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(回答先: PIMCO:債券不況はどこ吹く風、第3四半期に100億ユーロ流入 円など安全通貨高い、株価下落で−ドルは4週続伸 投稿者 うまき 日時 2018 年 11 月 10 日 21:59:10)
世界で勝ち抜くには好奇心が不可欠である
日本人に決定的に足りないもの
柳井 正:ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長
2018年11月10日
山口県の商店街で紳士服小売りを営んでいた小郡商事は、ファーストリテイリングと名称を変え、世界的な大企業へと成長を遂げた。同社の柳井正会長兼社長は、国境や産業の境界が薄れ始めているいま、企業も個人も、世界中のあらゆる問題と無関係ではいられない時代が訪れたと言う。そうしたグローバルかつフラットな環境で勝利を収めるためには、何事にも好奇心を持つことが不可欠だが、現代の日本人には、競争とは勝たなければならないものだという意識自体が欠落していると、警鐘を鳴らす。
『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2018年12月号より、1週間の期間限定で抜粋版をお届けする。
好奇心は行動から生まれる
編集部(以下色文字):柳井さんは以前から、企業人には好奇心が大切だと語られていました。どのような問題意識があるのでしょうか。
柳井(以下略):いまの人たちは目の前のものしか見ようとせず、その周辺に何があるかが見えていません。見ようともしていない。それは、幅広い視点から物事をとらえようとする好奇心が足りないからだと思います。
日本人が見る世界地図は日本を中心に描かれていますが、米国の地図は米国が中心にあり、日本は極東の隅っこに置かれていますよね。それなのに日本では、自分たちを中心に置いて物を見ることが当たり前とされ、そのやり方に疑いすら持ちません。将来のビジネスを考える時も、時間や距離に対する感覚が、自分の立場や範囲に囚われすぎています。たとえば人事の担当者であれば、人事の仕事しか目に入っていない。
企業人にとって、社会の変化を正確に認識することは、商売をするうえで大前提です。私たちのように服を企画して、製造し、それを売るという、環境に大きく左右される事業においては特にそうです。
世界中にいる消費者のニーズがどこにあるのか、どんなものが求められているかを探り出さなければいけない。それには、世界中の人たちが、いま、何を考えているかを知ることが必要であり、そのためには好奇心が不可欠です。
日本のビジネスパーソンが好奇心を持てないのは、なぜだとお考えですか。
日本の多くの企業は、真の意味での組織になっていません。まるで江戸時代の大名家のようです。
会長や社長が殿様、専務が家老、その下に奉行格の部長がいて、彼らの間だけで行われる報告ゲームの中で仕事を進めている。本来は、現場にいる末端の社員たちが最も有益な情報を持って仕事に当たるべきなのに、上の人たちが情報を牛耳っているから、下の人たちに必要な情報が届きません。
情報を知らない限り、好奇心は生まれません。組織内で地位の高い人間だけが一方的に報告を受けて、そうして得た情報を独占するような企業文化は、即刻廃絶する必要があります。
従業員が好奇心を持てないのは、企業側の問題ということでしょうか。
もちろん、組織ばかりの責任ではなく、個人の問題でもあります。情報を得るためには、行動し、体験しなければなりません。
それをすることなく、インターネットで調べて情報を整理した気になっている人が多いのですが、その情報はあくまで他人が整理した情報です。みずからの行動を通して得た情報を整理しなければ、何も身につきません。まず行動して情報を取りに行き、それを整理する。その過程こそが学びです。
その意味では、先入観をなくすことが重要です。自分の想像通りに事が進んでいると思う出来事のほとんどは、自分の範囲の中でしか行動していないからそう感じるだけです。私の場合、自分は商売には向いていないと思い込んでいて、父の後を継ぎたくありませんでした。でも、やってみたら案外とうまくできました。
自由に行動し、自分が勝手に思い描いていた世界とは違っているという体験をすることで、好奇心が生まれてくるものだと思います。
自由な行動には責任も伴いませんか。
それは当然です。自分が自由に行動できるということは、相手が何を選ぶかも自由だということです。選ばれなかった時の責任は、自分自身にあります。自由と責任は常に表裏一体で、責任を負わない環境に本物の自由もなく、そこには好奇心も生まれないでしょう。
企業も同じです。現代の日本は規制社会ですが、企業は本来、規制とは無縁であるべきです。法治国家なのだから、法律さえ遵守すれば、後は自分たちの責任で自由であるべきなのです。私は、それを実践する企業こそが最も優れた企業だと思っています。
