★阿修羅♪ > 経世済民127 > 522.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日銀、景気拡大でも上がらない物価の「なぞ」解明へ 鍵握る「生産性上昇」(ロイター)
http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/522.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 6 月 18 日 12:54:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日銀、景気拡大でも上がらない物価の「なぞ」解明へ 鍵握る「生産性上昇」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/06/post-10398.php
2018年6月18日(月)10時38分 ロイター


6月15日、日銀は物価の現状判断を引き下げ、景気拡大の下での「鈍い物価上昇率」という「なぞ」の存在を正式に提起したかたちだ。都内で5月撮影(2018年 ロイター/ISSEI KATO)


日銀は15日、物価の現状判断を引き下げ、景気拡大の下での「鈍い物価上昇率」という「なぞ」の存在を正式に提起したかたちだ。黒田東彦総裁は同日の会見で、7月末に公表する新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」に向け、議論を深めていくと明言した。物価を巡る構造にメスが入れば、いつごろから物価上昇テンポが加速していくかという点にも、多くの材料を提供する可能性がある。

これまで日銀は、需給ギャップが改善していくにつれ、経済の「体温」が上昇し、好循環が生み出されつつ、物価も上がっていくとのシナリオを描いてきた。

しかし、需給ギャップがプラスに転換し、さらにその幅を拡大させつつある中でも、消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)は、3、4月と2カ月連続で上昇幅が鈍化した。

この日の会見で、黒田総裁は「春先までの円高が、耐久消費財価格を下押ししたことなどが影響している」と一時的な要因を指摘しつつ、欧米と比べた日本に顕著な要因として、デフレマインドの根強さと企業の生産性向上に向けた取り組みを挙げた。

特に後者に関しては、欧米に比べて非製造業を中心に労働生産性が低い中で、人手不足などを背景に「省力化投資やIT投資が進んで生産性が急速に上がってきており、賃金が上昇しても物価上昇につながらない。短期的には物価が上がらない1つの要素になっている」との見解を示した。

生産性上昇と物価の関係については、昨年7月の展望リポートで「労働コストを吸収し、短期的に物価上昇を抑制する要因になっている」と指摘したが、黒田総裁の今回の説明では、さらに一歩踏み込み、短期的には物価抑制要因になるが、長期的には生産性向上が成長力を高め、最終的には物価押し上げ要因となるとの「論理」を示した。

ただ、黒田総裁は「いずれ(上昇)余地は縮み、賃金が上昇が物価の上昇に素直に反映されていくと思う」と述べつつ、そのタイミングについては「何年とか何カ月とか具体的には申し上げられない」と明言を避けた。

一方、企業の価格設定に対する対応では、日銀が期待インフレ率と呼ぶものの中に、少子高齢化に伴う国内市場の縮小予想が根強くあることも含まれているとの声が、企業関係者から多く出ている。

ある地域金融機関幹部は、人手不足感の強まりを背景に企業が機械化などで生産性の向上を進めているのは事実としながらも「人口減少は企業の先行きに対する見方を慎重にさせている。その面の方が、依然として大きいのが実態だ」とし、企業マインドの転換には相当の時間がかかると指摘している。

黒田総裁はまた、インターネットを介した国際的な財やサービスの取引の拡大など流通形態の変化によって「モノやサービスの価格が上がりにくくなっているのではないか、という議論も最近、非常によく言われている」ことにも言及した。

実際、流通業界では、実物店舗を構えている際に支払う固定費の負担がないネット販売は、コスト面でもかなりの優位性を持っているとの見方が広がっている。

日銀は7月の展望リポートに向けて分析を急ぐが、こうした構造要因の影響が大きいと判断されれば、物価2%目標の実現が一段と遠のく可能性が大きい。

その意味で7月展望リポートでは、18年度だけでなく、その先の物価見通しが焦点になるとみられている。

ただ、生産性上昇の物価下押し効果が、当面、大きいという結論が出た場合、中長期的な物価上昇のタイミングについても、何らかの推論結果が出てくる可能性がある。

たとえば、数年後に物価上昇の可能性が高まるとの推定が示されれば、その時期に日銀が出口政策の検討を始めている可能性もある。

7月に検討を進める物価の構造的な問題の行方は、日銀の金融政策の動向を予測するうえで、かなり重要な位置を占めることになりそうだ。

(伊藤純夫 編集:田巻一彦)



