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普通のサラリーマンが「一生食える」転職の仕方 あなたはどうする?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180812-00010001-nikkeisty-bus_all
NIKKEI STYLE 8/12(日) 6:20配信
ビジネス書・今週の平台(画像はイメージ=PIXTA)
ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。発売直後から目立った売れ行きを見せていたのは、転職するときの思考の軸を小説形式で明示してみせたキャリアデザインの専門家による一冊だった。
北野唯我『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』(ダイヤモンド社)
■「転職話はタブー」を変えたい
その本は北野唯我『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』(ダイヤモンド社)。著者の北野氏はハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアの執行役員。サイトの編集長として記事の編集や執筆を手がけ、就職や転職事情に詳しい。
著者によれば、いまや終身雇用は崩れ、2人に1人は転職する時代になっているのに、転職の話がタブーになっている職場があまりにも多い。そうした状況を変えるべく、「魂を削りながら」書いたのがこの本だという。
展開するのは、30歳、印刷機器会社で法人営業している青野という主人公の物語だ。「漠然とした不安」を抱える主人公がコンサルタントの黒岩と出会い、転職の思考法のレッスンを受け、転職を果たすまでが描かれていく。「このままでいいのか」というモヤモヤを抱えた主人公に「『一生食える』を確保する4つのステップ」など、転職を考えるときの思考の軸が順を追って伝授される。
主人公がどこにでもいそうなサラリーマンだけに、読者は主人公の悩みに共感しながら、自分のマーケットバリューの測り方から、会社や業界の選び方、転職エージェントとの付き合い方まで、軸をどこに置いて考えればいいか、ふに落ちるしかけだ。
■「いつでも転職できる」カードが重要
コンサルタントの黒岩は主人公の青野に言う。「転職というのは多くの人にとって『初めての意味ある意思決定』なんだ」。大学受験も就活も単にレールの上を歩いてきただけで、意味ある意思決定とは、必ず何かを捨てることを伴う。だから多くの人は転職に恐怖を感じる。「さあ、君はどうする?」と、主人公に決断を促す。
「いつでも転職できる」というカードを持って初めて自分の働き方や生き方を手にすることができるという著者の言葉に迫真の気合がこもる。「発売直後からよく売れて品切れになりそうだったので、急きょ追加注文した」と店長の三浦健さん。それでも品薄な感じで、転職への関心の高さに驚いている様子だった。
(水柿武志)
NIKKEI STYLE
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