定分野で妥協しても早く合意すれば名を捨てて実が取れるという立場である。メキシコは後者を選んだ。

争点となっていた自動車関税をゼロにする基準「原産地規則」については、現地調達率を現行の62.5%から75%に引き上げることで合意。また、完成車の40─45%を、メキシコの平均賃金の約2倍に当たる時給16ドル以上の労働者によって生産することで合意した。この条項は、時給の安い労働者が製造するメキシコ製品ではなく、米国製品の使用を求めるものだ。

細かい点はともかく、自動車分野でトランプ大統領が得をしたと感じる条件を受け入れれば、残りは自由貿易のルールが守られる。今更ながら、環太平洋連携協定(TPP)交渉をするのと本質的に何が違っているのかが分からない。

もっとも、TPPの原産地規制は55%であり、日本は40%とより低い調達率を希望していた。この点は少し厳しい。

恐らくトランプ大統領には、独特の戦略がある。最初に2国間自由貿易協定(FTA)で妥協したのは、韓国だ。この米韓合意は、早く妥結すれば、好条件が与えられるというメッセージを感じさせた。その後、欧州連合(EU)、メキシコとの間で割と甘い条件で合意が決まった。

<日本の自動車に対する条件も今なら甘くなるか>

日米FTAは、合意が遅れるほどに条件が厳しくなるのだろうか。こうした疑心暗鬼に襲われるところが、トランプ流の交渉術である。11月に中間選挙を控えたトランプ大統領は、早期合意を目指している。だから、「今がお買い得」と思わせる。

そのときに焦点になりそうなのが、自動車と農産物である。特に、自動車は完成車の対米輸出が厳しい扱いになりそうだ。

周知の通り、トランプ大統領はすでに自動車関税を表明して脅しをかけている。ただ、メキシコはNAFTA再交渉では、域内調達率を引き上げることによって、この関税をかわした。日本の自動車に対する条件も、今ならば甘い内容になるかもしれない。

また、農産物については、日本が米国とのFTAよりもTPPを先行させると、米国はカナダやオーストラリアに対して不利になる。そのため、米国はある程度甘い条件で早期合意を目指す可能性がある。

そもそも、日本はすでにTPP交渉である程度の開放条件を受け入れて、農業分野の対策予算を組んでいる。日米FTA交渉では、農産物の方が自動車よりも追加負担は小さくなるのではないか。

<カナダが良い妥協点を見いだせるか注目>

日米FTAに進むべきか否かの判断は、カナダと米国のNAFTA再交渉にかかっている。なぜならば、カナダのトルドー首相とトランプ大統領の仲が険悪なことは万人の知るところだからだ。

トルドー首相の国内的支持は、トランプ大統領に下手に妥協しないことで高まっている。そのカナダが、NAFTAで良い妥協点を掘り出せれば、日米FTAが好条件で落としどころを見いだせるとの類推解釈が成り立つ。

トランプ大統領は、成果を急いでいる。中間選挙もあるが、トランプ大統領は対中貿易戦争に集中しようとしている。なるべくならば、日本との間で早急にFTAを結びたいと思っているに違いない。

他方、すでにTPPと日欧経済連携協定(EPA)の合意にこぎ着けた安倍晋三首相にとっては、残された大きな貿易連携は日米FTAだけである。トランプ大統領に対して、最小限の条件悪化で手打ちにするかが、秋以降の課題となる。

熊野英生氏(写真は筆者提供)
*熊野英生氏は、第一生命経済研究所の首席エコノミスト。1990年日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年7月退職。同年8月に第一生命経済研究所に入社。2011年4月より現職。

*本稿は、ロイター外国為替フォーラムに掲載されたものです。筆者の個人的見解に基づいています。

3. 2018年9月03日 23:15:07 : RN2LY58yHw : TUDAU1Jc1us[12] 報告

「トランプは正気じゃない」!?

