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雑感。9月景気ウォッチャー調査
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53094246.html
2018年10月09日 在野のアナリスト
国会では参院の野党第一党が、国民民主と立憲民主が24議席で同数となりました。野党第一党は、与党との協議ができ、また国会対策を主導できるという意味で、重要です。通常国会では衆院が立民、参院が国民と、戦略が割れるケースもあった。本来、衆参で同一の政党がになった方がよいのですが、そうなると国民民主は埋没懸念もあり、何としても死守したいとの思惑がある。ただ、先にも記したように統一した政党が当たる方がよいのに、それをしない、させないとなると、国民民主はさらに国民から見放されることになりかねない。国民民主という名前でも、国民と民主の間にはすきま風が吹いている状況といえるのでしょう。
今日は東証のシステムが午前、混乱しました。外資系が朝のシステムチェックで通信を確認する際、大量のデータを誤送信した、ということのようですが、何ともお粗末です。先日も仮想通貨について取り上げましたが、それがどんなに便利な仕組みだろうと、システムが一つエラーをだすと、取引そのものができなくなる。またデータそのものが飛ぶ、そうした可能性を常に抱える点が、全面移行には二の足を踏む点です。ある日、買い物や取引をしようとしたら、システムエラーでできませんでした。その経済的損失は、巨額に及ぶ可能性が高いのです。今はまだ、仮想通貨といえば小さなシステム、小さなパイでしかないので影響も軽微ですが、これが巨大なパイを動かすようになった後でトラブルが起きたら…。きっとその検証を経た後でないと、仮想通貨のような仕組みに安易に頼ってはいけないのでしょう。
9月の景気ウォッチャー調査が発表されました。現状判断DIは48.6と、前月比0.1pt減。驚くのは小売り関連が前月比1.1%増となったこと。9月は台風と北海道胆振東部地震により、消費が落ちている予想もある中で、この結果です。景気ウォッチャー調査は、地域別に主な意見が発表されることもあり、地域ごとの景況感が判断できるものです。そんな中、北海道は前月比11.6pt減、一方で西日本豪雨災害があった近畿は0.8pt減ですが、中国は2.5pt増。つまり景況感が改善しているのです。判断理由をみても、豪雨災害などがなかったかのように、まったく触れないものもある。あれだけ広範にわたった被害で、まるで無視などできるのか? もしかしたらまた安倍マジック、安倍政権では経済指標が信じられない、その一環かもしれません。
さらに先行き判断DIが51.3と前月比0.1pt減、小幅の減少にとどまったのは飲食関連が前月比2.4pt増と回復が鮮明。現状判断でも、小売りは売り上げが伸びた、との意見が多く、逆に飲食はかなり悪かった、とするものが目立った。9月に悪かった飲食関連が、先行きを明るくみる、という傾向はあるかもしれませんが、小売りが0.6pt減にとどまっており、安倍政権でいうところの「消費は底堅い」を地で行く内容、といっていいのかもしれません。
しかし原油高、円安に伴う悪影響の意見がほとんど出てこないのは、意外過ぎます。これも安倍政権では、円安をよいこととして判断する傾向に合わせた。原油高もデフレ脱却という目的のためには寄与します。そうした政権の判断を踏襲した、と言われても何の不思議もないような結果であり、また地震では政府も対策室をつくって対応に万全を期したけれど、豪雨災害のときは飲み会にうつつを抜かしていてもよい、という行動を正当化したということもいえるでしょう。地震では大きく落ちこむのに、豪雨ではむしろ上がるのですから。
気になるのは、先行き判断でも北海道は前月比4.3%減と、もどりが鈍いとみている点。これは前月の結果に対しての比較なので、減でも必ずしも悪化する、ということではありませんが、影響が長引くという見立ても多いのでしょう。それは意外と住宅地、商業地でも地盤が弱い、液状化という面もあって、それを解消するには時間がかかる、とみているためなのかもしれません。そしてもう一つ、農畜産業でうけたダメージは長期に亘る。病気になってしまった牛、泥が入って使えない田畑など、回復には数年かかるものが山ほどあるのです。ただ、下押し要因てんこ盛りなのに、国民が本当に楽観視しているとしたら、それも安倍マジックであり、国民が愚かになっている証拠だとしたら、余計に深刻なのでしょうね。
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