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(回答先: 中国最大級ファンド、保有株を売却の用意「世界の相場はピーク」 個人投資家は押し目買い、プロは売越し 永久に急成長は不可能 投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 24 日 20:45:39)
トランプ大統領、FRB利上げに「文句は言う」が…
上野泰也のエコノミック・ソナー
政策運営へは介入しない米国、人事に介入する日本
2018年10月23日(火)
上野 泰也
10月10日、トランプ米大統領がペンシルバニア州で応援演説。記者団を前にFRBを批判した(写真=ロイター/アフロ)
政府の意向に沿った金融政策が実施できるよう、政府サイドが人事権を大いに活用してきた先進国はどこだろうか。答えは日本である。リフレ派のブレーンの意見などを踏まえつつ、安倍首相自らが日銀の「レジームチェンジ」を主導。任期満了を待たず退任した白川方明氏の後任の総裁に、インフレ目標導入を財務官僚時代から主張していた黒田東彦氏を起用したほか、副総裁にはリフレ派の学者である岩田規久男氏を抜擢した。
その後、黒田総裁は再任、岩田氏の後任は同じリフレ派の学者である若田部昌澄氏になった。政策委員の後任人事では、異次元緩和に反対姿勢の人物は起用されず、賛成派か中間派のみが並ぶ陣容になっている。
実は、これと対照的なのが米国である。トランプ大統領はパウエルFRB(連邦準備理事会)議長が主導している緩やかな利上げ路線に、公然とクレームをつけている。だが、空席のFRB副議長やFRB理事を指名する際には、人事権を活用してFRBをハト派(利上げに慎重で利下げに前向きな意見の持ち主)で埋め尽くそうとするような動きは、全く見せなかった。そうしたFRB人事は80年代のレーガン大統領(当時)とは全く異なるやり方だとして、驚きをもって受け止める向きも少なくない。以下のような人事があった。
女性比率の高さに意外感
2月3日で任期が満了したイエレン氏の後任のFRB議長には、イエレン氏の下で緩やかな利上げ路線を支持してきたパウエルFRB理事が昇格。政策運営の継続性・安定性がアピールされた。
新設のFRB副議長(金融規制担当)には、クオールズ氏が起用された。ブッシュ(子)政権で財務次官を務めた経験がある、金融業界の規制問題に詳しい実務家である。
17年10月16日付で退任したフィッシャーFRB副議長の後任には、クラリダ氏が起用され、上院の承認手続きを経て今年9月17日に就任した。コロンビア大学教授、大手運用会社のグローバル戦略アドバイザーなどを務めてきた著名エコノミストである。
FRB理事(議長・副議長兼務の理事を含めて定員7人)の空席3人には、@カーネギーメロン大学教授で、量的緩和に否定的な主張を展開したことがあるため、市場にはタカ派とみなす向きもあるグッドフレンド氏、Aカンザス州銀行監督当局のボウマン氏(女性)、B元FRB金融安定部門トップのリャン氏(女性)が指名されており、いずれも上院の承認手続き終了待ちの状態である。
この3人がそのまま承認されると、FRB理事7人のうち、ボウマン氏、リャン氏に現任のブレイナード理事を加えた3人が女性になり、イエレン議長在任中よりも「女性比率」はアップする。女性蔑視のきらいがあるとされるトランプ大統領の下で、そうした状況が視野に入るとは、筆者には正直、想像できなかった。
FRBに空席が多数あったにもかかわらず、なぜ人事権を通じてトランプ大統領はFRBへの影響力を増そうとしなかったのだろうか。
ただ単に大統領の職務がきわめて多忙で、そこまで気を回す余裕がないだけなのか。それとも、トランプ氏は内心では中央銀行マンの専門性や中央銀行の独立性といったコンセプトに対し、それなりの敬意を抱いているのだろうか。
そうした疑問へのはっきりした答えが出てこない中、中間選挙まで1カ月を切ったタイミングでの米国株急落に直面したトランプ大統領は10月9日から11日にかけて、3日連続でFRBの利上げ路線を公然と批判して見せた。
10月9日にホワイトハウスで大統領が記者団に述べたのは、以下の内容である(和訳は筆者)。
「私は彼らがしていることを好まない」
「私は低い金利を望んでいる。FRBは自らが必要と考えることをしているが、私は彼らがしていることを好まない。それは、インフレが実際抑制されており、良いことがたくさん起きているからだ」
