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コメの需要と株式
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2018年11月28日 在野のアナリスト
農水省が来年度のコメの需要を前年比9万t減の756万tとし、生産抑制の動きをとるようです。減反廃止をしても、結果的に生産調整するのなら意味がありません。むしろ生産調整金を削減しただけ、ということになりかねず、大雨や台風で今年は結果的に、生産量が減少して事なきを得ましたが、来年の天候次第ではコメが生産され過ぎて値崩れ、という心配もあります。そもそも安倍政権では、日本の農産品は海外で注目、とするのですから、作り過ぎたら安倍政権の方針に基づいて輸出すればいいのです。コメそのものではなくとも、日本酒用のコメの生産を奨励し、それを輸出してもよいでしょう。これではTPPの効果ゼロです。 それに、来年は入管難民法改正によって外国人労働者が数十万人増えるのなら、少子化だからコメの需要が減る、とは言えないはずです。特にアジア系ならコメを主食とする人も多く、すんなり受け入れるでしょう。本当に労働力不足なのか? 信用できない安倍政権下の経済指標ですが、その中でも残業時間は減少をつづけています。これを不正な残業が減ったから、と説明するものもありますが、そもそも不正な残業なら調査から漏れているはずで、調査で現れる残業時間が減っているのなら、それは仕事量が減少しているとしか思えないのです。果たして入管法改正が何をもたらすのか? よくよく見ておく必要があるのでしょう。それこそ日本人の残業時間がますます削られるなら、消費減退となり、さらにコメの消費も落ちることになり、農水省の需要予測がはからずも当たってしまうのかもしれません。 ここ最近、株価は一見、堅調に見えますが、これは週末の米中首脳会談を前にしたポジション落としの動きも含まれます。もし米中貿易戦争が回避されると、売り方が困る。一方で、買い方にとっては日銀のETF買いが心の支えでもあり、買い方は手をひかない。なので、相場が上昇しています。よく外国人投資家が今年は売り越しており、いずれ買う、と説明する人もいますが、それだけの売りを国内勢の買いで支えられてきたのであり、元々現物株の保有が多く、先物は裁定取引などのヘッジで利用されてきた。それが今や現物買い、先物買い、そして直近では円売りのポジションが溜まってしまっています。今後、景気が減速すれば国内勢が、好調がつづくなら外国人投資家が困ったことになるのであり、その一つの判断が週末にやってきます。 事前にトランプ大統領がTweetなどで発信していますが、そんなトランプ氏の思惑を覆したのがGMです。米工場閉鎖と従業員の解雇を発表しました。ただどの工場か、また解雇ではなく配置転換もあると含みをもたせますが、部品調達もコスト高、人件費高騰がすすむ米国では、生産拠点となりにくくなっているのが原因です。米中首脳会談を前にGMが仕掛けた、ともみられ、貿易戦争を回避しないと工場閉鎖が現実味を帯びる、との警告でしょう。逆に言えば、それだけ米国経済も怪しくなっていることの裏返しだと、トランプ氏に知らしめたのです。 ただ議会がネジれ、与野党ともに協力の得やすい対中圧力路線は、トランプ氏にとって必須のコンテンツです。議会対策を考えると、そう簡単に引き返せない。ディールが得意とアピールする以上、安易な妥協もしにくい。米国側が妥協するインセンティブは小さい。ただ中国は景気対策も打ってはいますが、減速を止められていません。高成長から安定成長へ、という転換に失敗している印象で、中国には妥協の余地がある、といえます。 米国がファーウェイ製のスマホを禁止するよう、日本に圧力をかけています。中国メーカーのOPPOなどもスマホ販売に乗り出しましたが、これは単純に中国に機密情報を盗まれる、という以上にAppleの主要市場である日本で、中国製が伸長することへの警戒も含まれるのです。米中貿易戦争は一筋縄ではいかない。安易な楽観は厳に慎むべきでしょう。むしろ日本が藁のように両国をむすびつける縄となればよいのですが、外交オンチの安倍政権では藁どころか笑い者しかならず、さわらぬ米中に祟りなし、として傍観せざるを得ない。株式市場が国内勢と外国人投資家と、買いと売りで綱引きをしていても、結果的に国内勢の方がヤバそうなのは、政府ともども市場関係者の見通しの悪さが影響するのかもしれませんね。 |
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