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雑感。米経済指標と日本の統計不正
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2019年02月02日 在野のアナリスト
米1月雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比30.4万人増と、市場予想を大きく上回りました。失業率は4.0%となりましたが、こちらは政府機関の閉鎖の影響とみられます。平均時給は前年同月比で3.2%増と、上昇率はインフレを昂進させるレベルです。ただ、米国では一時期より下がった原油により、ガソリン価格が押し下げられており、むしろ生活の余裕ができたというレベルでしょう。ただ1月の消費者態度指数確報値は91.2と7.1ptも急落しており、政府機関の閉鎖といえど影響が大きくなった印象です。 一部の政府機関が1ヶ月も閉鎖されたのに、米国の経済統計への信用度は高い。ただ、ISM製造業景気指数は56.6と、市場予想を上回りましたが、世界経済の減速の影響は徐々に表れており、この数字が正しいとすれば雇用環境は悪化していくことになるでしょう。今が絶好調であるだけに、雇用に下方へのバイアスがかかったとき、果たして市場がどう判断するか? 減税効果の剥落がはじまる米国で、今後の景気見通しはねじれ国会の行方と、米中貿易戦争により、相当に読みにくくはなってくるのでしょう。 安倍首相がキャッシュレス決済を体験、という映像が流れて「意外と簡単」などと述べていますが、逆に「使ったことなかったの?」と驚かされます。周りから言われて消費税増税対策に盛り込んだ、というだけだから、それが効果的なものかどうか判断できないのでしょう。導入したら定期的に接続料などがかかり、負担になる。だから9ヶ月程度の一時的な対策では、導入するところも少ない。しかも一部の小売りでは、その分を値下げによって対応するというところもあるので、尚更導入はすすみにくいといえます。 しかもそれはデフレ要因ですから、安倍政権がめざす脱デフレとも逆行する。政策と、効果についてまったく理解できていないから、安倍ノミクスも失敗したといえます。しかも統計不正がおきて以来、安倍氏は「連合の賃上げ率は…」と、安倍ノミクスの成果を語りますが、連合の賃上げ率を政策に反映することはない。本来、統計不正について最も怒りを示さないといけないのが、安倍政権なのです。なぜなら行政の統計により政策が決められているからで、政権の政策が歪められ、効果がでなかったり、まったく的外れだったりした可能性がある。それなのに、担当部局の職員を即更迭するなど、むしろ真相の隠ぺいに加担している。だから安倍政権が主導する形で、統計不正が行われたとの疑いが強まっているのです。 厚労省のお手盛り調査でも、安倍政権が自ら厚労省に向けて「こんないい加減な調査をして」と怒るのがスジです。国会で追及されたら困る、という事情はあれど、だからこそ省内できっちり調査したという形で幕引きしておけば、ここまで長期化しなかったはず。間違えた対応で問題を長引かせたのに、安倍政権がそれを処分しようともしない。むしろ安倍政権の指示に従い、早期の幕引きをはかった厚労省はその従順さを評価されている気配もある。財務省も、文科省も、安倍政権の不正を隠ぺいし続けたら、そのご褒美として省庁を退任しても天下り先が準備されている。そんな噂すら囁かれるほどになっています。 むしろ、安倍ノミクスの成果を強調するために、統計不正が行われていたのでは? そうした推測は強ち間違いでもないのでしょう。それを安倍政権が指示していたのかどうか? そこまで踏みこめるのかどうか? 携わった官僚を証人喚問できるのか? 今の与党の怒りがただのブラフでないのなら、国会できっちりと証人喚問までして結果をだすでしょう。野党の追及の仕方ばかりが問われますが、実は与党の態度の方が重要といえます。それ次第では、統一地方選や参院選にむけた、怒りの矛先が与党に向かうことになるのでしょうね。 |
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