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ウォール街、金利上昇と景気堅調の恩恵鮮明−今後への懸念材料も多数 今後も金融正常化と政治がリスク FOMC利上はどこまで
http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/844.html
投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 17 日 20:42:02: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

(回答先: 世界競争力報告、米国が10年ぶりに1位 日本は5位 トランプ政権発足後2200以上の規制延期・撤廃 FRBの不都合な真実 投稿者 うまき 日時 2018 年 10 月 17 日 13:34:04)


ウォール街、金利上昇と景気堅調の恩恵鮮明−今後への懸念材料も多数
Claire Ballentine
2018年10月17日 15:20 JST
• 総じて株式トレーディング収入は増加も債券トレーディングは不振
• ダイモン氏は貿易紛争悪化や予想以上の金利急上昇など問題列挙
大手米銀の決算発表が一巡し、金利上昇と健全な経済のウォール街への恩恵が鮮明になった。
  米利上げのおかげで利ざやが拡大し、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴは純金利収入が過去最高。バンク・オブ・アメリカ(BofA)では2011年以来の高水準となりモルガン・スタンレーでは前年同期から20%増えた。
Lending Income Surges
JPMorgan's net interest income jumped to a record high in the third quarter

Source: Bloomberg
  トレーディング業務については、株式トレーディング収入が増えた一方、債券トレーディング収入は減ったところが多かった。ゴールドマン・サックス・グループでは株式トレーディング収入が8%増だったのに対し債券は10%減だった。
Third Quarter Billboard
Change in revenue from a year ago

Source: Company filings
  経営首脳は地政学的不確実性が経済に悪影響を及ぼす可能性について懸念を表明した。モルガン・スタンレーのジョナサン・プルーザン最高財務責任者(CFO)は米中貿易摩擦が成長の幾つかの重要分野に逆風をもたらす恐れがあると指摘。アジアの新規株式公開(IPO)活動が「かなり劇的に」減速するかもしれないとの見方も示した。
  JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は貿易紛争の悪化、予想以上に急速な金利上昇、英国の欧州連合(EU)離脱、イタリア国債の動き、サウジアラビアを巡る緊張、住宅ローン金利上昇など、米国と世界の成長を抑制し得る多数の問題を列挙した。
  「8つか9つの問題がある。一般的には米経済を頓挫させるようなものではないが、そこにある。将来、何かが起こっても不思議はない」と、ダイモン氏は報道関係者との電話会議で語った。
原題:Five Key Takeaways From the Biggest U.S. Banks’ Earnings Reports(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-17/PGQAQO6JIJUP01


 

ビジネス2018年10月17日 / 16:44 / 4時間前更新
インタビュー:
今後も金融正常化と政治がリスク、相場波乱に備え=英インサイトCIO
2 分で読む

[東京 17日 ロイター] - 英資産運用大手インサイト・インベストメントの運用責任者は、主要中銀の金融政策が以前ほど緩和的ではないことや政治的不透明感、市場流動性の低下を背景に、突発的で大規模な相場波乱が時々起きるのが自然であるとの見解を示した。そうした波乱に備え、今年はポートフォリオのリスクを落とし続けていると明らかにした。

11日に行ったロイターとのインタビューで述べた。

インサイト・インベストメントは、米BNYメロン傘下の運用会社(本拠地はロンドン)で、6月末時点の運用資産残高は6010億ポンド(約88兆円)。

エイドリアン・グレイ最高投資責任者(CIO)の来日インタビューの概要は以下の通り。

──市場は足元、米国発で世界同時株安の様相を呈している。

「世界の投資環境は大きくシフトしつつある。米国は既に利上げを開始してQE(量的緩和)からQT(量的引き締め)へと移行、ECB、英中銀、日銀も(資産)買い入れの停止や縮小に向かっている。世界の金融政策はもはや超緩和的ではない。世界の投資環境にとってこれまで大きな追い風になってきたことが、向かい風となりつつある」