それどころか、100年に一人の大天才だ。しかも勇敢だ。


4. 中川隆[-13624] koaQ7Jey 2018年9月04日 09:07:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18214] 報告
マケインは悪質な売国奴の詐欺師で同情の余地は全く無い

マケインの暗い過去 / 「ハノイ・ホテル」での囚人生活
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68732343.html

  8月25日、共和党の大物議員であったジョン・シドニー・マケイン3世(John Sidney McCain III)が脳腫瘍のため81歳でこの世を去った。彼の死は党派を超えた悲しみとなり、いつもは民衆党贔屓のジャーナリストさえマッケインの昇天を歎き、各テレビ局がこぞって彼の葬儀を放送したので、日本でも多くの国民がその放映を目にしたはずだ。葬儀には軍人や議員だけでなく、歴代の元大統領も出席したから、まるで国葬のような雰囲気に包まれていた。ところが、一人だけ重要人物が欠けていたのだ。それはドナルド・トランプ大統領である。

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(左: ジョン・マケインの柩 / 右: ドナルド・トランプ )

  「トランプ憎し」のマスコミは、大統領のイメージを貶める絶好のチャンスと思ったのか、「偉大なる上院議員の葬儀に欠席するとは何事か !!」と大激怒。リベラル・メディアは「人間としての器が小さい頑固者」という印象を世間に与えるべく、悲しみの表情を浮かべるバラク・オバマやビル・クリントンの姿を映した。間抜けなアメリカ国民は、反対政党の議員であっても、その死を悼む元大統領に感動していたが、オバマの偽善は有名で、カメラを前にすれば鰐の涙を流すことができるし、アカデミー主演男優賞を獲得できる程の腕前を持っている。クリントンに至っては「いつものこと」だ。女房のヒラリーに浮気がバレれば何度でも否定できるし、愛人と恋人を手玉に取るくらい朝飯前。女房、愛人、娼婦を相手にしても、「君だけを愛している!」と平然と口にできるし、目薬無しでも同じ涙を何度も流せる。「飾りじゃないのよ、涙は」と歌うのは井上陽水と中森明菜くらいだろう。オバマとクリントンとって涙は大衆向けのサービスだ。

john McCain Funeral 4john McCain Funeral 6


(左: 葬儀に参列したオバマ夫妻とブッシュ夫妻 / 右: 葬儀に参列したクリントン夫妻とチェイニー夫妻 )

  偽善がプンプン臭うクリントンやブッシュ、オバマに比べたら、「俺は葬儀に行かないぞ!」と言い切るトランプの方が清々しい。本心を偽って教会に赴き、柩(ひつぎ)の前で涙ぐむなんて、誰もが厭だろう。選挙のために参列する議員の方がよほど薄汚い。嫌いな奴の葬儀には出ないという信念を貫くトランプは、ある意味、男らしいんじゃないか。生前、マケイン上院議員は同じ党に属していても、悉く大統領と意見を異にし、移民問題に関しては政敵に等しい存在であった。というのも、マケインは共和党議員であったが、外国人の受け容れに関しては民衆党寄りで、亡くなったエドワード・ケネディー上院議員と親しかった。日本ではあまり報道されないが、ケネディーは矢鱈と移民に優しく、不法移民まで庇う極左議員。たぶん、溺れる女を見棄てて自分だけ助かった“例の”スキャンダルを常に気にしていたから、マスコミに叩かれぬよう、いつも彼らの御機嫌を伺っていたのだろう。朝日新聞に擦り寄っていた宮澤喜一を思い出せば分かるはずだ。この元総理は「徴兵逃れ」という後ろめたい過去を持っていた。

闇に葬りたい過去を持つ英雄

John McCain 8John McCain 11

(左: 負傷したマケイン / 右: 解放されたマケイン)

