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ブラック企業は「辞めるのも命がけ」28歳が怒りの告白。着拒しても鳴る電話…
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181130-00094321-bizspa-bus_all
bizSPA!フレッシュ 11/30(金) 8:57配信
bizSPA!フレッシュ
「自分の会社、ブラックかも」
そう思っても辞めることには迷いもあるでしょう。辞めたあとの生活への不安や、そもそも辞めると伝えること自体へのハードルの高さもあります。
ブラック企業はどう辞めればいいのか、またベストな辞め時は? 法律的には、労働者が辞める自由は保証されていますが、退職を妨害するひどい会社もあるでしょう。
実際に超ブラック企業を辞めた川崎次郎さん(仮名・28歳)に話を聞きました。
やっと手に入れた正社員の職。それが地獄の始まりだった
「今思えば初めからブラックの雰囲気はありました。でも当時は余裕がなくて気づけなかったんです」(川崎さん、以下同)
川崎さんはそれまで非正規で働いてきましたが、このままでは将来が不安だという思いから27歳のときに正規採用の仕事を探し始めました。
そして東京都の若者支援事業で紹介された会社に就職しましたが、そこがまさかの“真っ黒”な企業でした。
「採用された会社は中目黒にあるIT系の人材派遣会社です。まず覚えさせられることは、派遣先との面談での嘘のつき方でした。『これまでに1年以上のシステム運用監視の実務経験があります』などと嘘をつくように指示されます。入社したばっかりで、本当は何も知らないのにですよ」
おかしいと思いつつもやっとつかんだ正規社員としての職。「働くために必死でした」と川崎さんは嘘をつくことに決め、派遣先が決定しました。
しかし、そこからが地獄の始まりでした。
「絶対に許せません! できることなら潰してやりたいですよ、あんな会社!!」と、川崎さんは語気を強めます。一体何が彼にあったのでしょうか?
「お前は何も生産していないんだから文句を言うな」
「その会社の勤務時間は、9時から18時となっています。しかしその規則が守られたことはなくて、終電ギリギリの23時45分まで働く毎日でした。
派遣先での仕事は17時で終わりますが、本社に戻ってまた別の業務がはじまります。本社に戻る交通費も、残業代も出ません。自主的に戻ってきて働いているという扱いなんです」
派遣先から自宅にそのまま帰ることはできなかったのかと尋ねると、「そこがあいつらの狡猾なところなんですよ!!」と、川崎さんの怒りが爆発。
「私のような新入社員は、ベテランの社員複数人と同じ現場に派遣になります。派遣先の仕事が終わったらベテランの社員に囲まれて強制的に本社に戻されて働かされます」
ベテラン社員は50万円以上の給料をもらっているからまだ耐えられたとしても、若手社員は手取り13万円。休日出勤も当たり前で、休みはほぼなかったそうです。
「私が『家に帰してください』と頼んだら、恫喝されるんです。『お前は何も生産していない。先輩たちが稼いだ分を食いつぶしているんだから、文句を言うな。むしろ学ばせてもらってありがたいと思え』って」
休日もなく、一日15時間近く働く生活のなかで川崎さんは心身に異常をきたしていきます。
上手く話せない、笑えない
「結局その会社は5か月で辞めました」
辞める直前には、人と普通に話したり笑ったりということができなくなっていました。同僚でも、女性社員で「生理が予定通りに来なくなっている」など不調を訴えている人が多くいたそうです。
川崎さんは意を決して、会社を辞めるというメールを送ります。もちろん直接は言えません。
「直接辞めると話したら何をされるかわかりません。恫喝だけでは済まなくて、監禁されて暴力を振るわれていたかもしれません……」と川崎さん。
これで解放されるかと思いきや、それからも苦難の日々が続きます。
「メールを送った翌日から、上司からの不在着信が止まりませんでした。着信拒否をすると別の番号からかかってきて、その番号も着信拒否をすると非通知でかかってくる。
そのうち、家まで直接押し掛けてくることもありました。
深夜2時くらいに家のベルがなるようになりました。私の家の近くに住んでいる社員を訪問させているんです。居留守を使うと、ドアをバンバン叩かれるんです。それでも私は取り合いませんでした」
辞めることは直接は言わずにメールで連絡。その後は一切接触を断つ。川崎さんはこのようにしてブラック企業を辞めることに成功しました。
身体からの異常な合図があったら辞めるべき
川崎さんは、現在では別の非正規の職に就いています。ブラック企業で働いている人に対して、辞め方のアドバイスはありますか?
「どうしたらいいかというと…正直なところ難しいと思います。
ひどい職場にいると、他の仕事を探す時間も精神的な余裕もなくなっていき、その会社以外に行き場所がないような感覚に陥るのです。
私の場合は、助けてくれる友人がいたり、当面は安い家賃で住まわせてくれるシェアハウスを知っていたりなどがあって、あの会社から抜けられました。しかし、そういったつながりはみんなが持っているわけではないですから、その点は非常に難しいと思います」
辞めるのは簡単ではないけれど、ひとつアドバイスがあるといいます。
「ただ一つ、私から言えるとすれば……身体が何かしらの異常の合図を発したらそれを無視しないことです。それ以上働くと取り返しのつかないことになるかもしれません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それが生命の危機につながる可能性もあります」
今でもなくなることがないブラック企業。その原因のひとつに、ひどい会社だと思っても簡単に抜け出すことができないという背景があるのかもしれません。
「身体からの異常の合図に従う」。それは、体験者からのシビアながら現実的なアドバイスです。
<取材・文・撮影/菅谷圭祐>
bizSPA!フレッシュ 編集部
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