「もう一つの向かい風は政治だ。反グローバリゼーションとポピュリズムは、世界の1カ所だけで台頭しているわけではない。米国のトランプ大統領、英国のブレグジット(EU離脱)、イタリアの(ポピュリズム政党)五つ星運動と(極右政党)同盟などが世界を席巻している」

「現在の相場波乱は、リスクアセットが、足元のケースでは株式が、こうした金融政策と政治面での環境変化を織り込もうとする動きだと考えている」

「市場の流動性が世界金融危機前と比べて異なる状況にあることも大いに影響している。流動性の枯渇により、例え比較的少ない売りであったとしても大きな値動きを引き起こすようになった。前述したパラダイムシフトが起きる中で、それに昨今の市場流動性の乏しさが相まって、個別のイベントが時として大きく増幅されてしまう環境にある」

──ボラティリティーが高まるということか。

「穏やかでボラティリティーの低い環境から、さほど穏やかでなくボラティリティーの高い環境への変化が起きている。そうした状況下では、パッシブ運用によるベータ戦略(市場全体の動きと連動したリターンを求める)よりも、アルファ戦略、(市場全体の動きを上回るリターンを狙う)の方が魅力的となる可能性がある」

「金融市場は、常にどこに脆弱(ぜいじゃく)性が存在するのかを探索して回っている。2月には低ボラティリティーに賭けるポジションが過剰になっているのを見つけ、VIX(シカゴ・オプション取引所のボラティリティー・インデックス)が急上昇した。その後、多くの人が十分リスクを認識せず新興国市場に投資していたのを見つけて、そこも崩れた」

「そして今、主要株式市場でボラティリティーの高まりがみられるというわけだ。現在、驚くほど大きいパニック的な値動きが時折見られるのは、全くもってノーマルな状況と言えるだろう。パーティーは永遠には続かない。宴が終わる前に帰宅するのが賢明だ」

──そうした分析に基づき、インサイトは実際にパーティーから退出したのか。

「もちろんだ。われわれは未来を占う水晶玉を持っているわけではないが、今年の大半においてポートフォリオのリスクを落とし続けている」

──2月のボラティリティーショック以降か。

「そうだ。債券投資家の場合、リスクとは、クレジット・スペクトラムを下方にたどってよりリスクの高い証券に投資することだ(クレジット・スペクトラムを上方にたどってリスクを落とし、ポートフォリオの質を高めた)」

「株式については、ベータの影響を極力ゼロにするロングショート戦略をとっているが、運用チームからは、過去3年と比べて同戦略の投資妙味が高まっていると聞いている。決算発表に限らず、個別銘柄に関する何らかの材料が出た場合、その値動きが大きくなる傾向がある」

*見出しを修正しました。

インタビュアー:植竹知子 編集:田中志保
https://jp.reuters.com/article/interview-insight-investment-idJPKCN1MR0US

 

FOMC議事要旨:中立金利巡る議論が注目点か−利上げはどこまで
Jeanna Smialek、Ivan Levingston
2018年10月17日 13:31 JST
• 当局者がどんな要素を考慮しているのか、手掛かり得られる可能性
• 米国と貿易相手国との通商対立についての議論もウオッチが重要に
米連邦準備制度にぜひとも答えてほしい質問が市場参加者には1つある。それは、どこまで利上げしたら休止するのかという疑問だ。
  連邦準備制度理事会(FRB)が米東部時間17日午後2時(日本時間18日午前3時)に公表する連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で回答が示される公算は小さいものの、金融当局者がどう考えているか、多少のヒントが得られるかもしれない。
  9月25、26両日に開催されたFOMCは、0.25ポイントの追加利上げを決めるとともに、金融政策についてそれまでの声明にあった「緩和的」という文言を削除した。その後、パウエルFRB議長とニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は何度も公の場で発言し、他の金融当局者の講演なども相次いだ。
  一連の発言からは、金融政策は依然として緩和的であり、漸進的な利上げ継続に問題ないと当局者がみている一方、最終的にどこまで利上げするかはまだ判断を下していない現状が浮き彫りとなった。金融緩和と引き締めの分岐点となる中立金利の水準や、中立金利を上回って利上げすべきかどうかを巡る議論で、当局者がどんな要素を考慮しているのか、議事要旨で具体的な手掛かりが得られる可能性がある。  

