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世界でも特にイギリスでトランプが嫌悪される理由(ニューズウィーク) 
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/722.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 8 月 25 日 00:49:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

世界でも特にイギリスでトランプが嫌悪される理由
https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2018/08/post-148.php
2018年08月24日(金)17時00分 コリン・ジョイス Edge of Europe ニューズウィーク


イギリスのパブに並んでいたアメリカン風ビールは「POTUS(米大統領)」ではなく「NOTUS(私たちの一員ではない)」という名前 Newsweek japan


<攻撃的で規範無視のトランプをイギリス人が嫌う理由を挙げればきりがないが、根底には粗野な発言を自分たちが話す英語で聞かされるという苦痛がある>

最近、パブでゲストビールの種類を眺めていたとき、ある商品が目についた。それは「アメリカンスタイル」のビール(醸造はイギリス)で、「NOTUS」という名だった。よくよく見れば、「POTUS」と書いてあるが P が × で消されていて代わりに N と書かれていることが分かる。つまりは、反トランプのジョークなのだ。POTUS とは米大統領(President Of The United States)のことだが、NOTUS は現職米大統領が「私たちの一員ではない(Not Us)」ことをほのめかしている。

イギリス人はトランプをあまり好きではない、と断言しても差し支えないだろう。その理由を挙げろと言われても、どこから話を始めたらいいか分からないほどだ。トランプは不快な性格で、政治や外交の規範を平気で無視するように見える。彼は訪英してメイ首相と会談する直前に、英紙のインタビューでメイを批判した。彼はNATO同盟国に攻撃を仕掛け、その後にはロシアのプーチン大統領をホワイトハウスに招待した。

トランプの環境政策、ナショナリズム、イラン核合意からの離脱、メキシコ国境での移民親子の引き離し、銃所持の権利擁護......全てがイギリス人を実に動揺させている。トランプのくどい握手の仕方は、イギリス人から見れば奇抜だ。イギリスの人々は、トランプが自らそうであるかのように見せているほどの「たたき上げの男」だとすら思っていない。

だが結局のところ、イギリスでのトランプ非難が「特別」激しい理由は、わがイギリスとアメリカとの間に「特別な関係」が存在するとの思い込みがあるからだろう。英米はこんなにも長い間こんなにも親密な同盟国であり続けたから、アメリカの有権者は何らかの形でイギリス人が納得できる大統領を選ぶ義理がある――そんなふうにイギリス人は(ばかげたことだが)考えているのだ。平均的なイギリス人は、もっとリベラルで、もっと思いやりがあり、もっと一流の指導者を望んでいた......そしてこの結果に傷ついている。

<参考記事:村上春樹の小説を僕が嫌いな理由

■一応、公約どおりだけど......

僕は個人的に、トランプを当選させた米大統領選には無視できない何らかの意味があるに違いないと思いたい。何千万人ものアメリカ人が、従来型の政治に見捨てられ、無視されていると感じていた。トランプはそこにつけ込み、彼らに新たな何かを提示したが、彼が本当に有権者の希望に応えられるかどうかはいまだに見えてこないままだ。金融危機とそれに続く景気後退や、税金を投入しての超富裕層の救済が、人々の怒りと不信を生み、それがトランプにうまく利用されたのだ。

トランプのすること全てが無意味ともいえない。NATO加盟各国は防衛費の対GDP比率を2%にする目標を掲げているが、達成できていない国もある。その中には、世界で最も裕福な国家の1つでNATOから特に恩恵を受けているはずのドイツも含まれる。ベルギーやスペインの防衛費はといえば、GDPの1%未満だ。だからトランプがさらなる拠出を要求するのも当然だろう(ところでイギリスはこの目標を達成しており、対GDP比だけでなく、総額で見てもドイツ以上の防衛費を拠出している。だから、ドイツなどの国々が「良いヨーロッパ国家」とされる一方で、EU離脱を望むイギリスが「孤立主義者」などと酷評されているのは皮肉なことだ)。

公平を期すために言うと、世界が嫌うトランプの行動のうち一部(不法移民の排除や、イスラム諸国からの移民の制限、アメリカ第一主義、経済成長を生むための早急な減税......など)は、彼が支持者に対して以前からちゃんと公約していたものでもある。「公約を実行する政治家に怒りの声」なんていう見出しがあったら変だろう。

イギリスとアメリカは「共通の言語によって引き裂かれている」というジョークがある。ただのジョークだけど、トランプの場合はこれがぴったり当てはまる。なぜなら、僕たちはトランプの発言を翻訳のフィルターなしに聞き取り、衝撃をそのままに感じられるからだ。

女性の「扱い方」を語ったり、障害のあるジャーナリストを明らかにあざけったりするトランプのコメントを(録音・録画で)ほかの国の人々も耳にしていることは分かっている。でも、僕たちの母国語で話されているだけに、イギリス人にとってこれらはもっとずっとリアルだ。

BBCニュースは時々、(例えば集会などでの)トランプの演説をノーカットで放送することもあり、僕たちイギリス人は彼のナルシシズムと対立相手への(下品な侮辱まみれの)あからさまな敵意を強く感じ取ることができる。それはあまり民度が高くないし、イギリス的な良識の感覚にも反する。自由世界のリーダーにイギリス人が望む資質からも、程遠いものだ。


 

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コメント
1. 2018年8月25日 04:21:23 : quMKleKEOA : apQvoj4eROs[829] 報告
この随筆がニューズウィークの記事なんですか?
2. 2018年8月25日 07:24:40 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[1313] 報告

>攻撃的で規範無視のトランプをイギリス人が嫌う理由を挙げればきりがないが、根底には粗野な発言を自分たちが話す英語で聞かされるという苦痛
>女性の「扱い方」を語ったり、障害のあるジャーナリストを明らかにあざけったりするトランプのコメントを(録音・録画で)ほかの国の人々も耳にしていることは分かっている。でも、僕たちの母国語で話されているだけに、イギリス人にとってこれらはもっとずっとリアル

日本の政治家に対して、同じ感想を抱く人も多そうだが

>村上春樹の小説を僕が嫌いな理由
>わずかでも現実に起こりそうなことを書いた小説が好きな人なら、僕と同じく、あんなバカバカしくて不合理な話を、この分だと結末もまともではないなと思いながら何百ページも読む気にはならない

ハリーポッターなどのファンタジーが英国人だけでなく、世界的に受けるのと同じ理由だから

別に不思議ではないが

英国でも、こういうのを受け付けない人も多いということだな


3. 2018年8月25日 11:56:27 : FVkfAflFio : a2@L0WyfpnY[3] 報告

 そうですか、香水瓶のおとぎ話を信じさせられるのも、つらいわなあ。

ジェレミー・コルビーが首相になったら、イギリス人とその底力を見直します。

心から、そのようにと願っている。

4. 2018年8月27日 17:22:37 : RN2LY58yHw : TUDAU1Jc1us[3] 報告

ニューズウィーク社はCIAのたまり場、だそうです。ナットク。

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