でも、実際はどうなのでしょうか。まるで反対の方向に向かっているように思えてなりません。
最近話題になった就職活動の問題にしてもそうです。経団連が就活ルールの廃止を決めましたが、世界でそんな協定をつくっていた国がどこにありますか。そのようなルールを定めていたこと自体がおかしい。企業は世界中にどんどん飛び出して世界のルールで戦っているのに、なぜ採用活動だけ横並びで行わなければいけないのか。本当に不思議です。
彼らは大学生という集団ではなく、個人なんですよ。それなのに、国や企業や大学が横から口を出している。誰が何をするかは個人の自由であり、就職活動が勉強の妨げになるのであれば、自分の責任で調整すればいいだけです。
悪口ばかり言いたくはありませんが、学生をもっと信用して大人扱いしないといけないと思います。そうした子ども扱いを社会人になってからも続けて、自由も責任も与えないのが、いまの日本です。
大学に入学した時点で一人前の大人です。大学生といわず、中学や高校の時から一人前として接するべきでしょう。すなわち、集団ではなく個であることをもっと大事にする教育が必要です。個人として社会で生きていける人間をつくる教育をしない限り、世界で戦える人材は育ちません。それを集団で足並み揃えてやろうとするところに、間違いがあります。
個の弱さは日本全体の課題としてよく挙げられます。
ユニクロがオープンしたのを機にスウェーデンを訪れた時、彼らは個人であることをとても大切にしていると気づきました。驚いたのは、オープンの時に大行列ができたのですが、日本で通勤電車を待つようにぎっしりと詰めて並ばず、全員が前の人と距離を取ってパーソナルスペースを保っていたことでした。入店する時も、こちらはもっと早く入ってほしいと思うくらい、ゆっくりと前進する。
これが本当の先進国での振る舞いかと感じました。それは文明ではなく、文化の先進国という意味です。
日本も経済的には先進国の1つではありますが、そうしたことを自然にやれるようにはなっていません。それを規制によって正そうとしてはいけない。個人として、内発的にそれをやれる国こそ、真の意味での先進国と呼べると思います。必要最低限のことは自分で考えて、自分の責任でやることが大事であり、それには学校や家庭での教育が重要ではないでしょうか。
「なぜだろう」の繰り返しが
好奇心を育てる
柳井さんも日本的な教育環境の中で育ってきたわけですが、ご自身はどこが違ったと思いますか。
自慢にはなりませんが、私は学校の勉強はろくにやりませんでした。先生にも反抗的で、学校なんてなくなったらいいのにといつも思っていました。
他人と違ったのは、実家の紳士服店が住居も兼ねていたので、常に大人が出入りする環境で育ち、彼らの話を聞く機会に恵まれていたことかもしれません。子どもの頃から大人の世界、外の世界と接する機会がありました。学校という同質的な環境だけにいて、同世代ばかりと接していては、見えるものも見えなくなってしまいます。他人と同じことをやるおかしさは理解できないでしょう。ふだんから大人たちの話に触れて、その内容に興味を持ったことは大きかったと思います。
いまの世の中、米中貿易戦争をはじめ、北朝鮮の問題、中近東の問題など、やっかいな問題があちらこちらで起こっています。英国はEUから離脱するし、先がまったく読めない時代です。そうした世界の中で、企業も個人も生きていかなければならない。
さらに言えば、グローバル化とデジタル化の進展で国境や産業の境界が薄れています。その典型はハイテクと金融で、これらの産業は本当にボーダレスです。いずれは、全産業がそうなるでしょう。世界の人々がダイレクトにつながることで、「自分に関係ないこと」なんてもはや存在しなくなっています。世界中の問題に関心を持たない限り、私たちは生き残れないのです。
私はそうした問題に常に興味を持ち、自分はどうすべきかをいつも考えています。時折、商談相手にそうした話題を振ってみるのですが、残念ながら自分の意見を語れる人があまりにも少ない。企業人であるのなら、ゴルフの話ばかりではなく、世界で起きている問題に自分なりの意見を持っておくべきにもかかわらず、です。
あらゆる問題に意見を持てるようになるためにも、何事にも好奇心を持ち、実際に行動して体験を蓄積することが大切です。その気持ちが日本人は薄れていると思います。それは、これまでの競争しない、競争させない教育のせいでもあると思います。競争の存在自体を否定するのではなく、国境や産業を超えた競争に勝たなければならない、勝ちたいと強く思うべきだと、もっと伝える必要があります。
私は学校での教科書を使った勉強はしませんでしたが、社会に出てから競争に勝ち抜くための勉強はものすごくやりました。もちろん、いまもやっています。
親から継いだのは零細企業だったとはいえ、曲がりなりにも企業の代表ですから、さまざまな年代や立場の人に会い、対等に話をする必要がありました。それには、知っておくべきことがたくさんあった。それをやらなければ競争を生き抜くこと、勝ち抜くことができなかったのです。