  FOMC参加者が9月に示した最新の経済予測では、政策金利は中央値で見て2019年に長期的な均衡レートを0.25ポイント上回る水準に引き上げられ、20年にはさらに0.25ポイントの追加利上げが行われるとの見通しが示された。
  これは6月の前回予測のドット・プロット(金利予測分布図)とあまり変わりがないが、なぜ若干引き締め気味のスタンスが望ましいと当局者が考えるのか、議事録要旨でその理由についてのヒントが示される可能性がある。
  これに関して言えば、ブレイナードFRB理事は9月半ば、財政刺激策によって短期的な中立金利が押し上げられ、経済のバランスを保つには高めの金利が必要になるのではないかとの見方を示唆。同理事の考えは議事要旨であらためて垣間見ることができるかもしれない。

  一方で金融当局者の間では、米国と貿易相手国との通商対立について懸念が増している。FRBで物価と賃金の調査・分析セクションを率いた経歴を持ち、現在はUBSグループのエコノミスト、アラン・デトマイスター氏は「潜在的な影の側面、差し迫った脆弱(ぜいじゃく)性の兆候として、どれほど貿易問題が議論されたか」をウオッチするのが重要だと語った。

原題:After Hike, Fed Minutes May Flesh Out Thinking on Path Ahead(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-17/PGQ69O6S972A01?srnd=cojp-v2


 

東京外為市場ニュース2018年10月17日 / 19:36 / 43分前更新
インド株式市場・引け=大幅安、流動性懸念で金融株が圧迫
1 分で読む

[17日 ロイター] -

インド  終値 前日比 % 始値 高値 安値
SENSEX指数< 34,779.58 - 382.90 - 1.09 35,543.38 35,605.43 34,727.16
.BSESN>
前営業日終値 35,162.48
NSE指数 10,453.05 - 131.70 - 1.24 10,688.70 10,710.15 10,436.45
前営業日終値 10,584.75


インド株は1%超値を下げて取引を終えた。流動性懸念が強まる中、インディアブル
ズ・ハウジング・ファイナンス、イエス銀行といった金融株が相場を
下押しした。
SENSEX指数(ムンバイ証券取引所に上場する30銘柄で構成) 終値は
382.90ポイント(1.09%)安の3万4779.58。
NSE指数(ナショナル証券取引所に上場する50銘柄で構成)終値は13
1.70ポイント(1.24%)安の1万0453.05。


(取引時間中のリポートの表は最新の数値です。文章とは一致しない場合があります)

https://jp.reuters.com/article/idJPL3N1WX3K5?il=0

 

東京外為市場ニュース2018年10月17日 / 20:09 / 17分前更新
東南アジア株式・引け=大半が上伸、米株高で
1 分で読む

[17日 ロイター] - 17日の東南アジア株式市場の株価は、大半が上伸。オーバーナイトでの米株高を受けて、アジア株が軒並み値を上げた。

マニラ株は続伸し、1.6%高。先週の下落で、一層の割安感が生じ、安値拾いの買いが入った。

BDOユニバンクが約3.7%高。複合企業のアヤラ・コープが1.6%高。

シンガポール株は1.2%高。銀行大手OCBCが1.7%高、複合企業ジャーディン・マセソン・ホールディングスは0.9%高。

NRAキャピタルの調査部門ディレクター、リウ・ジンシュ氏は、「シンガポール市場では引き続き割安感があり、最近の売りで安値拾いの買いが入るのは驚きではない」と語った。医薬品など好調な非石油系輸出にも株価は支えられた。

