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ほぼ5日に1回…キュウリは異常なほど何度も農薬を浴びる 本当は怖い国内食品
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/232468
2018年7月3日 日刊ゲンダイ
トマトとキュウリ(C)日刊ゲンダイ
昨年、フランスからやってきたドキュメンタリー映画の監督を東日本大震災の被災地に案内したのだが、食事の段になって「放射能は大丈夫?」と聞かれたのは当然として、そのあとが「農薬は大丈夫?」だった。
たしかに中国では大量の農薬が使われ、世界中で禁止されているDDTやBHCといった農薬もいまだに使われているのだから不安になるのは当然として、まさか日本の農作物も、フランス人の目には中国食品同様、農薬まみれに見えるのかと思って驚いた。
嘘か本当か、実際、調べてみると驚くような数字が出てくるのである。たとえば、日本には慣行栽培といって、各都道府県によって、1年間に農薬をまく回数の上限が決められている。
たとえばある県で決められた慣行栽培のうち、比較的農薬をまく回数が多い作物をあげると次のようになる。
イチゴ・63回/パプリカ・62回/ナス・59回/キュウリ・56回/トマト・54回/にら・36回/梨・34回/シソ・30回
キュウリの栽培期間を8カ月としたら、ほぼ5日に1回まいていることになる。そのうえ、ナス、キュウリ、トマトなどは収穫前日まで農薬散布は可能だという。おそらくコメのように収穫したらおしまいではなく、継続して収穫するからだろう。
ちなみに、農作物に残留した農薬が安全か危険かは、マウスやウサギを使って慢性毒性(ADI=一日摂取許容量)と急性毒性(ARfD)の試験をしているが、実験動物に悪影響が出る限界値の、さらに100分の1をそれぞれの基準値にしている。
では、この100分の1という数値に科学的根拠があるかというと、「これくらいならまあ、問題はないだろう」という、かなりアバウトなものなのである。本当に安全か危険かのエビデンスを求めるなら、人間に20年、30年投与することだが、倫理的にそんなことはできるはずがないので、動物に影響が出た100分の1なら誰もが納得できると考えたのだろう。極端なことを言えば、その数値が安全かどうかは、その数値を信じるかどうかである。
FOASTAT(国連食糧農業機関のオンライン統計データベース)で主要国の単位面積当たりの農薬使用量のデータを見ると、比較的データがそろっている2013年で、日本は耕地面積1ヘクタールにつき農薬の使用量が11・6キログラムに対して、中国は14・8キログラムだった。ところが15年になると中国は13・0キログラムに減少して日本の数値に近づいている。これは、中国が農薬の使用量を10年以内に半減させると宣言したからだろう。
中国食品の危険性が広く知れ渡るようになってから、国産品があらためて見直されるようになったのはいいことだが、最近では商品に「国産」と記すだけでなく、「国産だから安心」「国産だから安全」といった文字まで目にするようになった。中国食品は危険としても、この数字を見るかぎり、日本の農作物は本当に安全安心だと言えるだろうか。
奥野修司
大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「「ナツコ 沖縄密貿易の女王」」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。
【新連載・本当は怖い国内食品】ほぼ5日に1回…キュウリは異常なほど何度も農薬を浴びる https://t.co/xSyw0ChnRh #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年7月2日
🔴放射能も農薬も《その数値が安全かどうかは、その数値を信じるかどうか》
— ⛵️motty⛵️ (@novtnerico) 2018年7月3日
ほぼ5日に1回…キュウリは異常なほど何度も農薬を浴びる https://t.co/RoBnCGDEHA
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