行動からの体験を通して芽生えた好奇心を育てるためには、何が必要でしょうか。
何事にも「なぜだろう」と疑問を持つことです。いまのビジネスは古い仕組みで回りすぎていますが、その中にいる人たちが既存のやり方を信じて、頼りすぎている。特に、大企業の古い制度の中で仕事をしている人の中には、明らかな勘違いをしている人がたくさんいます。その業界だけで行われている商慣習や、その会社特有の仕組みがあれば、それはおかしいものだと自己否定しなければいけません。
ビジネスの世界には、型にはめられることなど1つもない。どれほど立派な計画、どんなに素晴らしい制度をつくっても、予定通りの運用など絶対にできません。情報を山のように集め、綿密な準備をしてから制度や計画をつくったとしても完全ではない。その事実を認めたうえで、臨機応変に対応することが必要なのです。
そのためには、「なぜだろう」と現状を疑う気持ちが欠かせません。そうした“Why”を自分から問いかけない限り、行動には移せないでしょう。
好奇心を持てないのは、現状を変えるために行動すべきだと考えていないからであり、行動しないから情報を得られないし、情報がなければ好奇心は芽生えない。多くの人が、この悪循環に陥っています。
年齢や経験を重ねることで、純粋な疑問を抱き、行動するという意欲の衰えを感じることはありませんか。
いやいや、私は逆に膨らんできていますよ。世界中に行っていろいろな人と出会い、さまざまな体験をすることで、上には上がいると感じることがたくさんあるからです。実際に会って話をすることで、この人はこういうことを考えていたのか、この会社はこんなことを目指していたのかと、自分の先入観とは違っていることが実に多い。
その意味で、いまの人たちは実体験が不足していると思います。管理者は部下にチャンスを与え、いろいろな体験を積ませることが大切です。最前線で仕事をしているのは、現場の担当者なのですから。
私は、年功序列や終身雇用という制度自体は悪くないと思っています。むしろ、結果としてそうなるのであれば最高のシステムでしょう。ただし、年齢には実力が伴っている必要があります。だからこそ、企業は社員が若いうちから、彼らが実力を養えるようなチャンスを与えないといけない。
実際、世界はそのように変わっています。それをやっているのが米国のシリコンバレーの会社であり、中国の深?の会社であり、インドのバンガロールの会社なのです。
私は意識して若い人たちにチャンスを与えてきましたが、まだまだ全然足りない。もっと抜擢して、もっとたくさんのチャンスを与えたい。スポーツと同じで、ビジネスも機会が与えられない限り上達しません。チャンスを与えると見違えるように成長する人は、会社や年齢に関係なく、たくさんいると思っています。
◆柳井正氏の経営哲学、未来への展望などが語られるインタビュー全文は、『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2018年12月号に掲載されています。
◆最新号 好評発売中◆
『好奇心:組織の潜在力を引き出しビジネスを成長させる』
常に新機軸を打ち立て、チャレンジを続ける常勝企業の共通点は何だろうか。その大きな要素の1つに「好奇心」がある。個々人のモチベーションが上がり、チームが活性化し、前向きな経験が蓄積されていく。それがひいては収益向上に結び付くという好循環が生まれる。ビジネスの原動力としての好奇心に迫る。
【特集】好奇心:組織の潜在力を引き出しビジネスを成長させる
◇「世界で勝ち抜くには好奇心が不可欠である(柳井正)
◇好奇心を収益向上に結び付ける5つの方法(フランチェスカ・ジーノ)
◇ヒトもAIも好奇心で進化する(金井良太)
◇好奇心の5つの類型(トッド B. カシュダンほか)
◇リーダーの成功と好奇心の関係(クラウディオ・フェルナンデス=アラオスほか)
http://www.dhbr.net/articles/-/5583#cancel
ヒトもAIも好奇心で進化する
強化学習を超える先端研究
金井 良太:アラヤ 代表取締役CEO
2018年11月10日
人工知能(AI)の研究において、最先端分野の1つが「好奇心」であることをご存じだろうか。人が好奇心を持つのと同じように、AIにも好奇心を持たせることで、その学習効率を大幅に上げる研究成果が生まれている。それでは、そもそも、人とAIにとって、好奇心とは何なのか。そして好奇心を身につけたAIは、どう進化していくのだろうか。気鋭のAI系スタートアップの経営者であり、情報理論と神経科学の観点からAIに意識を持たせる研究を行っている筆者が、好奇心の本質を明らかにする。
『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2018年12月号より、1週間の期間限定で抜粋版をお届けする。