クアラルンプール株は0.22%高。ホテル運営大手ゲンティング・マレーシアが1.4%高。

ジャカルタ株は1.2%高。通信株や鉱業株の上伸に押し上げられた。テレコムニカシ・インドネシアが3.2%高、携帯電話事業会社XLアクシアタTbkは1.4%高。

一方でバンコク株は0.2%安。序盤の上げを消した格好。空港運営会社エアポーツ・オブ・タイランドは1.2%安。

ホーチミン株は0.9%高。不動産株と銀行株の上伸にけん引された。 (アジア株式市場サマリー)
/jp.reuters.com/article/東南アジア株式・引け=大半が上伸-米株高で-idJPL3N1WX3QU?il=0

 


ビジネス2018年10月17日 / 19:04 / 22分前更新
英CPI、9月は前年比+2.4%に伸び鈍化 3カ月ぶり低水準
1 分で読む

[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.4%で、上昇率は8月の2.7%から鈍化、3カ月ぶりの低水準だった。ロイターがまとめたコンセンサス予想は2.6%。

ONSの統計専門家、マイク・ハーディー氏は「インフレ率を押し下げた主要な要因は食品だ。フェリー運賃も低下した」と説明した。

発表を受けて、ポンドはドルとユーロに対して下落。英国債価格は上昇した。

イングランド銀行(英中央銀行)の当局者は8月時点で、7─9月期のインフレ率は平均で2.5%程度になるとの予想を示していた。

経営者団体IoDのシニアエコノミスト、Tej Parikh氏は「賃金の緩やかな上昇と合わせ、物価上昇の鈍化は消費者の実質賃金を押し上げる。小売りにとっても歓迎すべきニュース」と指摘。その上で「英中銀は今週の経済データには影響されない。ブレグジット(英国のEU離脱)を巡る展開を見守りつつ、金利は動かさないだろう」としている。

<生産者物価の上昇は加速>

ブレグジットが決まった2016年6月の国民投票を受けたポンド安の影響で、英CPIは昨年11月に3.1%上昇し5年ぶり高水準を記録。その後、インフレ率は鈍化傾向にあるが、足元ではインフレに再び上昇圧力がかかる兆しが出ている。

ONSの発表によると、9月の英生産者物価投入指数は前年比で10.3%上昇し、8月の9.4%上昇(改定値)からコスト高に拍車がかかった。上昇率はロイターが集計したすべての予想よりも高かった。

9月の英生産者物価産出指数は前年比3.1%上昇、上昇率は8月の2.9%から加速した。こちらもすべてのロイター予想を上回った。

*内容を追加しました。
https://jp.reuters.com/article/britain-cpi-idJPKCN1MR19O?il=0
 

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コメント
1. 2018年10月17日 20:46:50 : ZzavsvoOaU : Pa801KbHuOM[35] 報告

トランプ氏の相次ぐFRB批判、政策決定を複雑に
際どい政策判断では、大統領にとって「もろ刃の剣」にも
パウエルFRB議長は今月に入り、FRBが政治的プレッシャーに影響されることはないとの姿勢を示した

By Nick Timiraos
2018 年 10 月 17 日 15:06 JST

 【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)は厄介な一連の意思決定に直面しているが、ドナルド・トランプ大統領の「口撃」がそれを一段と複雑にしている。

 トランプ氏の批判は16日も続き、FRBは自身の「最大の脅威」だとFOXビジネス・ネットワークのインタビューで語った。同氏は先週も、最近の利上げについて「FRBは狂ってしまった」と述べ、それがここ7カ月で最大の株価急落を引き起こした理由だとして非難した。

 FRB当局者は、景気過熱を防ぐために段階的な利上げを行っていくと述べ、政治的圧力がFRBの政策措置に影響与えることはないと話している。

 ジェローム・パウエルFRB議長と連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーのほぼ全員が、好景気で刺激策が不要な今、金利は依然として成長を喚起できる低い水準にあるとの見方で一致している。しかし、利上げを進めるにつれ、どの程度金利を引き上げるかや、計画を国民にどう伝達するかについて、彼らの間に迷いが生じる可能性が高い。