  実は、この卑劣なケネディーと馬が合ったマケインにも、人には触れられたくない過去があったのだ。マケインが政界に進出できたのは、不運にもベトナム戦争で敵軍の捕虜となり、恐ろしい苦難に堪えて帰国を果たした「英雄」だったからである。ところが、彼の輝かしい「過去」には暗い影があった。時は、1967年10月26日、海軍パイロットのジョン・マケイン少佐は「A-4スカイホーク(Skyhawk)」に搭乗し、任務遂行を図ったが、その途中で北ベトナム軍の攻撃を受け、ソ連製の地対空ミサイルで撃墜されてしまった。ところが、脱出時にヘマをやらかしたのか、彼は片脚と両腕を負傷することになった。一般の日本人は事情を知らないから、彼の捻れた腕を見て、「拷問でかなり痛めつけられたんだなぁ」と勘違いする。これは明確な証拠に基づく話ではないが、ある帰還兵の話によれば、マケインは治療を受けるため、北ベトナムに軍事情報を提供したそうだ。そして、彼が介護されたギ・ラム病院には、ベトナム人民軍の総司令官たるヴォー・クエン・ザップ将軍まで訪れたらしい。

John McCain 4Vo Nguyen Giap 2


(左: パイロット時代のマケイン / 右: ヴォー・グエン・ザップ )

  ベトナムで捕虜となったアメリカ兵の間では、マケインが鄭重な「もてなし」を受けたという噂が飛び交っていた。なぜなら、マケインは下層階級の兵卒と違って、海軍兵学校を出た軍人一家の息子で、人質としての価値が非常に高い囚人であったからだ。彼の父親は太平洋艦隊司令官のジョン・S・マケイン・ジュニア提督で、祖父は第二次世界大戦でウィリアム・ハルゼイ提督(Adm. William Halsey)のもとで空母を指揮したジョン・S・マケイン・シニア提督である。こんな家系のお坊ちゃんと判れば、北ベトナム軍とソ連の軍事顧問は拷問などせず、至れり尽くせりの待遇を与えて味方にしようと考えるはずだ。ベトナム人やロシア人にとって、生け捕りにしたアメリカ兵を嬲(なぶ)り殺しにするなんて造作も無いことで、場合によったら、ロシアン・ルーレットの余興を開いて賭の対象にするだろう。しかし、独裁国の諜報員は狡猾だ。捕虜の有効利用を考える。ロシアの軍事顧問は捕まえたマケインを好待遇で寝返らせ、「苦難に耐え抜いたヒーロー」に仕立てあげてから、「渋々ながら」を装って米国に送り返す。この作戦の肝はね拘留期間である。ベトナム軍は彼を即座に返却せず、五年半「ハノイ・ヒルトン(ホア・ロア収容所の別称)」に引き留め、「英雄神話」を作らねばならない。ベトナム側の脚本だと、マケインは「仲間の解放を優先したため、帰国が遅れたエリート軍人」、則ち、自己犠牲を厭わない英雄なのだ。

John McCain, Sr. 002John McCain , Jr.John McCain 15John McCain IV


(左: ジョン・マケイン・シニア / ジョン・マケイン・ジュニア / ジョン・マケイン3世 / 右: ジョン・マケイン4世)

  日本人はアクション映画の影響が強すぎて、フィクションと現実の区別がつかないから、捕虜生活の実態が分からない。人気映画の『ランボー』ではベトコンに捕まったジョン・ランボーが凄まじい拷問に耐え抜くシーンがあったけど、実際の戦争では有り得ない。あんなの嘘。尋問されれば直ぐに答えた方が賢い。ここではあまりに残酷なので具体的に書けないが、アジア人の肉刑に耐え抜くアメリカ人などいないだろう。もし、解放されてもボロボロの身体となり、片輪になって還ってくるだけだ。ハノイの収容所にぶち込まれていた捕虜の一人にデニス・ジョンソン(Dennis Johnson)というアメリカ兵がいて、彼は脚を骨折していたが、ベトナム人から治療を受けることはなく、そのままであったという。ジョンソンによれば、マケインはいつも皆と隔離されており、髭を剃り、清潔な服を着せてもらって、快適な生活を送っていたそうだ。解放された時のマケインを見れば、「やけに健康そうだなあ」と疑問に思ったアメリカ人もいたんじゃないか。