「私はそんなに速く(利上げを)進めるのが必要だとは思わない(I just don’t think it’s necessary to go as fast.)」「加えて、非常に重要視して私が考えているのは、われわれが作り出している(経済の)数字は記録的だということだ」 「ほんの少しにせよ、それが減速するのを私は望まない。とりわけインフレの問題がない時には」
上記の大統領の発言は、利上げをこれ以上してくれるなという要請ではなく、利上げが必要だとFRBが考えていることを十分認識した上で、利上げのペースに不満を述べたものだと受け止めることもできる内容である。大統領はさらに、利上げの問題でパウエルFRB議長と個人的に協議してはいないことを明らかにした上で、「私は関与せずにいることを好む(I like to stay uninvolved.)」と述べた。
ここで話が終わっていれば話は一区切りだったのだが、翌日以降もトランプ大統領のFRB批判が連発された。
10日には、米国株の急落は長く待ち望まれていた調整だとしながらも、「FRBが行っていることに私は本当に同意していない」「FRBはクレイジーなことをやったと私は思う(I think the Fed has gone crazy.)」と述べた。
11日には、「FRBのせいで、高い金利を払っている。FRBは大きな過ちを犯しており、これほどまでに積極的でないことを望む」とフォックス&フレンズのインタビューで述べたほか、米国株の下落について「FRBの利上げによるものだと思う」という認識を記者団に対してホワイトハウスで表明。「FRBは制御不能」「過度な引き締め路線は誤り」などと批判。もっとも、パウエルFRB議長を解任する意向はなく、単に失望しているだけだとした。
その後16日には、自分の「最大の脅威」はFRBであると、トランプ大統領はFOXニュースのインタビューで発言。この時も、利上げのペースが速すぎるとして不満を示したが、FRBは独立しているのでパウエル議長とこの問題に関して話はしていないと強調した。
確かに一線は越えていないが
こうしたトランプ大統領による連日のFRB批判について、クドローNEC(国家経済会議)委員長は、「大統領はFRBの独立性を尊重しており、FRBに具体的な政策を求めたり、指図したりしたことは一度もない」「大統領が心配しているのは金融当局の行動ペースが速すぎる可能性であり、そうなれば回復の障害になりかねない」などと述べて、一生懸命擁護している。
たしかに、トランプ大統領はFRBの利上げペースが自分の考えより速いことへの不満を繰り返し表明しつつも、人事権などを用いての政策運営自体への具体的な介入は行っておらず、「一線は越えていない」と言える。11月6日の中間選挙に向けて、株価下落が共和党の議席数に悪影響を及ぼすのではという大統領の焦りが、FRB批判連発という形で表に出ているとみられる。
米国における政府と中央銀行の関係は、日本のそれ(安倍首相と日銀のケース)とは明らかに異なる。どちらが最終的に良好な結果につながるのだろうか。金融市場発の危機再来の有無や財政規律の問題を含め、後年になってから「歴史の審判」が下るのだろう。
このコラムについて
上野泰也のエコノミック・ソナー
景気の流れが今後、どう変わっていくのか?先行きを占うのはなかなか難しい。だが、予兆はどこかに必ず現れてくるもの。その小さな変化を見逃さず、確かな情報をキャッチし、いかに分析して将来に備えるか?著名エコノミストの上野泰也氏が独自の視点と勘所を披露しながら、経済の行く末を読み解いていく。
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/248790/101800162/
日銀TB買入れ縮小加速の好機、短期金利急低下で広がる声
船曳三郎、Chikako Mogi
2018年10月24日 7:00 JST
• 日銀保有は市中発行残高の1割強、7割程度の海外勢と差が拡大
• TB市場への関わりを最小限にする良いチャンス−セントラル短資
日本銀行は一昨年に長短金利操作を導入して以来、量的緩和策の一環である短期国債(TB)の買い入れを徐々に減らしてきた。海外投資家の需要増加を受けて、今月に入り短期金利が急低下しており、日銀がさらに買い入れ残高を縮小することでTB市場での存在感が一段と薄まるとの見方が広がっている。
