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7〜9月GDP 年率換算でマイナス1.2% https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181114/k10011709881000.html 2018年11月14日 8時55分 NHK ことし7月から9月までのGDP=国内総生産は、物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてマイナス0.3%、年率に換算してマイナス1.2%となり、2期ぶりにマイナスに転じました。相次いだ自然災害の影響などで個人消費や輸出が振るわず、景気が再び足踏みした形です。 内閣府が発表した、ことし7月から9月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質の伸び率が前の3か月と比べてマイナス0.3%でした。 これが1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス1.2%となり、2期ぶりにマイナスに転じました。 主な項目をみますと「輸出」は、北海道での地震や、台風21号の被害により関西空港が一時閉鎖されるなど相次いだ自然災害の影響で、自動車などを中心に振るわずマイナス1.8%と落ち込みました。輸出のマイナスは5期ぶりです。 統計上は「輸出」に含まれる外国人観光客による消費が、災害の影響で低調だったことも影響しました。 「個人消費」も相次ぐ自然災害で外食や旅行に出かける人が減ったことなどから、マイナス0.1%でした。 企業の「設備投資」も自然災害で、設備の納入が滞った影響で、マイナス0.2%と8期ぶりに減少しました。 さらに「公共投資」もマイナス1.9%の大幅な減少となりました。 一方、「住宅投資」はプラス0.6%で、5期ぶりにプラスとなりました。 経済再生相「災害で個人消費が押し下げ」 茂木経済再生担当大臣は、記者会見で「相次いで発生した自然災害により、一時的に個人消費が押し下げられたことや輸出がマイナスになったことが影響していると考えている。景気はゆるやかに回復しているとの認識に変わりはない」と述べました。 先行きについては、「雇用・所得環境の改善が続く中で、民需を中心とした景気回復が期待されるが、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響などに留意する必要がある。政府としては、今年度の補正予算を迅速かつ着実に実施するとともに、来年10月に予定されている消費税率の引き上げを控え、経済運営に万全を期していく」と述べました。 インバウンドは「輸出」にカウント 今回のGDPでは、「輸出」が減少し、2期ぶりのマイナスを招く1つの要因となりました。 西日本豪雨や台風21号など、相次いだ自然災害で、工場が被災したり、関西空港が、一時、閉鎖されたりしたことが影響しました。 さらに「外国人観光客の消費」の落ち込みも響きました。 外国人が日本国内で買い物したり、食事をしたりした分は、日本のモノやサービスを外国人に「輸出」したという考え方から、GDPの統計上は、「輸出」にカウントされます。 日本政府観光局のまとめによりますと、ことし9月に日本を訪れた外国人旅行者の数は自然災害で旅行のキャンセルが広がり、5年8か月ぶりの減少を記録しました。 このため外国人観光客による国内での買い物が減り、「輸出」を押し下げる一因になったと考えられています。
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