マリオに好奇心を持たせた
先端AI研究の成果とは何か
「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに「好奇心」を与えたら、どう動くのか。
2017年、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、そのような人工知能(AI)の研究成果[注1]を発表し、世界中から注目を集めた。彼らは、人が好奇心によって動機付けされていることに着目し、ゲームのマリオに好奇心を入れることにした。
その結果、好奇心を持ったマリオは、クリボーやノコノコなどの敵を踏み付けるだけではなく、障害物である土管を越えて、落とし穴を避けて、ゴールにまでたどり着いた。この成果に、世界の研究者たちは大いに沸いた。
そもそも、こうした研究は、ゲームAIと呼ばれる分野のもので、ある一定のルールの下でゲームのクリアを目指したり、スコアを最大化したりするものだ。
たとえば、囲碁の世界で言えば、プロ棋士の対局データを与えて訓練したり、自分と自分とを戦わせて訓練したりすることで、世界トップレベルのプロ棋士を破る水準にまで、AIの性能が上がっている。
そこでカギとなるのが、強化学習といわれる機械学習の方法である。近年研究が進み、さまざまな種類の方法が生まれており、AI研究において、注目されている分野なのだ。
強化学習とは、簡単に言えば、ある目標を与えて、後は試行錯誤を繰り返し、偶然できたことについて「○」と評価し、報酬(リワード)を与え、訓練していく手法である。ある状態から、ある行動を起こした時に、どのぐらいの報酬を得られるのかを測定し、目標に対してその報酬が最大化するように設定がなされるのだ。
たとえば、マリオが落とし穴に落ちてしまうところ、たまたまAを押してジャンプし、落とし穴を避けられたら、その行動に報酬を与える。そうして、ゴールに至るまでを訓練していくのだ。
だが、強化学習を現実社会に応用すると、大きな課題が立ちはだかっている。
実は、目標と報酬を与えるといっても、報酬がめったにもらえないという場合が少なくない。また、従来の機械学習のように、正解となるデータ(教師データ)を与えてAIが学習するわけではないため、試行を繰り返すための時間が膨大にかかる。
たとえば、「迷路を抜ける」という目標では、それをクリアするまでに報酬が与えられないので、迷路の中をうろうろしてしまい、学習がはかどらないのだ。
そもそも試行錯誤といっても、人の場合はやみくもにあらゆる選択を取るわけではない。それまでの経験や知識から、ある程度の選択肢を絞り込んで、行動を始める。だが、強化学習の場合は、選択肢を絞らず手当たり次第に試すことになる。
したがって、強化学習を実装してみたはいいが、学習が終わらないこともよく起こるし、そもそも、どう報酬を与えたらいいのかと、その設計にも頭を悩ませることになる。世の中で騒がれているほど、実際には役に立たないのが現在の状況だ。
強化学習の弱点を克服するのに注目されているのが、実は好奇心だ。これまでの強化学習というのは、人の場合に置き換えれば、金銭や地位の向上など、外から目に見える報酬を最大化するように学習することに対応する。
一方、報酬が好奇心を満たすこととなれば、内なる興味・関心に基づいて学習することになる。人と同様、外部の報酬だけに頼るのではなく、内部の報酬で成長を促すほうがよいのではないか。そう考えたのである。
先の研究が注目を浴びたのも、外部の報酬に頼らず、みずからがみずからへ与えた報酬によって、マリオを訓練し、ゴールに導いたことにある。人間と同様に、好奇心をAIに与えることで、学習を促進させる効果があると示した。
いま、AIの研究において好奇心が最先端テーマの1つであり、我々アラヤとしても、好奇心をAIに持たせるにはどうするかという研究を続けてきた。
我々はさらにその先にある「AIに意識を持たせることは可能か」というテーマを掲げて日夜研究を重ねている。
今回は、好奇心をAIに与えることで、いったいどうなるのかについて、先端AI研究の視点で述べることにしよう。まずは、人にとって好奇心とはどういうものなのか、何をもたらすのか、という点から考察したい。
AIとの比較で考える
人にしかない3つの力
そもそも、好奇心について考えるうえで、人とAIとの違いはどこにあるのか。ここで、AIにはなく、人にはある3つの力について示したい。
(1)頭の中でシミュレーションする力
先にも述べたように、AIを強化学習で訓練する時に課題となるのが、その試行錯誤を行ううえでの回数だ。AIではマリオのようなゲームを動かすにしても、何万回も練習をして、ようやくスタートできる。つまり、試行の回数が膨大になるため、学習に非常に時間がかかる。
だが、人はそこまでの練習を必要としないことは明白だろう。マリオを動かすにしても、コントローラーを握って数回、ないしせいぜい数十回も練習すれば、最初のステージはゴールできてしまう。原理的にはたくさんのやり方があったとしても、そのすべてを試すことはない。それなのに、案外うまくできてしまう。