 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 中川隆[-13297] koaQ7Jey 2018年6月18日 15:34:27 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-15721]
消費税を廃止すればすぐにインフレになるよ

答えはみんな知ってるけど言ってはいけないんだ

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

2. 2018年6月18日 18:51:07 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[840]

資源価格上昇や通貨安によるインフレ加速が悪いインフレであるのと対照的に

生産性上昇による物価の抑制は非常に良いデフレであり全く問題はない



3. 2018年6月18日 18:58:03 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[841]

>>01 消費税を廃止すればすぐにインフレになる

廃止による税収不足と財政悪化、それに伴う円売投機を避けるために、さらなる緊縮財政で補うとすれば、逆にデフレになるだろう

一方、税収不足を財政ファイナンスで補えば、長期的インフレリスクを想定した円売り投機と通貨安による
悪いインフレが発生する可能性は高いだろう

いずれにせよ、大多数の国民の実質生活水準が長期的に改善することにはならない


4. 2018年6月18日 19:16:20 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[843]
外為フォーラムコラム2018年6月18日 / 18:05 / 18分前更新
コラム:物価低迷の謎解き、シントラ会合で進むか=岩下真理氏
岩下真理 大和証券 チーフマーケットエコノミスト
5 分で読む

[東京 18日] - 先週の中央銀行ウィークでは、米連邦準備理事会(FRB)が緩やかな利上げ継続を決めたものの

、利上げ打ち止めが意識され始めた。欧州中銀(ECB)は年内の量的緩和終了を宣言し、金融政策の正常化を一歩進

めたが、利上げを急いではいない。米欧金融政策の判断が示されたことで、日本の外部環境は変化したと言えよう。

現在の日銀は物価の伸び悩みに直面しており、米国の利上げ打ち止めが遠くないと仮定すると、以前よりも「政策の微

修正」に対する難易度が上がったと言わざるを得ない。

日本では消費者物価(CPI)が4月に続き5月東京都区部も弱含みとなり、早くも2018年度のコアCPI(生鮮

食品を除く総合)がプラス1.0%台となるのは厳しい情勢だ(当社予想プラス0.8%)。7月の日銀展望レポート

発表時には、4月時の大勢見通し中央値プラス1.3%を下方修正するだろう。修正に際し、物価の上がりにくい要因

について、展望レポートの分析で掲載される可能性が高まったように思える。

15日の黒田東彦日銀総裁会見では、物価の伸びが鈍い理由について、具体的に4つ挙げて説明した。

第1は、労働市場のスラック(需給の緩み)の問題。失業率だけでなく、さまざまな指標を見ればスラックは残ってい

るとの見方だ。失業率が低下しても、低賃金の労働者が多いと全体として賃金は上がりにくくなる。

第2は、グローバリゼーション。新興国が台頭して以降、国際的な競争が厳しくなって、安価な労働力や製品が行き来

しやすくなった。1国単位の事情ではなく、グローバルな需給ギャップで考える必要がありそうだ。

第3は、技術革新。財とサービス購入のマーケットがネット通販の普及で、全世界につながり、誰でも安価な商品を買

いやすくなった。いずれも先進国共通の理由であり、黒田総裁は国際会議で話題になっていると語った。

第4は、賃金の上方硬直性だ。これは他国に比べると、日本の企業対応と労働慣行の特徴と言える。景気が悪い時に大

