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ポンぺオ・ボルトンになっても米朝融和の流れは変わらない
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2018-03-25 天木直人のブログ
国務長官と大統領補佐官がたて続けに更迭され、それぞれ、ポンぺオとボルトンという対北朝鮮強硬派になった。
この事で米朝首脳会談は、融和から決裂へ流れが変わるのではないかという意見がメディアに見られるようになった。
しかし、それは安倍政権に忖度したメディアの希望的観測だ。
私は、私の希望的観測で、米朝融和の方向は側近人事では変わらないと思っている。
なぜか。
それは、すべてはトランプが決めるからだ。
トランプがその側近を更迭するのを見ていると、政策の違いというより好き嫌いだ。
特に自分の悪口を言ったり、気にくわない者を許さない。
そして、政策の違いがあっても、決してトランプは自説を変えない。
これを要するに、トランプの側近に留まっている連中は、そのポストが欲しければ自らのこれまでの主張を封印するしかないのだ。
ボルトンは、あのブッシュのイラク攻撃を支持したいわゆるネオコンのひとりだ。
北朝鮮に対しても強硬な意見を言い続けて来た。
しかし、その強硬な意見ゆえにトランプに起用されたわけではない。
話が回りくどいからといって嫌われ、更迭されたマクマスター補佐官の手っ取り早い代りがいなかったから起用されたのだ。
そしてボルトンは望んでた大統領補佐官のポストを手に入れた。
だからボルトンはトランプの言う事に従うしかない。
そしてそうするだろう。
そう思っていたら、ボルトン自身がそれを見事に認める発言をしていた事を知った。
きのう3月24日の産経新聞が教えてくれた。
ボルトンは大統領補佐官への起用が発表された直後に出演したFOXニュースの報道番組でこう述べたというのだ。
これまでの私の個人的発言は、4月9日の(自分の大統領補佐官の)就任をもって後ろに置いておくと。
私が今後、大統領に何をアドバイスするかを見てほしいと。
FOXニュースは、メディアの中で唯一といっていいほど、トランプが認めているメディアだ。
そこでボルトンがそう発言したということはトランプへ向けたメッセージなのだ。
これからは何でもあなたの言う事に従いますと。
ポンぺオについては私は知らない。
しかしポンぺオもまたトランプに忠実であろうとするに違いない。
もちろん、米朝が融和の方向に向かうかどうかは、すべてはトランプ次第だ。
だから、トランプが米朝対話に不満を示して硬化すればそれで決まりだ。
しかし、私はトランプはすでに米朝融和に舵を切ったと思っている。
米朝融和の流れは変わらないと思っている。
その理由は次のメルマガで書いてみたい(了)
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