その差がなぜ生まれるのかといえば、そこに人の知性があるからだ。人は何かの行動を起こす前に、頭の中でシミュレーションを繰り返している。過去の経験や知識をもとにして、「ここで、こうやったら、こうなるだろう」と考えているのだ。
しかも、「この場合なら8割方うまくいくだろう」と、ある種の確率分布を頭の中に描いている。予測モデルをつくっているといえるだろう。
つまり、頭の中でシミュレーションを繰り返し、「この場合は、ここからやるとうまくいくだろう」と、当てをつけているのが人なのだ。このため、AIのようにあらゆるパターンを実際に試さずとも、効率的に学習することができる。
(2)知らずを知る力
ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑・京都大学特別教授は、各種インタビューで、研究の原動力について「何かを知りたいという好奇心だ」と述べている[注2]。
なぜ、好奇心が原動力になるのかといえば、科学者には、「自分のわからないことを解き明かしたい」という欲求があるからだ。
研究課題を前にした科学者は、まず(1)のように、自分の知識をもとに、自分の知っていることから、シミュレーションをする。その時、自分の知識ではわからないことが何かを同時に「知る」ことになる。
そこで、「このことがわからない。いったいどうなっているのだろうか。よし、実験して確かめてみよう」と考えて、自身の予測できない分野、知らないことについて、重点的に研究、実験していくのだ。
つまり、人というのは自分の知らないことを知っている。「知らずを知る」ことができている。それによって、本当に知るべき情報が何かをわかっているのだ。
他方、現在のAIというのは、入力したデータの範囲内でしか「知る」ことができない。自分が知っていることが何かを知っている、または「知らないことを理解する」という力がない。これを「メタ認知」といい、AIの開発でもそこまで研究が進んでいない。
実は、好奇心の役割には、この自分が知らないことを知ろうと促す力がある。
(3)知らない世界にはみ出す力
それでは、知らないことを知った人は、どう行動するのか。その答えは、それまでの世界から外に飛び出すということだ。
人はわからないことを知りたいという欲求、つまり好奇心が働くと、知っている情報の枠の外に出ようとする。
大航海時代、ヨーロッパ人が自分の世界には外があると知り、新大陸を目指したのも、いろいろな理由はあるだろうが、人の好奇心が大きかったのだろう。クルーたちは期待に胸を膨らませて、まだ地図にもない世界を探しにいったのだ。
また、毒キノコが毒キノコだとわかっているのも、それを食べた人がいるからだ。おそらく純粋に「このキノコは食べられるのか」という好奇心が働いて食べたのだろう。人類の知恵は犠牲の上に成り立っている。
ほかにも、好奇心のある人というのは、常に自分の知らない世界へと出ようとしてきた歴史がある。彼らの危険を顧みない冒険があったからこそ、外の世界から新しい知識や経験を得て、それを共有することで、人類は文明を発達させてきたともいえる。
AIだとなかなかこうはいかない。あくまで入力したデータの範囲内で最適の解を探すため、前提となる考えの枠の外側にはみ出す力はないのである。
たとえば、碁を打つAIが「あれ、そういえば何で自分は碁を打っているんだろう」とか「(将棋のデータを入れていないのに)将棋のように打てないのだろうか」などと考えることができない。現状、碁の世界から外には出られないのである。
このように、人の持つ力をAIと比較することで3つの違いを明らかにしてきた。好奇心とは、人にとって、自分の知っている世界の外側に飛び出させる力がある。
しかも、それによって新しい知識を得たり新しい経験をしたりすると充実した気持ちになる。この好奇心こそが人類の繁栄において非常に重要な役割を果たしたのである。
これをAIの文脈で言えば、AIに好奇心を与えると、学習を促進することになるということだ。
とはいえ、AIが好奇心を内在化するとはどういうモデルを考えればいいのだろうか。これまでにも、好奇心とは何かを解き明かそうと、心理学や脳科学、コンピュータサイエンスの領域でさまざまな研究がなされてきた。
我々アラヤは、そこで好奇心とは対となる概念を研究することにした。それが「退屈さ」である。
人はなぜ退屈さを感じるのか。その原理を明らかにすることで、好奇心の与える影響がわかると考えたのである[注3]。
【注】
(1)Deepak Pathak, Pulkit Agrawal, Alexei A. Efros, and Trevor Darrell, “Curiosity-driven Exploration by Self-supervised Prediction,” 2017.