Bob Smith 2Robert Dornan 2Al Santoli 1

(左: ボブ・スミス / 中央: ボブ・ドーナン / 右: アル・サントリ )

  カンボジアで極秘作戦に従事していたジャク・マックラム(Jack McLamb)によれば、マケインが拷問されたという形跡は無いらしい。ベトコンは大切なマケインをコードネーム(「ソングバード / Songbird」)で呼んでおり、この九官鳥は32本のプロパガンダ・フィルムに出演したそうだ。ソ連の諜報機関(GRU)から派遣されたロシア人将校は、「ハノイ・ヒルトン」に泊まっているアメリカ人捕虜の尋問を行っていたが、その際、通訳担当の少年「T」が同伴したそうである。マケインの尋問にも「T」が通訳を務めたそうで、もし、ソ連がマケインを「エージェント」にしていたというなら、1969年12月から1973年3月まで収容されていた彼の生活記録が残っているはずだ。運命の女神は残酷なのか、それとも気紛れなのか、マケインにとって悪夢となる1991年が訪れた。冷戦に敗れたソ連が崩壊し、多くの機密書類がKGBとCIAの間で交換されたという。ところが、上院の外交委員会で権力をふるうマケインは、執拗に機密ファイルを封印し、戦争捕虜を取り戻すチャンスを潰してしまったのである。これは実におかしい。誰よりも捕虜を救出したいマケインが、なぜ捕虜奪還の情報を遮断し、被害者家族の邪魔をしたのか? マケインの妨害工作に多くのアメリカ人家族が憤慨し、ボブ・スミス上院議員(Sen Bob Smith)やボブ・ドーナン下院議員(Rep. Bob Dornan)、元議会スタッフのアル・サントリ(Al Santoli)などが不満と疑念を述べていた。

Tracy Usry 1(左 / トレイシー・アスリ)
  1991年、ベトナムでの戦争捕虜に関する上院の公聴会が開かれ、帰還兵であるトレイシー・アスリ(Tracy Usry)が呼ばれて証言を行っていた。彼はアメリカ人捕虜が定期的にソ連の諜報将校から尋問を受けていたと述べたが、これに憤慨したマケインは、しばしば彼の証言を遮り、捕虜がソ連の将校から尋問を受けたことは無い、と反駁したそうだ。ところが、元ベトナム軍のブイ・ティン大佐によれば、そうした尋問は実際に行われていたそうで、彼はアスリの証言を肯定し、マケインの反論を斥けた。当時、共産党内部で要職に就いていたティン大佐は、ソ連の政治局から発せられる電報や書類を読むことができる身分だったから、ソ連の軍人が尋問する場面を目にしても不思議ではない。

Bui Tin 1(左 / ブイ・ティン )
マケインの議事妨害には眉を顰めたくなるが、彼がティン大佐と抱き合う姿はそれ以上に驚きだった。まるで旧友にでも再会したように、マケインは証言席の方に歩み寄り、曾ての憎き敵を温かく抱擁したのである。いくら何でもこれはおかしい。五年以上も自分を苦しめたベトナム人に対し、罵詈雑言どころか、一発も殴らず、感動の抱擁なんて、あまりにも寛大すぎるじゃないか。シベリアで生き地獄を味わった日本兵が、戦後にロシア軍将校と和解し、笑顔で抱き合うなんて想像できない。ソ連の犬に成り下がった日本人なら別。まぁ、普通の日本兵なら怒りで全身が震え、たとえ人前であろうとも、渾身の力を込めて殴りかかるだろう。