胆な賃下げをしない(賃金の下方硬直性)ため、景気が良い時に賃上げをためらい、一時金での対応をとるというもの

だ。

これらの理由についての流ちょうな回答ぶりは、日銀内ではすでに物価状況についてまとめられていて、黒田総裁の頭

の中には結果が入っていると感じさせるものだった。

<国内物価の実力は1%程度>

日本の場合、少子高齢化に伴う労働力人口の減少が続くことが見込まれ、女性やシニアの労働参加促進や外国人労働者

の確保が課題として挙げられる。移民を受け入れている米欧とは、労働市場の供給面は大きく異なる。現状は国内企業

が人手不足に対応し、ビジネスプロセスの見直し(省力化投資、24時間営業の廃止)などで生産性を向上させ、物価

上昇圧力を吸収している可能性が高い。

日銀は昨年7月の展望レポートで、労働生産性の上昇が実質賃金の伸びを上回り、インフレ率を0.2%ポイント程度

押し下げる方向に寄与するとの試算を示した。今年7月の分析でも、労働生産性を軸に、詳細分析を進めるのではない

かと思われる。

なお、筆者は日本の統計上、家屋の経年劣化が適切に考慮されていない問題や、公共サービスが上がりにくい状況から

、米国と同じ2%目標は身の丈より高く、日本の物価実力は1%程度と考えている。1990年代初頭のバブル崩壊後

、コアCPIがゼロ%で安定したことはあっても、足元の1%近辺に半年以上も滞在できる(見通し含む)のは初めて

のことだ。白川方明前日銀総裁時代の「当面のめど1%」は達成した。よって、異次元緩和の役割は十分果たしたと考

えている。

日銀は物価の考え方をまとめた上で、2%の物価安定目標の解釈を柔軟化し、政策運営を機動的にできるように取り組

むべきだ。政府との共同声明(2013年1月)で掲げる「2%目標」は中長期の位置付けとする(旗は降ろす必要は

ない)。現在のオーバーシュート型コミットメント(実績値が安定的に2%を超えるまで)がひも付いているのは、マ

ネタリーベース残高の拡大継続であり、長短金利操作を変更する上での条件は示されていない。長短金利操作ではまず

物価目標を柔軟に解釈することが優先課題だ。今後の物価分析がその礎になることを期待したい。

<20日の主要中銀総裁討論に注目>

そのような状況下、18日から20日に、ECBの年次中銀フォーラムが昨年同様、ポルトガルのシントラで開催され

る。昨年の6月27日、この会合でドラギECB総裁が「デフレ圧力はリフレに変わった」と発言し、政策調整の可能

性を示唆したと受け止められ、ユーロ高に独国債売りが加速、米国債にも売りの流れが波及した。いわゆる「シントラ

の一撃」だ。

当時はその直前開催の国際決済銀行(BIS)年次会議に主要中銀総裁が一堂に会し、問題意識を共有した。昨年のB

IS年次報告書では、「景気見通しの改善が意外なほどインフレに影響しない状況を好機と捉え、量的緩和と歴史的低

金利の大いなる巻き戻しを加速するべき」との見解が示された。

かつて2008年9月のリーマン・ショック後の危機対応の哲学としてBISビュー(事前にバブル発生抑制に努める

)とFRBビュー(事後の緩和対応で可能)が対峙された。そこから10年弱の歳月を経て、皮肉にもFRBが率先し

て出口戦略を進め、BISビューがグローバルスタンダードとして認められたのだ。

あれから1年の歳月が経過し、ECBも6月14日に量的緩和の終了宣言をした。言い方を換えれば、シントラの一撃

から1年もかかった。20日午後には日米欧豪の中銀総裁4人で、政策についてパネル討論をする予定だ。プログラム

を見ると、前日は終日、マクロ経済学における価格と賃金調整について、当日午前はミクロ面でのセッションが続く。

パウエルFRB議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、失業率の低下と力強さに欠ける賃金上昇率を「