 際どい政策判断の際にはトランプ氏の口先介入はもろ刃の剣になりかねない。

 FOMC当局者が、自分たちがトランプ氏の圧力に影響されたとみなされれば市場からの信認が損なわれると判断した場合、利上げ支持に傾く可能性があると複数の元FRB高官は指摘する。

 1994〜96年にFRB副議長を務めたアラン・ブラインダー氏は、トランプ氏の批判は「際どい判断の際にむしろ逆効果になる可能性が高い」とし、「多くのFOMCメンバーが、トランプ氏に屈したと新聞に書き立てられたくないと考えるだろう」と述べた。

「執ようさ」という点で注目

 一方、継続的な批判がFRBの信認、ひいては有効性を損なう結果になれば、経済指標がどっちつかずの場合、当局者は利上げに消極的になる可能性がある。

 経済予測企業LHメイヤーのエコノミスト、デレク・タン氏は「トランプ氏の発言に関する最近のエピソードは、その執ようさという点で注目に値する。今後も続くようであれば、なおさらだ」と指摘。「パウエル氏は、利上げがFRBの存立を脅かすことになれば、さらなる引き締めには経済的な代償だけでなく政治的な代償も伴うと考えるようになる可能性がある」と述べた。

 FRBの広報担当者は16日、コメントを控えるとした。パウエル氏は今月に入り、FRBが政治的プレッシャーに影響されることはないとの姿勢を示している。「われわれは国にとって中・長期的に正しいことをするよう努めるだけだ」と表明。「他のことに邪魔はさせない」と述べた。

 FRBは先月、政策金利を2〜2.25%のレンジに引き上げ、来年末までに4回の追加利上げを行うとの見通しを示した。

 トランプ氏の批判は、現状における利上げの正当性を巡る全米レベルの議論に道を開く。現在、経済成長は好調だがインフレは抑制されているように見える。

 失業率は3.7%と大半のFRB当局者が安定的なインフレにふさわしいとみなす水準を既に下回っている。これは物価圧力を抑制するために追加利上げをすべきとの主張につながる。

 変動の激しい食品やエネルギーを除いたコアインフレ率は8月、前年同月比2%上昇した。これはFRBが健全な経済にふさわしいとみなす水準だ。

 FRBは利上げなど時に不人気な判断を議会によって委ねられているため、政策決定に際してある程度の独立性を享受してきた。

大統領顧問団はパウエル氏を支持

 トランプ氏よりも前に公に低金利を要求した一番新しい大統領はジョージ・H・W・ブッシュ氏だ。同氏は1992年の大統領選敗北の一因は、当時のアラン・グリーンスパンFRB議長が1990〜91年のリセッション(景気後退)後に低金利政策を打ち切る決断をしたことにあると非難した。

 クリントン政権はそうした批判がFRBの政策を阻むことはないのを目の当たりにした。「何よりも、それは大統領を弱く見せることになった」。2006〜10年にFRB副議長を務めたドナルド・コーン氏はこう述べた。「(ブッシュ氏は)何かがほしかったが、それを手に入れることができなかった」

 FRBは1994年に利上げを開始。当時のビル・クリントン大統領が議会で苦労して債務削減合意を取り付けた直後にもかかわらず、連邦借り入れコスト上昇のリスクを招いた。「それはクリントン氏が最も望んでいないことだった」。クリントン氏からその年にFRB理事に指名されたジャネット・イエレン前FRB議長は16日、公の場でそう語った。

 当時のロバート・ルービン大統領補佐官はクリントン氏にFRBを非難するのを思いとどまらせた。そのようなことをすればFRBに対する政治色を強め、政権の経済政策に対する信認を低下させると説得した。

  イエレン氏は「大統領は、そうしたいと思えば(金利)政策についての見解を表明できる」とした上で「だがそうすることが賢明だとは、私は思わない」と述べた。

 ホワイトハウスのFRBに対する批判に連邦議員が加われば、もっと重要な意味を持つ可能性がある。FRBは最終的には議会に応じるからだ。トランプ政権下でそうした事態は生じていない。