  アメリカのテレビ局はマケインの葬儀を放送し、彼に同情的なジャーナリストや政治家を番組に招いて、故人の素晴らしさを語らせていたが、戦争捕虜の家族を招いてマケインの「悪行」を暴露させることはなかった。民衆党の上院議員ならともかく、共和党の議員が亡くなったからといって、あんなにも大袈裟な特集を組むのは解せない。いくら欠席したトランプを貶めたいからといって、リベラル派のマスコミが「保守派」の共和党議員を心から称讃するのか? 確かに、マケインは外政に関しては「カタ派」に見えたが、内政面ではリベラル派の偽装保守であった。民衆党のジョセフ・リーバマン上院議員と同じタイプの政治家と思った方がいい。マケインを偲ぶのであれば、「ハノイ・ジェーン」と呼ばれた女優のジェーン・フォンダと一緒に論評すべきだ。両者ともベトコン側の宣伝係となり、その過去を封印して人気者になったことで共通している。フォンダはエアロビックスで注目を集め、CNNの創設者であるテッド・ターナーと結婚できた。マケインはヘンスリー家のご令嬢シンディーと結婚し、政界に進出してアリゾナ州の大御所になった。(シンディー夫人の父ジェイムズ・ヘンスリーが創設した「ヘンスリー(Hensley Beverage Company)」社は、アメリカの大手飲料メーカー。)

Cindy & John McCain 1Jane Fonda 1


(左: ジョン・マケインとシンブィー夫人 / 右: 反戦活動家のジェーン・フォンダ)

  日本のマスコミは本当に怠慢で、マケインが大統領候補になった時でも、彼の過去に言及することはなかった。もっとも、オバマのドス黒い過去すら触れずに「パス」なんだから、マケインの謎を見逃しても不思議じゃない。これは少々不謹慎だが、もしトランプが数年後に亡くなったら、米国のマスコミはどんな特番を放送するのか? もしかしたら、マケインよりも格下に扱い、放送時間も微妙に短縮するかも知れない。また、トランプを心から憎むCNNやCBS、PBSなどが、どんなゲスト・コメンテーターを用意するのか見物である。まさか「偉大な大統領が亡くなり、本当に残念です」とは言えまい。たぶん、遺族に対する同情でお茶を濁すんじゃないか。一方、トランプだって負けてはいないだろう。強気のトランプなら遺言で、「オバマとブッシュだけは呼ぶな !」と釘を刺すかもしれないぞ。おそらく、ヒラリー・クリントンも排斥されるだろうが、彼女だって行きたくはない。たとえ葬儀に招待されても、ヒラリーなら仮病を理由に欠席するんじゃないか。アメリカのリベラル派はトランプの死去に対し「アホが死んで良かった!」とそっぽを向くだろうが、故人を偲んで哀悼の辞を述べるのは、意外にも安倍総理とプーチン大統領だったりしてね。ついでに言うと、アメリカとの友好を維持したいのであれば、日本人は横須賀基地の近くにトランプ像を建てるべきだ。米国に慰安婦像を建てる朝鮮人と、合衆国大統領の記念碑を建てる日本人の「どちら」が立派なのか、アメリカ人によ〜く考えさせればいい。外務省の役人に外交を任せるとロクなことにならないから、日本の庶民が日本人らしく振る舞った方が良いときもある。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68732343.html


[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

5. 2018年9月04日 10:02:11 : kNeY0s9eJg : _DtOmeuKCLg[121] 報告
大統領や首相は、精神的にタフなものでなければ勤まらない。にも関らず、自己過信に陥る人は、ますます孤独になり精神的病に侵されることになる。民主主義で大衆による人物評価や選択は、往々にしてタフな精神の人を見抜けない。今後ますます、この種の問題(大統領や首相などの精神病)は、頻繁になるだろうから、大いに議論すべきであろう。
6. 2018年9月04日 18:04:18 : 45IA1fZ7rw : _T3Wd7AA0zA[9] 報告
トランプをキチガイのように見せているアメリカの偽ユダヤマスゴミ。トランプは至って正常だと思いたい。

それよか、本当のキチガイのアベシンゾーとネタニエフ批判を何故しない?何故ヤツラを処断できない?

7. 2018年9月04日 19:00:39 : d09awybmvs : 9XELq6f142c[101] 報告
もうあかん 庇いきれない トランプを

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