https://pathak22.github.io/noreward-rl/
(2)「『何だこいつは』偶然の発見 好奇心と執念で実用化 本庶佑さんノーベル賞」https://www.sankei.com/life/news/181001/lif1810010045-n1.html
「基礎科学『も』でなく『が』 本庶さんが語った重要性」https://www.asahi.com/articles/ASLB17VXSLB1ULBJ02B.html
(3) Yen Yu and Acer Y. C. Chang, Ryota Kanai, “Boredom-driven Curious Learning by Homeo-Heterostatic Value Gradients,” 2018.
https://arxiv.org/abs/1806.01502
◆AIに好奇心を持たせるモデルや、金子氏の知見を人の組織に応用した考察などが明かされる本稿全文は、『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2018年12月号に掲載されています。
◆最新号 好評発売中◆
『好奇心:組織の潜在力を引き出しビジネスを成長させる』
常に新機軸を打ち立て、チャレンジを続ける常勝企業の共通点は何だろうか。その大きな要素の1つに「好奇心」がある。個々人のモチベーションが上がり、チームが活性化し、前向きな経験が蓄積されていく。それがひいては収益向上に結び付くという好循環が生まれる。ビジネスの原動力としての好奇心に迫る。
【特集】好奇心:組織の潜在力を引き出しビジネスを成長させる
◇「世界で勝ち抜くには好奇心が不可欠である(柳井正)
◇好奇心を収益向上に結び付ける5つの方法(フランチェスカ・ジーノ)
◇ヒトもAIも好奇心で進化する(金井良太)
◇好奇心の5つの類型(トッド B. カシュダンほか)
◇リーダーの成功と好奇心の関係(クラウディオ・フェルナンデス=アラオスほか)
http://www.dhbr.net/articles/-/5585
好奇心を“的確に”刺激し
組織の収益力を伸ばす
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部:
2018年11月10日
ハーバード・ビジネス・スクールでいま注目されている学者は誰か──。米国『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)の経営幹部に先般こう質問したところ、回答で挙げられた一人が、フランチェスカ・ジーノ教授でした。ジーノ教授は実証研究を積み重ね、ユニークな学説を提示します。今号の特集は彼女の論文が中核になっています。
柳井正ファーストリテイリング会長が
問題視するビジネスマンの好奇心の弱さ
ハーバード・ビジネス・スクールのフランチェスカ・ジーノ教授の論文「好奇心を収益向上に結び付ける5つの方法」は、彼女自身の研究成果に他学者の研究と企業事例を組み合わせて、前半では、マネジメントを改善すると社員の好奇心が刺激され、会社をよりよい方向に導けることを示します。
しかし、このことは多くの人に認知されているにもかかわらず、マネジャーはそれに伴うリスクを恐れて、実践していません。そこで後半では、社員の好奇心を“的確に”刺激して、個人と組織の収益力を高める手法を紹介しています。グーグルやIDEO、ピクサーなど注目企業の事例はユニークで、説得力があります。
ジーノ論文に続くHBR論文では、好奇心に関する学術研究を整理しています。かつては好奇心を単一の資質として「どれくらいあるか」と、「量」に焦点を当てがちでしたが、近年は好奇心を細分化して「質」で考えます。本論文は、好奇心を5つに類型化し、それぞれが仕事にどう役立つかを明示します。
HBR3つ目の論考は、世界有数のエグゼクティブ・サーチ・ファームが、好奇心とリーダー能力についての研究成果をまとめています。リーダー評価で不可欠な潜在能力とコンピテンシーの2つの要素に、好奇心は大きく影響を与えるということです。
ただし、好奇心が強いことは重要でも、それをコンピテンシー向上に結実させるには適切な環境と訓練が必要。日本人は好奇心が強いけれど、コンピテンシーはそれほどでないという国際比較データがあり、その要因は、こうした点にあるのではないかと問題提起します。
特集冒頭に登場する柳井正ファーストリテイリング会長は、日本のビジネスマンの好奇心の弱さと対象の狭さを問題視します。情報が偏在して個人の好奇心が刺激されない組織と、みずから行動し経験して情報や知を得ようとしていない個人、その両方の課題を指摘します。
好奇心が行動を生み、新たな問題意識をもたげさせ、ビジネスチャンスが広がっていく様を、柳井氏みずからの経験をもとに説いています。
残されたはずの人間の優位性の領域に挑むAI開発者
