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シリア攻撃を叫び始めた米大統領は、攻撃した艦船や航空機を破壊するという露政府の警告を無視
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804110001/
2018.04.12 櫻井ジャーナル
軍事的な緊張が高まる中、ロシア海軍はシリア沖で艦隊演習を実施すると伝えられている。4月11日から12日、4月17日から19日、そして4月25日から26日のそれぞれ10時から18時(モスクワ時間)にかけて該当する海域は閉鎖される。
この演習はアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟、イギリスとフランスのサイクス-ピコ協定コンビなどが続けている度を超した「火遊び」に対する警告の意味もある。アメリカで侵略戦争を推進している中心にはシオニスト(ネオコンやジャボチンスキー派)がいる。
こうした侵略戦争のベースになっているのが1992年2月にアメリカ国防総省のDPG草案という形で作成された世界制覇プラン。その作成の中心が国防次官だったポール・ウォルフォウィッツだったことからウォルフォウィッツ・ドクトリンとも呼ばれている。このドクトリンに基づいて日本はアメリカの戦争マシーンに組み込まれてきた。
このドクトリンが作成されたのはボリス・エリツィンがソ連を消滅させた2カ月後。この段階でロシアを属国にしたアメリカは唯一の超大国になり、自分たちに逆らえる国は存在しないとネオコンは考えた。残された国は脅せば屈するような弱小国ばかりで、万一屈服しなくても軍事力で「石器時代」にできる相手だということだ。
しかし、その前提は21世紀に入って崩れた。ウラジミル・プーチンを中心とするグループがロシアを再独立させ、国力を急速に回復させたのだ。そのロシアがアメリカなどシリア侵略を目論む国々の前に立ちはだかった。バラク・オバマ政権が始めたジハード傭兵を使った侵略は失敗に終わり、クルドへの切り替えもアメリカ支配層は苦労している。そこでジョージ・W・ブッシュ政権のイラク侵略のようなアメリカ軍を中心とした正規軍による侵略の動きが出て来たわけだ。
アメリカ海軍は駆逐艦のドナルド・クックをシリア沖へ移動させてロシア海軍の基地があるタルトゥースから約100キロメートルの地点に到達、さらに駆逐艦ポーターも同じ海域へ配備されると言われている。哨戒機のP-8Aポセイドンや原子力潜水艦がシリア沖へ向かい、5月には空母ハリー・S・トルーマンを中心とする艦隊がシリア沖へ到着する予定だ。
昨年(2017年)4月6日にトランプ政権はアメリカ海軍の2駆逐艦、ポーターとロスから59機の巡航ミサイル(トマホーク)をシリアのシャイラット空軍基地に向けて発射している。そのうち目標へ到達したのは23機。5機は地上へ落下、残りは地中海へ落ちたと見られている。この攻撃があった後、シリアではS-300やS-400だけでなく短距離防空システムのパーンツィリ-S1の配備が進んだ。
トランプ政権がシリアを攻撃する場合、昨年の規模を上回ると見られているが、それでもダマスカスやロシア軍をターゲットに含めなければ、ミサイルを撃墜する程度で納まるという見方もあったが、レバノン駐在ロシア大使は、アメリカ軍がシリアを攻撃したなら、ミサイルを迎撃するだけでなく、ミサイルの発射装置を破壊するとしている。つまり、艦船から発射すれば艦船を撃沈、航空機から発射すれば航空機を撃墜するということだ。
ところが、大使の発言の後、トランプ大統領はツイッターで、ロシアがミサイルを撃墜するとだけ語ったかのように書いている。これは昨年のケース。今回は違う。ロシア側の発言を聞いていないのだろうか、あるいは見通しを誤った「予定稿」をそのまま書いたのかだろうか?
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