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孫が介護する“老老老介護”時代 「6ポケット」が「6オムツ」に
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181209-00000004-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 12/9(日) 16:00配信 週刊ポスト2018年12月14日号
孫の“重荷”にはなりたくないけれど…(イメージ)
親の介護や看病をするために仕事を辞めなければならない「介護離職者」は年間10万人に及ぶ。
最も多い世代は女性50代後半、男性は60代前半だ。定年後、年金をもらうまで雇用延長や再雇用で働くつもりだったが、親が寝たきりになったためにやむなく離職を選択した事情がうかがえる。
しかし、10年も経てば、介護離職した世代が今度は「介護される側」に回る年齢になっていく。寿命だけは伸びて親は寝たきりのまま、子も体がいうことをきかなくなって介助がほしい。そうなったら親子2代の“要介護者”を誰が面倒見るのか。
「まさか赤ん坊の時にオムツを替えてあやしてやった孫から、100歳近くになった自分が下の世話をしてもらうことになろうとは……」
そう、孫しかいない。そんな時代の兆しはすでに現われている。埼玉在住のAさん(75)は2年前に脳梗塞で倒れて右半身が不自由になった。長男家族との同居を決めたのは孫の存在が大きかったという。
「私が倒れて介護が必要になった時、一家の大黒柱の息子が仕事を辞めるわけにはいかず、就職が決まらずにバイトをしていた孫が面倒を見てくれるようになりました。車椅子を押してリハビリにも連れて行ってくれる。おかげで助かっていますが、孫は私の世話にかかりきりで就職活動ができない。孫の将来を考えると可哀想で……」
「6つのポケット」が「6つのオムツ」に
Aさんの孫のように家族の介護を行なう15〜23歳の若年層の介護者は現在全国で22万5000人に達している。高校生の5.2%が家族の介護を担っているという調査もあり、「ヤングケアラー」と呼ばれる。
現在のヤングケアラーは「祖父母の介護」や「親の介護」が主な役目だが、近い将来は「祖父母と親のダブル介護」が増加すると予想される。介護者と被介護者が高齢化して介護が立ち行かなくなっている現実の中で、その歪みを押し付けられているのが孫の世代なのだ。介護アドバイザーの横井孝治氏が指摘する。
「介護は被介護者が亡くなるまで終わりがない。祖父母の介護を孫が担う場合、看取ったとしてもその先に親の世話が待っています。早ければ学生のうちから介護に追われて就職や結婚ができない怖れもある。平均寿命が伸びているから、祖父母と親のダブル介護を続けているうちに若者も40代、50代になっていく」
まさに「3世代にわたる老老老介護」の時代である。少子化で1人の孫が両親、祖父母計6人の面倒を見るケースも想定される。かつてはその6人から経済メリットを享受するという「6つのポケット」で育った世代は、そのかわりに“6人のオムツ”を取り替えることになる。これでは孫の人生は介護に押し潰されてしまう。前出の横井氏が警鐘を鳴らす。
「“祖父母と親の介護に明け暮れているうちに、気付いたら自分の老後が不安な年齢になってしまった”という人が増えると、社会や経済の成長にも悪影響を与えかねません」
かわいい孫が自分のために苦労する――長寿の先は決して「寿」とは限らない。
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