「コンピュータは役立たず。答えることしかできない」。パブロ・ピカソのこの言葉は、人工知能(AI)に対する人間の優位性を指摘する際にしばしば使われます(DHBR2018年1月号の論文「人工知能が汎用技術になる日」やDHBR2018年2月号の論文「IDEO流問いかける力」など)。その意味で好奇心は、問題発見の源泉として人間に残された資質のはずでしたが、今日、AI開発者はこの領域にも挑んでいます。
驚きの獲得をAIにとっての報酬とするシステムを作ることで、AIの進化を探る特集5番目の論文は、好奇心の可能性の大きさを感じさせます。筆者の金井良太アラヤCEOは、京都大学生物物理学科を卒業後、欧州で長く研究を続け、認知神経科学からのアプローチによる意識研究と、脳科学の現実世界への応用技術を開発しています。
著書の『脳に刻まれたモラルの起源』(2013年)、『個性のわかる脳科学』(2010年、共に岩波書店)は、脳科学を一般の人にわかりやすく解説していて、読んでいると、知的興奮を覚えます。
特集以外では、ウォール街の大物、JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモン会長へのインタビューや、コンドリーザ・ライス元米国務長官が筆をとった政治的リスクの論考が秀逸です。
特に、「米国の銀行家で最も嫌われていない人物」と言われるダイモン氏は、ビットコインについての発言で物議を醸すような、歯に衣着せぬ物言いを、このインタビューでも発揮されています。確固たる、そして筋も通っている信念をもっての発言は、読んでいて痛快です。
今号でもHBRの2つの論文「リーダーのEI(感情的知性)を高める優れた質問力」「彼女たちはなぜキャリアで成功できたのか」の論点にEIがあるように、かつて日本でEQとして流布された考え方が米国では再び注目を集めています。
そこで今号から、コラムの連載を開始するとともに、11月7日に書籍『幸福学』『共感力』を2冊同時発売しました。この「ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ]」は今後、3ヵ月おきに1タイトルずつ発行していきます。
また、10月24日には、DHBR編集部から書籍『企業価値評価【入門編】』が発行されました。著者は、早稲田大学ビジネススクールの鈴木一功教授です。企業価値評価についての知識や考え方を厳選し、コーポレート・ファイナンス理論から企業価値評価の実務まで、体系的に学ぶことができます。ご購読を頂ければ幸いです(編集長・大坪亮)。
【第14回】 2018年11月10日 本田健
「人生の経験値を増やすため」に重要なこととは?【吉本ばなな×本田健・対談】第2回
著者累計700万部突破のベストセラー作家で、新刊『大富豪からの手紙』でも8万部突破の著者・本田健さん。そして、『キッチン』で鮮烈なデビューをして以来、著書が世界30ヵ国以上で翻訳・出版され、イタリアだけでも250万部以上売れているという吉本ばななさん。お2人による「ベストセラー対談」をお届けします。本田健さんが『大富豪からの手紙』で取り上げた「人生で絶対に外してはいけない9つのテーマ」(「偶然」「決断」「直感」「行動」「お金」「仕事」「失敗」「人間関係」「運命」)について、本田健さんと吉本ばななさんに語り合っていただきました。
『キッチン』の受賞は、偶然と直感に従ったから
吉本ばなな
1964年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。以後、88年「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、95年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞「アンダー35」、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞の4賞を受賞。近著に『吹上奇譚 第一話 ミミとこだち』『切なくそして幸せな、タピオカの夢』がある。「note」にて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた単行本も発売中。
吉本:私も大学時代に、『大富豪からの手紙』の主人公、敬(ケイ)くんと同じように、「世の中のことをもっと知りたい」と思っていました。「今のまま小説を書いても、絵空事にしかならない。もっといろいろなことを体験したほうがいい」と思って、カフェでアルバイトをはじめたんです。
本田:糸井重里さんが経営していた「孔雀茶屋(くじゃくぢゃや)」というカフェですよね。
吉本:はい。私の家は子どものやることに寛容でしたが、父(思想界の巨人と言われた評論家、故・吉本隆明)は、「喫茶店で働くのは、体を売るのと同じだ」と思ったみたいで(笑)、最初は許してくれなかったんです。
でも、父と糸井さんとは面識があったので、「糸井さんのところだったら、まあ、いいか」と(笑)。
本田:アルバイトをしてみて、「世の中」を知ることはできましたか?