 スティーブン・ムニューシン財務長官をはじめとするトランプ氏の経済上級顧問は最近行われたテレビのインタビューで、トランプ氏のFRBに対する批判を増幅させることはせず、パウエル氏を支持する姿勢を示している。これはトランプ氏の顧問団にはFRBとの対立をエスカレートさせる気がないということだ。

 さらに、トランプ氏はFRB理事の選定を通じて金融政策をシフトさせようとはしていない。同氏はおおむねイデオロギーにとらわれない政策専門家を指名している。

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ビジネス2018年10月17日 / 17:59 / 25分前更新
ECBの政策ツール、インフレ押し上げに十分効果的=専務理事
1 分で読む

[フランクフルト/マドリード 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は17日、同中銀の政策ツールについて、インフレ目標達成に十分な効果を発揮するとの考えを示した。

同専務理事はマドリードで「金利に関するわれわれのフォワードガイダンスと再投資政策は、2%に近いが下回る水準へのインフレ率の永続的な回帰を支援する、効果的なツールの組み合わせを提供している」と述べた。

専務理事はまた、欧州の人口老齢化が金融政策を恒久的に制約し、リセッション(景気後退)を長引かせ、回復を弱めるリスクがあると警告した。

欧州の人口動態の変化は既に金利を押し下げ、ECBの伝統的なツールを減らし、インフレ目標を達成できないリスクを高めていると指摘。非伝統的ツールは今のところ効果的だが、老齢化で貯蓄が増える一方、生産性の伸びが低下。現役に比べて年金受給者が増加し、自然利子率(均衡金利)は大幅に低下していると説明した。

その上で、ECBの政策に対する低均衡金利の影響に言及し、「リセッションが長期化し、回復は一段と遅く浅くなり、目標未達のリスクが高まる可能性がある」と述べた。

*内容を追加しました。
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-praet-idJPKCN1MR12J?il=0

 

ビジネス2018年10月17日 / 20:04 / 20分前更新
イタリア、予算案拒否と格下げの可能性=政府高官
1 分で読む

[ローマ 17日 ロイター] - イタリア政府高官は17日、同国の2019年予算が欧州委員会に拒否され、格付け会社が同国を格下げする可能性があるとの認識を示した。

Stefano Buffagni内閣官房次官(地域問題担当)はラジオ・キャピタルで「(欧州委が予算案を拒否する)前提条件はあると言っておこう」と発言。「コンテ首相がEU(欧州連合)で事情を説明する」と述べた。

同次官は「(格下げの)可能性は排除できず、準備する必要がある」とした上で「イタリアの経済ファンダメンタルズは非常に底堅い」とし、格下げは正当化されないとの認識を示した。

格付け会社ムーディーズとS&Pグローバル・レーティングは、今月イタリアの格付けを見直す予定。
https://jp.reuters.com/article/italy-budget-buffagni-idJPKCN1MR1HX?il=0


 


第三国でのインフラ投資で協力強化 円借款の対象を拡大へ
経済 政治
2018/10/17 20:00
政府は17日、経協インフラ戦略会議を開き、他国と協力して第三国でインフラ投資や市場開拓を進める戦略の基本方針をまとめた。国外企業が中心となって受注した事業でも日本勢が一定の割合で部材を供給したり、合弁企業で日本の出資比率が低かったりする場合も、金利の低い円借款の対象にする。今月下旬の日中首脳会談で第三国でのインフラ投資協力がテーマになるのを前に方針を決めた。

菅義偉官房長官は会議で「第三国で関係国と連携する取り組みは今後の拡大、強化の余地が十分にある」と述べた。国際協力銀行(JBIC)や日本貿易保険(NEXI)は第三国に液化天然ガス(LNG)を供給する場合の政策金融の優遇措置を拡大する。

菅氏は「第三国連携においては気をつける点もある」とも指摘した。協力する国や企業が新興国の場合、コンプライアンス(法令順守)の体制が整っていないケースなどがある。政府が今後進める中国との第三国へのインフラ投資協力でも、透明性の確保などを求めていく構えだ。政府は各国政府と協力関係を強め、日本企業の事業環境を整備する。