日銀は10月からTBオペの買い入れ額を週1000億円と、異次元緩和下の最小規模に抑えている。長短金利操作導入前は週1兆〜3兆円規模だった。TB3カ月物利回りがマイナス0.3%台と政策金利のマイナス0.1%を大幅に下回っていることが買い入れ縮小の背景。海外投資家はドルを元手に円を調達する際、スワップ取引を使うと、ドル需要の強さからプレミアム(上乗せ金利)を得られるため、TBを大幅なマイナス金利下でも購入している。
セントラル短資総合企画部の佐藤健司係長は、「日銀としてもオペを突然やめられないが、続けている姿勢を示す程度で、オペの有無はあまり影響しなくなった」と指摘。「フェードアウトしたい日銀には好都合で、TB市場への関わりを最小限にする良いチャンス」とみる。
2016年9月の長短金利操作導入で金融調節目標が量から金利に変わって以来、TBオペは残高縮小が続いており、同年8月に付けたピーク45.1兆円に対し、今月10日時点で13.3兆円。市中発行残高に占める割合は4割程度から1割強まで低下し、7割程度まで膨らむ海外投資家との差が鮮明になっている。
メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「金利を低く抑えている外国人の買いに任せて日銀は買わなくていい。緩和効果は十分だ」と言う。
日銀のTB買い入れ減少が鮮明
日銀の占める割合は1割程度に
Source:東短リサーチ
日銀はこれまでTB買いオペを3カ月物入札の翌営業日に実施してきたが、今月から入札の2営業日後に後ずれさせた。東短リサーチの久保田和明研究員は、「市場で発行されたものは市場で吸収してくれというメッセージだ。オペの実施を織り込んでほしくないのだろう」と分析する。
金利を上げる方向
足元で海外勢が円を有利に調達できる背景には、年末に向けたドル需要の高まりという季節要因があり、その影響がはく落すればTB3カ月物利回りは上昇する可能性が高い。メリル日本証の大崎氏は、「3カ月物利回りがマイナス0.1%を上回ることがあっても、長期金利を振り回すようなことでもない限り、慌てて抑えるようなことはしないだろう。日銀も買わないで済むなら買いたくない」とみる。
日銀は長期金利の許容変動幅を拡大した7月末の金融政策決定会合で、日銀当座預金のマイナス金利が適用される政策金利残高を縮小し、マイナス金利政策の効果を減じる方向の決定を行った。
SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「日銀のやっていることは金利を上げる方向。TBオペの縮小もその一環だが、外国人のマーケットになってしまっているため、日銀が買い入れを減らしてもなかなか金利を上げられなくなっている」と指摘する。
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https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-23/PGTOP56KLVR401
トップニュース2018年10月24日 / 13:45 / 2時間前更新
焦点:円とスイスフラン、「安全資産」の輝き取り戻すか
3 分で読む
[ロンドン 23日 ロイター] - 世界的な株価の不安定化や最近の米国株のボラティリティ上昇は、市場全般が動揺した場合の逃避先を熱心に探している投資家にとって一種の警戒信号となっている。
資金の逃げ場として伝統的に挙げられるのは、米国債や金、ロンドンの不動産などだ。通貨で言えばドル、スイスフラン、円が該当する。
ただここ数カ月を見ると、不思議なことにこれらの多くは安全資産という評判通りの動きをしていない。貿易摩擦や米国株のボラティリティ上昇、イタリアの財政運営を巡る懸念が生じていても、円は対ドルで3月以降7%下落している。
スイスフランはユーロに対して今年全体では2%上昇しているとはいえ、9月初めからはイタリアと欧州連合(EU)の財政政策に関する対立があるにもかかわらず、下げ歩調が続く。
ドイツと米国の国債は価格の割高感が広がり、インフレに強いとみなされてきた金は年初来で5%下落している。
唯一ドルだけが、世界で最も流動性の高い通貨という立場や力強い米経済と金利上昇の恩恵に浴し、値動きが堅調だ。
<期待通りの働き>