吉本:カフェのあった浅草には、それまでの私が見たことも、聞いたこともないような人がたくさんいらして、「いかに自分が世間を知らなかったか」がわかりましたね。「いやー、私は何も知らなかった。このまま作家になったら、マズイ」と。
卒業制作の『ムーンライト・シャドウ』が「日大芸術学部長賞」を受賞してからは、「いろいろな人を見よう」と思って、大学卒業後も就職せず、アルバイトをしながら小説を書く道を選びました。ただ、早く小説家としてデビューしないと、いつまでもアルバイトのままだと思い、アルバイトの合間に3ヵ月ぐらいかけて書いたのが、『キッチン』でした。
じつは『キッチン』のほかに、もうひとつ、小説を書いていたんです。どちらかの作品で「海燕文学新人賞」に応募しようと思って、一応、父の意見を聞いてみたんです。ただ、『海燕』の編集長は父と仲が良かったので、「海燕文学新人賞」に応募することは内緒にしていましたけど。
父に2つの作品を読んでもらって、「どっちがいいと思う?」と尋ねたら、『キッチン』はイマイチだったみたいで(笑)、もうひとつの作品のほうが「未来があっていいんじゃないか」と。でも私は、『キッチン』を賞に出そう、と思ったんです。
本田:どうしてお父様の言うことを聞かなかったのですか?
吉本:「偶然」とか「直感」としか言いようがないのですけど、私はそのとき、いつも、カフェの厨房(キッチン)のそばにいたので、キッチンに対する思い入れがあったし、キッチンが一番好きな場所だったんです。だから、『キッチン』のほうを出そうと。
本田:『キッチン』が「海燕文学新人賞」を受賞したことに対して、お父様は何か言われましたか?
吉本:「今の時代は、あっちのほうが良かったのだね」みたいなことを言っていましたね(笑)。
旅は、人生を動かすもっとも手っ取り早い方法である
本田健(ほんだ・けん)
作家
経営コンサルタント、投資家を経て、育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談〜Dear Ken〜」は3500万ダウンロードを突破。著書は、100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)など、著書は130冊以上、累計発行部数は700万部を突破している。2017年にはアメリカの出版社Simon & Schuster社と契約。初の英語での書下ろしになる著書はヨーロッパ、アジアなど世界25ヵ国以上の国で発売されることが決まっている。(Photo by 森藤ヒサシ)
本田:僕は『大富豪からの手紙』の中で、「旅に出ること」を勧めています。旅は、世の中を理解したり、人生を動かすもっとも手っ取り早い方法だと思ってます。ばななさんと、奥平亜美衣さんの対談本、『自分を愛すると夢は叶う』(マキノ出版)の中にも、「旅の効能」について書かれてありましたが、ばななさんにとって「旅」はどういうものですか?
吉本:いろいろな国に出かけていますが、仕事で行くことが多いので、自由気ままな旅行はなかなかできないですね。たいていは日程が限られていますから、せいぜい、仕事のあとに、2、3日、観光をする程度ですね。
本田:僕の勝手なイメージですけど、ばななさんのような世界的な作家だと、フランスやイタリアの古城に1ヵ月くらい滞在して、ワインを飲みながら執筆しているような感じがします(笑)。海外のセレブや貴族から「好きなだけ滞在していいよ」なんて誘われることもあるのではないでしょうか?
吉本:たしかに、「いくらでも、好きなだけ泊まっていいよ」と誘われたこともありましたけど(笑)、私はすぐに日本に帰っちゃいました。私は動物が大好きだから、早く家に帰って、うちの動物たちに会いたい(笑)。
本田:海外を舞台にした小説は、それほどお書きになっていないですよね。何か理由があるのですか?イタリアを舞台にした「大河ドラマ」とか、ばななさんなら書けそうな気がします。
吉本:海外を舞台にした作品は、ちょいちょい、書いたくらいですね。私の場合、「主人公にとってのリアリティー」を綿密に詰めていきたいと思っているんです。「海外旅行をしたことがある」のと、「外国に住んでいる」のは、感覚的にもずいぶん違うので、日本にいる私が海外を舞台にした大河ドラマを書くのは、「主人公にとってのリアリティー」を考えた場合に、どうなのかな、という気がします。
本田:「自分の人生を見直す」ために旅をするのは、若い人にとって、有効だと思いますか?
吉本:価値観が違うところに行くのは、とてもいいことだと思います。私も『大富豪からの手紙』の主人公の敬(ケイ)くんのように、学生時代にもっと旅をしておけばよかったと、心から思いますね。やっぱり日本にいると、何でも、小さく小さく、まとまっちゃいますから。
ただ、スリルを求めて、あえて危険な場所に行くというのは、自分の魂を冒涜するような気がして、違う気がする。そうではなくて、「自分」というものをきちんと持ったうえで、「新しいことを体験する」のがいいと思います。
(第3回に続く)
https://diamond.jp/articles/-/182646
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