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コラム2018年10月17日 / 18:24 / 2時間前更新
コラム:ビットコインに似た大麻関連株、唯一の違いは
John Foley
3 分で読む

[ニューヨーク 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米国株が先週大幅に下落した局面でも売り対象にならなかった銘柄として、医療用の大麻(マリフアナ)を手掛けるカナダのティルレイ(TLRY.O)が挙げられる。

時価総額は過去3カ月、ビットコインが昨年記録した急上昇をしのぐペースで急拡大し、現在約140億ドルに達する。同業者も軒並み株価が跳ね上がっている。

これら大麻関連株とビットコインにはいくつかの類似性があるが、1つ大きな違いもある。つまり大麻関連株は売上高という価値の裏付けを持っているのだ。

ビットコインが昨年6000ドルから1万9000ドル近くまで高騰したのと同じように、大麻関連企業はイノベーションと莫大な投資利益をもたらした。カナダは今月17日から娯楽目的の大麻使用が解禁され、グランド・ビュー・リサーチはこの市場が世界全体で2025年までに1500億ドルに拡大するとみている。ウォルマート(WMT.N)やコカ・コーラ(KO.N)も関心を寄せる。

またビットコインと同様に、成功がライバルと模倣者の双方を生み出しつつある。カナダのリレントレス・リソーシズ(RRL.V)は最近、石油掘削から大麻生産に事業転換し、当初重機からビットコイン取引に軸足を移したインディア・グローバリゼーション・キャピタル(IGC.A)も今、大麻の取り扱いに転じた。これはかつてロングアイランド・アイスト・ティーがロング・ブロックチェーンに社名変更して株価が180%余りも上昇した経緯をほうふつさせる。

公平に見て多くの大麻生産企業は実際に売上高を計上しており、ビットコインには決してなかった現実世界の価値を有している。ただしそれだけでは市場の熱狂を全く正当化できない。

リフィニティブ・I/B/E/Sのデータによると、北米マリファナ指数を構成する20社の来年の予想売上高に基づく株価収益率(PER)は16倍前後と、大手インターネット企業のPERのおよそ4倍の高さとなっている。

大麻生産のキャノピー・グロース(WEED.TO)が15日、収入も利益も一切開示していない大麻リサーチ会社エッブの資産取得に約3億3000万ドル(ごく一部が現金、大半は株式)を投じると発表すると、株価が上昇した。

こうした中で当局も警戒感を抱き始めた。カナダの証券当局は国内大麻生産企業の会計処理慣行に懸念を表明し、米ワシントン州はキャンディにそっくりな食用大麻製品の販売禁止に乗り出しており、これは他州も追随する公算が大きい。一方で投機を容易かつ魅力的にしてきた低金利の時代は幕を下ろそうとしている。

ビットコイン価格は、大麻関連株が上昇を始めた時期までに調整を迎え、現在は6500ドル前後とより落ち着いた水準にある。不確実な資産に思い切って賭けようとする投資家はすぐにも資金の振り向け先をまた切り替えたくなるかもしれない。

●背景となるニュース

・カナダ証券当局は10日、国内の大麻生産企業が財務諸表や経営陣のコメントに関して十分な情報を提供していないと批判した。70社を調べた結果、いずれも自社の資産価値評価方法において「問題」があったという。

・カナダでは17日から娯楽目的の大麻使用が解禁される。

・ウォルマートのカナダ子会社は9日、大麻を販売する可能性に関心を持っていると述べた。9月にはコカ・コーラが大麻業界の動向を注視していることを明らかにした。

・米ワシントン州は3日、子どもが興味を持ちかねない食用大麻製品に懸念を示し、キャンディーやチョコレート、ゼリー、グミといった形状の同製品の販売停止を求めた。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
https://jp.reuters.com/article/column-cannabis-bitcoin-idJPKCN1MQ13U

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