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平壌にトランプタワー構想 密約で「対北経済支援」加速か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/227908
2018年4月26日 日刊ゲンダイ
トランプと金正恩(C)AP
6月上旬までの実施が予定される史上初の米朝首脳会談に向け、米国と北朝鮮が駆け引きを続けている。表向きのテーマは北朝鮮の非核化プロセスとその見返りだが、水面下で交渉が進められているのが大規模開発を伴う対北経済支援だ。なんと、平壌市内を流れる大同江沿いに「トランプタワー」を建設する構想が浮上しているという。
朝鮮半島情勢に詳しい国際ジャーナリストの太刀川正樹氏は言う。
「商売人のトランプ大統領と、国内経済を上向かせたい金正恩委員長の思惑は一致している。米朝接近を機に互いに儲けることです。地下資源が豊富で未開の北朝鮮は、米企業にとって垂涎の的。これまでも参入のチャンスを虎視眈々と狙ってきた。そこで持ち上がっているのが、融和の象徴ともなる『トランプタワー平壌』の建設です。米企業がノウハウを持ち込み、北朝鮮労働者を大量動員すれば双方が潤う。観光地化すれば、世界中から物見遊山の旅行客が押し寄せるという計算です」
■不人気DMZ付近の地価急騰
金正恩委員長は20日の党中央委員会総会で「核開発と経済建設の並進路線」の終了を宣言。経済を重視する新方針に舵を切ったものの、国際社会による制裁で国内経済は疲弊し、資金も足りない。海外からの投資を喉から手が出るほど切望している。
北緯38度線で南北を隔てるDMZ(非武装地帯)の開発計画も浮上。東西248キロ、南北4キロにわたるDMZに「KTX」(韓国高速鉄道)と高速道路を走らせ、朝鮮半島の西海岸に位置する韓国の仁川空港と東海岸にある北朝鮮の金剛山を1時間でつなぐ計画だ。すでに、韓国側のDMZ付近の坡州、議政府、東豆川、抱川、漣川などの地域で買いが広がり、地価が急騰しているという。操業停止中の開城工業団地からもほど近い。
韓国メディア「ブレークニュース」の編集主幹の文日錫氏はこう言う。
「太陽政策を進めた金大中元大統領は、かつて南北によるDMZ共同開発を提唱していた。その構想がいま再燃しています。65年前の朝鮮戦争休戦以来、手つかずの自然が残る広大なDMZには多様な動物がすんでいる。その地勢を生かし、サファリパークなどを造成すれば世界的な観光地になる可能性を秘めています」
ゴルフ場やカジノ、ホテルなどを誘致するプランもあるという。27日は11年ぶりの南北首脳会談が開催され、主題は南北統一とみられている。米朝もアッという間に手を握ってしまうのか。
【政治】「トランプタワー」の平壌建設構想が噂されています。商売人のトランプ大統領と国内経済を上向かせたい金正恩委員長の思惑は一致し、対北経済支援が水面下で加速しているともいわれています。 https://t.co/AZW2e9AxbY #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年4月25日
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— まつかげ (@kouku21) 2018年4月25日
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