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天安門事件 実態は趙紫陽失脚を狙ったトウ小平の陰謀との説
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180610-00000006-pseven-cn
NEWS ポストセブン 6/10(日) 7:00配信
近代史の謎が明らかに?
民主化を求める学生や市民らを戦車や軍靴で踏みにじった1989年6月の天安門事件から29年が経つが、新説が登場した。事件後失脚した趙紫陽・中国共産党総書記の秘書だった鮑トウ氏(86)は「ニューヨーク・タイムズ」紙上での対談で、「天安門事件は当時の最高実力者、トウ小平が共産党政権を存続させるために行った武力鎮圧といわれるが、実態は趙紫陽氏の失脚を狙ったトウ小平の陰謀であり、クーデターだった」との新たな見解を明らかにしたのである。
この理由として、鮑氏は学生らの民主化要求運動は政治改革を最後まで主張していた胡耀邦・元総書記の死去をきっかけに発生したことが前提と解説。その胡氏の主張を退けて、総書記辞任に追い込んだのはトウ氏だったというのだ。トウ氏にとって胡氏の名誉回復を実現しようとした趙氏は許せない存在で、「トウ氏死去後、趙氏がトウ氏を批判することを恐れて、学生運動を利用したのだ」と鮑氏は指摘している。
事件の発端となった胡氏の死去は1989年4月15日。この一報を聞いた北京市内の大学生らは「胡耀邦追悼」を掲げて、翌日には北京市内をデモし、市内中心部の天安門広場の人民英雄記念日などを占拠する騒ぎとなった。
鮑氏によると、事態を重く見た党指導部は18日、党中央政治局常務委員会を開催し、胡氏の葬儀について、「全国各政府機関と海外大使館で半旗を掲げ、10万人規模の告別式を行う。告別式の司会者は楊尚昆国家主席で、趙紫陽総書記は弔辞を読み上げる。トウ小平氏も告別式に出席する。弔辞で胡耀邦を高く評価する文言を盛り込む」などと細かく決定された。
さらに、会議では20日に『胡耀邦同志の死去について』との声明文を発表することで一致した。この声明文を通じて、学生らの怒りの沈静化を図る狙いがあったという。
しかし、翌19日には10万人規模の告別式の開催と、胡耀邦を評価する声明文発表の中止が決まったという。
鮑氏は「却下できるのはトウ小平1人しかいない。目的は学生と当局との対立を激化させるためだった」と指摘する。
さらに、トウ氏は25日、北朝鮮を訪問中の趙氏の留守を見計らって、「学生の行動は暴動だ」と決めつけ、翌26日付党機関紙「人民日報」の社説で、学生デモは「一部の下心を持つ人による、中国共産党政権と現行政治制度の転覆を図る陰謀だ」と断定。これに怒った学生は過激な行動をとるようになったことで、トウ氏は北京市内全域に戒厳令を敷き、6月4日の天安門事件で学生らの運動を武力鎮圧した。
趙氏は総書記を辞任したが、トウ氏は「趙紫陽が学生運動を動乱に変えた」などと糾弾。趙氏は2005年1月に亡くなるまで、自宅に軟禁され自由を奪われたままだった。
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