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世界同時株安
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53094306.html
2018年10月11日 在野のアナリスト
豊洲市場が今日、開かれました。初日なのでいくつものトラブルもありますが、問題は人とモノが動きだすと、より地盤沈下がすすみ、コンクリやアスファルトに亀裂が入り、そのたび汚染水に悩まされる、ということをくり返す点にあるのでしょう。また巨大地震のときにあれほど脆弱な地盤、液状化しやすい場所がどうなるか? 市場が止まって営業ができないとなったら、どうするのか? これからの課題の方が多い、といえるのでしょう。
株式市場は大幅な下落です。割高な米株が下がったとて、それほど驚きはありませんが、日本の下げが大きくなったのは、9月中旬からの日本株上昇の根拠が揺らぎだしたため、です。「米株より割安」などという論が語られ、株買いを促してきましたが、割高な米株と比べればどこの国も割安です。米経済が強く、将来の成長を期待しての高さであり、それ以外の国の経済は米国より強くもないのに、株価だけキャッチアップするはずがありません。
もう一つは第2四半期の業績発表と同時に、今期の業績が上方修正される、とも喧伝されてきた。しかし少しずつはじまった企業の業績をみると、期待に達しないものが目立った。10月はヘッジファンドの決算月になることも多く、売りが出てくるのではないか? 特に日本は短期的な上昇率が高く、狙われやすい。そんな思惑が重なって、売り圧力が強まったのです。
一番景気のよい国の株価が下がったから、それほどよくない国の株価はもっと下がる、そんな流れもあるでしょう。では米株の動きをみると、ハイテク関連の売りが大きく、これは巷間語られる単純な金利上昇や貿易戦争ではありません。普通に考えれば、これまで上昇してきたので利益確定売りが一気に出た、ということですが、もう一つはこれまでネット関連株が、情報漏洩や中国に不正チップを組みこまれてスパイされていた、などの負の情報をまったく無視してきたこと。悪材料のデパートとされるFacebookは下げていますが、それでも限定的。Google+やAppleでも情報流出の話がありましたが、市場は無視を決めこんできました。今回の下げでも、まだそれを完全に織りこめておらず、それでも成長への期待でこれからも上がる局面はあるでしょうが、一旦立ち止まったという程度です。
むしろ、IMFによる世界経済の成長鈍化見通し、などをうけてグローバルに展開するハイテク関連の方が打撃が大きい、との認識が広がったこと。ならば一旦、売っておこうと考えたとて不思議はありません。それが今日、売りが重なったことで更なる狼狽売りを誘ったというのが現実でしょう。米株がここから1000〜2000$下げたとて、株価的にみても不自然さはありませんが、そこまでいくこともないでしょう。今はまだ、米株ぐらいしか投資する先がなく、需給的にはみても米株は上がりやすい。ただ、世界的に調整するとグローバルに動かすファンドなどは打撃が大きくなり、動かす資金が減るため、時間的な調整が大きくなることもあります。今回も下げの比率がどこまでなのか? 確認する必要があるのでしょう。
日本では25000円をめざして日本勢もだいぶ買ってきたので、打撃も大きくなった。23000円を上抜けた際、外国人投資家が水準ブレイクで買った分も、今回の下げでチャラになった。需給面でいうと、日本の痛手はかなり大きいものとなりました。米株よりも調整が長引く可能性があり、また理由なき円安を志向した層の被った損失も、また今後に影響するとみられます。日本の株価が液状化しやすいのは、根拠なき論をばらまく有象無象が多くて、安心して投資できない環境がそうさせるのでしょう。価値を簡単に溶けさせないような、しっかりとした土台を築かない限り、米国が震源となる巨大な揺れに脆弱な環境がつづくだけなのでしょうね。
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