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お金を貯められない人は3つの「ム」が多すぎる
https://diamond.jp/articles/-/189882
2019.1.6 深野康彦:ファイナンシャルプランナー ダイヤモンド・オンライン
あなたのお金の貯め方、ストレスがたまる方法ではありませんか? Photo:PIXTA
「一年の計は元旦にあり」といわれるように、新年という節目に新たな誓い(計画)を立てる人は多いはずです。お金に関しても、今年からしっかり積み立てを行う、年間で〇〇万円を貯金する、あるいは5年後に「億り人(資産1億円以上)」になるなどと考えている人もいるかもしれません。
ただ、私はファイナンシャルプランナーとして今まで、こうした計画を立ててみたものの途中で挫折する人を数多く見てきました。ジャンルは異なりますが、毎年のように新しいダイエット法が登場するのは、裏を返せば失敗している人が多いから。お金に関してもさまざまな家計管理の方法、運用手法が紹介されているのは、ダイエットと同じく貯められない人、増やせない人が多いからでしょう。
では、なぜお金が貯まらないのか、あるいは貯められないのでしょうか。それは、自分に無理を強いているか、ストレスのたまる方法で貯蓄や運用を行っているからです。
「万人に共通の正解はない」と言ってしまえば、元も子もないかもしれませんが、自分流、言い換えれば「我が家流」の貯め方を1日でも早く習得した人がお金を貯めている(資産を築いている)といえます。日本人は横並びが好きで、人と同じことを行えば安心感は得られるものの、「安心」=「我が家にベストな方法」ではありません。
ですから、これまで数多く紹介されてきたお金を上手に貯めるノウハウを、そのまままねるのではなく、良いとこ取りして、うまくアレンジしていくのがいいでしょう。
お金を貯められる人がやっている
予算の立て方、家計の見直し方
例えば「家計簿」。最近は家計簿アプリを使う人が増えてきましたが、一方で手書きの家計簿で、事細かに支出内容を書きだしてムダを見つける手法を取る人もまだたくさんいます。どちらも一長一短があるため、自分のあっているやり方を見つけましょう。
気をつけたいのは、家計簿をつけること、つまり1円単位まで帳尻を合わせたり、管理したりするのを目的化してしまうことです。家計簿は我が家のデータベースであって、今後の家計の見直しや定期的な支出などを見積もるためのツールです。家族旅行に行く、帰省する、固定資産税を払う、生命保険料を年払いする等々、日常的な支出以外のイベント費用などを年間予算に組み込むためのものなのです。
年間予算といえば、お金をしっかり貯めている人(家計)ほど、予算を立てて貯金(運用含む)している傾向があります。そして事前の計画通り、「手取り収入−支出=年間貯蓄額」という計算式を成り立たせています。
予算を立てる前にまず行うことは、昨年の反省です。昨年1年間の貯蓄額(運用益は除く)は計画通りか、予算で立てた「手取り収入−支出=年間貯蓄額」が成り立っているか、検証しましょう。成り立たなければ「使途不明金」があるのですから、その使途不明金を洗い出すことからスタートです。
使途不明金が把握できたら、その使途は「WANT(欲しい)」か「NEED(必要)」かの仕分けを行います。NEEDであれば、予算化されていなかった金額があったことがわかり、「WANT」であれば単なる無駄遣いになります。この仕分けは使途不明金だけではなく、家計全般を見直す際にも役立つことでしょう。WANTが多い人ほどお金が貯まらない家計になりがちなので、WANTを上手にコントロールすることがお金を貯める鍵になります。
WANTもさることながら、支出を見直す際のポイントは支出項目の中に1つ「聖域」を設けることです。支出を減らす最も簡単な方法は、全支出項目で一律20%などのカットをすることです。しかし、この方法は簡単ですが、長続きするケースはまれです。本来はカットするのが難しい項目でも支出を抑えてしまうため、我慢でストレスがたまってしまうのです。
そこで、支出項目の見直しには、メリハリをつけることが大切です。例えば、健康に留意して食にこだわりたいから食費は削らない、あるいは趣味の観劇は気分転換に必要だから削らないなど、聖域を設ける分、他の支出項目は多めにカットするのです。あるいは、カット割合を支出項目ごとに変えて、貯蓄(貯蓄を上乗せするため)の原資を捻出します。
再び話を予算に戻しますが、年間予算が決まったら年間貯蓄額を12ヵ月で割って、毎月の貯蓄額を計算して、後は先取り貯蓄が鉄則です。給与が振り込まれる日から、間を置かずに口座引き落としをして、残金で生活するスタイルで家計をやりくりしましょう。
ここまで書くと「意外と地味な方法」と思われるでしょうが、お金を貯めるための第一歩は積立貯蓄です。積立貯蓄には、裏技や逆転ホームランはありません。地道にコツコツ、継続は力なりと覚えておいてください。積立投資も同様、地味な作業を長期に続けることが資産形成の王道なのです。
貯蓄できる人になるために
やってはいけない3つの「ム」
最後に積み立てを長く続ける際に、やってはいけない3つの「ム」をご紹介します。
1つ目の「ム」は、「ムリ」。無理な金額で積み立てを始めないことです。お金を貯めようと肩に力が入る、あるいは焦るあまり、年間予算やキャッシュフローを逸脱した金額で積み立てを始めると長続きしません。
先に述べたように積み立ては地味なものですから、細く長く続けるためのスタイルを確立することが大切です。無理した金額で始めてしまうと、途中から積み立てを減らすことになり、結果としてお金が貯まらないという負のスパイラルに入り、計画が挫折してしまうのです。
挫折しないためには、無理のない金額で始め、慣れてきたら積み立てを増額して残高を増やすスピードを上げ、ますます頑張る気力を湧かせるというポジティブな思考になるようにして続けるのです。
2つ目の「ム」は、「ムダ」。つまり、どこの金融機関で始めようかな、どの商品で始めようかな、など必要以上に悩むのではなく、1日でも早く始めることが大切です。悩めば悩むほど積み立てを始めるのが遅くなり、また目標に達成する時期も遅くなります。
また、手間暇かけずに積み立てができるシステムを使うことも長続きのコツです。仮に給与振込口座以外で積み立てを行うと、わざわざお金を預け替えるという無駄な手間がかかるため、長続きしない可能性が生じるのです。
最後の「ム」は「ムラ」です。今月は5万円、翌月は3万円、その翌月はゼロ、次は4万円など、積み立ての金額にムラがある人には、お金が貯まらない傾向があるようです。お金を貯めるには、決まった金額を決まった日に積み立てることが基本です。また残ったお金を積み立てるのではなく、最初に積立貯金に預け替え、残ったお金で生活するのが鉄則になります。
ここまで、お金を貯めるための基本をお伝えしてきました。これまでなかなかお金が貯まらない人ほど、今年こそ「ムリ」「ムダ」「ムラ」に気をつけましょう。千里の道も一歩からなのです。
(ファイナンシャルプランナー 深野康彦)
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