それでも多くの市場関係者は、さらに大幅な株価下落や、特に米国について深刻な成長下振れ懸念が出てくれば、伝統的な安全資産だけが妥当なヘッジ先とみなされるようになると考えている。
他の全ての資産が値下がりする中でも円とスイスフランは上昇する、というのが投資家の見立てだ。
3510億ポンド(4640億ドル)を運用するM&Gインベストメンツのリテール債券事業責任者ジム・リービス氏は「もし相当切実なリスク・オフ・イベントが発生し、米国株もしくは欧州銀行株が10%下がるようなら、安全資産へのヘッジ投資が起きるだろう」と述べた。
市場のボラティリティが跳ね上がったり投資家が株を投げ売りする局面で円が想定通り安全資産として機能するという証拠は、今月も確認できた。10日に米国株が1日として2月以降で最大の下げを記録した際には、円が強含んだからだ。
ブルーベイ・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、カスパー・ヘンセ氏は、株価の調整に対する安上がりのヘッジになるとしてここ数日で円を買ったと表明。「(万が一のときには)日本の資金は海外から本国に逆流し、それが円を押し上げるはずだ」と話した。
<円とフランの強み>
ヘッジ先として円とフランには魅力がある。日本とスイスはともに巨額の経常黒字を抱え、対外資産も潤沢だ。世界的に資産が下がる局面では、日本とスイスの投資家は資金を還流させて、それぞれの通貨が上昇する。
スイスの経常黒字の対国内総生産(GDP)比は10%近い。日本も昨年の経常黒字はおよそ1840億ドルで、GDPの4%に達した。
また日本は世界最大の債権国で、昨年末の対外純資産額は328兆円(2兆9200億ドル)。スイスも世界有数の債権国として知られる。
さらに両国は豊富な外貨準備を保有し、政治システムは安定的で、円とフランには市場の混乱時に投資家が求める流動性もある。
ラボバンクのストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「何かものすごい地政学イベントや、米国の成長見通しを暗転させる材料があれば、買われるのは円とフランになる」と言い切った。
では両通貨はなぜ今年はさえない動きをしているのだろうか。
第1には、全般的に考えるとまだ事態が落ち着いていることが反映されている公算が大きい。何といっても世界の経済成長率は3.5%強で、企業の増益率は2桁で推移しており、政治情勢や通商問題を巡る不安を相殺している。
第2に、円やフランなどの低金利通貨で資金を調達して高利回り資産を買う「キャリートレード」が、今の局面では以前ほど重要な存在でなくなっていることがある。
最後に、通貨のボラティリティがなお相対的に低く、2015─17年の3割強程度の水準にとどまっている点が影響している。そのためイタリアの財政問題など政治情勢への懸念が高まっても、円とフランの需要が抑えられてきた。
ソシエテ・ジェネラルの通貨ストラテジスト、アルビン・タン氏は「円といわゆるリスクオフは直線的な関係にない。円は急激なボラティリティ上昇により大きく反応する」と説明した。
だとすれば投資家が抱くのは、何をきっかけに、いつ安全資産買いを促すムードが生まれるか、との疑問だ。
大方の市場関係者は、米国株が持続的に10─15%値下がりして長きにわたる強気相場の終えんが示唆され、その場合恐らく米国と世界の先行きの経済成長に対する不安が同時に高まることで、安全資産に資金が向かうとの見方で一致する。
ウッドマン・アセット・マネジメントのグローバル・マクロ・ストラテジスト、ベルント・ベルク氏は「世界的な成長懸念を理由にリスク回避の動きが出てくれば、スイスフランや特に円などの典型的な安全資産が大きく値上がりする」とみている。
(Tommy Wilkes、Tom Finn記者)
https://jp.reuters.com/article/yen-currency-safe-analysis-idJPKCN1MY0B4
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- ほとんど増えていない個人消費、統計データで明らかに 訪日旅行者の消費額は急増中 日本に照準を合わせる外資の「ハゲタカ」 うまき 2018/10/24 21:50:47
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