パズル」と言及した。「パズル」を解くには時間がかかるため、FRBは緩やかな政策アプローチの継続が、正しい舵

取りと考えているだろう。

その一方で、新しいECBスタッフの物価見通しでは、コアHICP(食品・エネルギーを除くCPI)が2018年

プラス1.1%、2019年プラス1.6%と自信のなさがうかがえた。それでも物価は上昇基調にあるが、足元はマ

インドだけでなく生産も弱含みとなり、欧州経済に貿易摩擦の影響が少なからず出始めた可能性がある。

ECB声明文では、政策金利について「現在の水準に少なくとも2019年夏にかけてとどまる」との見通し(新たな

フォワードガイダンス)を示したが、政治と経済の両面で不安材料を抱えており、まだ時期を特定できる状況にはない

。米国の事例から、ECBもバランスシート縮小やマイナス金利解除の方法などを事前(来年前半か)に発表し、その

後、経済状況を見ながら利上げ開始時期を判断すると予想する。

最後に市場の関心は米中貿易摩擦に再び戻る。6月15日には、米国が通商法301条に基づき、中国の知的財産権侵

害を理由にした制裁関税を7月6日から段階的に発動すると表明した。経済協力開発機構(OECD)の試算によれば

、米中両国と欧州連合(EU)で貿易取引のコストが1割ずつ上昇すると、世界全体で経済成長が1.4%押し下げら

れるという。

筆者は当初、トランプ流交渉が11月の中間選挙までは続くとみていたが、先般の主要7カ国(G7)首脳会議でのト

ランプ大統領の孤立(関係閣僚の慌てた対応)、側近の対中強硬路線から、意外と長引く可能性があると考えを改めた

。通商政策は米議会の承認なしに、大統領権限で執行できるものが多い。世界共通の懸念材料が長期化するならば、世

界経済の下振れリスクは高まったと判断するしかない。

岩下真理 大和証券 チーフマーケットエコノミスト(写真は筆者提供)
*岩下真理氏は、大和証券のチーフマーケットエコノミスト。三井住友銀行の市場部門で15年間、日本経済、円金利

担当のエコノミストを経験。2006年1月から証券会社に出向。大和証券SMBC、SMBC日興証券、SMBCフ

レンド証券を経て、18年1月より現職。


5. 中川隆[-13293] koaQ7Jey 2018年6月18日 19:37:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-15727]
>>3
>廃止による税収不足と財政悪化、それに伴う円売投機を避けるために、さらなる緊縮財政で補うとすれば、逆にデフレになるだろう


消費税を廃止すれば消費が 8%増えるから税収も2,3割は増えるんだよ

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

6. 2018年6月18日 19:58:21 : 1hFwhl5XF6 : A44FqszPm3Y[692]
相変わらず嘘つきエコノミストに騙されている。

生産性を上げると雇用が減り、所得が減り、物価が下がる。
例えば公務員の下らない手続きを減らして生産性を2倍にすると、公務員が必要なくなり役所全体の所得が減る。

公務員全体の所得が減るので、物価が下がる。
嘘ピョン振りまき過ぎ。


7. 2018年6月18日 20:08:23 : pxgwgovz2Q : W8I8Zx2GSxE[105]
厚化粧 しても上がらず ジレンマに

8. 2018年6月18日 22:18:32 : vp0qFSAK7E : r4lkoDG6mzM[8]
※4
また芸の無い長文のコピペかよ
お前にだって脳みそはあるんだろうから少しは使えよ
それにしても、お前、一日中張り付いて、罵倒コメントを書き込んでんの?

9. 2018年6月19日 12:46:29 : R0LxjIRplA : OnvgoDyWq5A[280]
最低賃金1500円にしたらすぐ生産性上がるよ。

10. 2018年6月20日 10:36:00 : ubsqxr99nk : L8tnnf@OvnU[439]
なぞだ、などだといって国家財政規律を緩め、国家から金持ち富裕層は収奪している。

いい加減国民を騙すな!


国民所得を増やす政策なしに、物価は上がらない、景気は良くなりません。

これをやりたくないばかりに、、、謎だ、謎だと言いふらしている。

国民、賢くならんと行けません。

安倍政権は、打倒するしかありませんよ。

日本にトランプはいないのか?


▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民127掲示板 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民127掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民127掲示板  
次へ