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エクアドル政府がアッサンジを数週間以内に米国へ引き渡すとの噂
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201807200000/
2018.07.21 櫻井ジャーナル
ロンドンのエクアドル大使館に閉じ込めらているWikiLeaksのジュリアン・アッサンジをエクアドル政府は数週間以内にイギリス当局へ引き渡すと噂されている。引き渡されたなら、そのままアメリカへ送られ、そこで一生を刑務所の中で過ごすことになると推測されている。
アッサンジがエクアドル大使館へ逃げ込んだ理由はスウェーデン検察が2010年11月に逮捕令状を出し、滞在先のイギリスで裁判所がアサンジの身柄をスウェーデン当局へ引き渡すことを認めたためだ。この当時からアッサンジの身柄拘束を求めていたのはアメリカ政府だとみられていた。
アッサンジにかけられた容疑は「性犯罪」。もう少し具体的に言うならば、合意の上で始めた行為におけるコンドームをめぐるトラブルだ。アッサンジ側は女性の訴えを事実無根だとしている。このふたりの女性も当局が主張する容疑を否定している。
このトラブルに関係したふたりの女性は2010年8月20日にスウェーデンの警察に出向いて「被害」を訴え、「臨時検事」が逮捕令状を出した。その話を警察がスウェーデンのタブロイド紙へリーク、「レイプ事件」として報道することになる。が、主任検事のエバ・フィンはその翌日、容疑が曖昧だということで令状を取り消してしまう。
アッサンジは8月30日に警察から事情を聞かれているが、容疑を否認している。その翌日、9月1日に検事局長だったマリアンヌ・ナイが介入、主任検事の決定を翻し、捜査再開を決めたのである。しかも、捜査資料がメディアにリークされた。アメリカ政府の意向を受けた政治的な決定だとみられている。その捜査をスウェーデン当局は昨年(2017年)5月に打ち切ると決めた。
本来ならこの決定でイギリス当局はエクアドル大使館の包囲を解くべきなのだが、そうした兆候はない。それどころかスナイパーの配備は続き、今年3月からアッサンジは外部との接触を断たれている。
エクアドル政府の姿勢が大きく変化した最大の理由は2017年5月に大統領がラファエル・コレアからレニン・モレノへ交代したことが大きい。IMFからエクアドルへ圧力がかかったとも言われているが、モレノがアメリカの飴と鞭に屈したということだろう。
WikiLeaksが2010年11月に公表したアメリカの外交文書が原因でアラブの春が引き起こされた。政権が倒されたチュニジアやエジプトがリビアのアフリカ自立計画に賛成していたことから、CIAやモサドとの関係を疑う人もいる。
その外交文書の中でエジプトの反政府グループがアメリカ政府と事前に打ち合わせをしていることも発覚、バラク・オバマ米大統領が2010年8月にムスリム同胞団を使った侵略戦争を承認したことも今ではわかっている。
忘れてならないのは、WikiLeaksは内部告発者ではないということ。内部告発を支援する活動をしているのだ。送られてきた情報を取捨選択しているはずだが、元の情報は外部からきたもの。一種のメディアなのである。WikiLeaksのような団体を情報機関が利用することはありえるが、自分たちで創設するのは得策でない。
ところで、アッサンジが指名手配される4カ月前、WikiLeaksは衝撃的な映像を公表している。それはアメリカ軍のアパッチ・ヘリコプターが非武装の十数名を殺害する場面を撮影したもので、犠牲者の中にはロイターのスタッフ2名も含まれていた。自動車に乗っていた子どもふたりも重傷を負っている。この映像を伝えないメディアが存在するとするならば、そのメディアは当局の回し者だと言われても仕方がない。
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