http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/128.html
Tweet |
黒田総裁続投 「出口」政策見直し焦点 市場との神経戦、雨宮氏の手腕に期待
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180216-00000000-fsi-bus_all
SankeiBiz 2/17(土) 7:15配信
黒田東彦総裁(写真:SankeiBiz)
安倍晋三首相は日銀の黒田東彦総裁を続投させるとともに、「異次元の金融緩和」を事務方で仕切ってきた雨宮正佳氏、積極的な緩和を訴える若田部昌澄氏を副総裁に充てることで、「デフレからの脱却を確実なものにする」狙いだ。今後は金融政策を正常化させる「出口」に向けた政策の見直しが焦点となる。円急伸や株価の乱高下が続く中、黒田日銀は新しい布陣で市場との神経戦に臨むことになる。
「強力な金融緩和を粘り強く進めることで、物価の安定という使命を果たしていく必要がある」。黒田総裁は16日の衆院財務金融委員会で改めてこう強調した。昨年12月の消費者物価(生鮮食品を除く)の前年同月比上昇率は0.9%で、目標の2%にはほど遠いからだ。
新体制では緩和策を継続しつつ穏やかに修正を探る「ハト派」と、より積極的に進めるべきだとする「超ハト派」の勢力図は変わらないとの見方が大勢だ。
緩和の長期化による副作用にたびたび言及してきた中曽宏副総裁の後任には雨宮氏が就く方向だ。企画畑が長い雨宮氏は「ミスター日銀」の呼び声が高く、異次元緩和や長短金利操作の導入に深く携わってきた。
一方、緩和に積極的な「リフレ派」の大家である岩田規久男副総裁の後任には、岩田氏とも親交の深い若田部氏が入る。若田部氏は直近の報道各社のインタビューでも、国債の買い入れを増やす追加緩和の必要性を主張してきた。だが、大規模緩和の長期化で低金利が続き、民間銀行の稼ぐ力は利ざや(貸出金利と預金金利の差)の縮小で弱まっている。国債の利払い費も抑えられることで政府の財政規律が緩むなど副作用の懸念が強まっている。
◇
■激しさ増す市場との攻防
このため、黒田日銀は次の5年間で現行の緩和策の急激な修正は避けつつ、米欧に続き、出口を模索する可能性が大きい。ただ、市場では緩和縮小の見方が強まるたびに長期金利に上昇圧力がかかり、為替も円高に傾きやすい状況が続いている。
日銀は今月2日、指定した利回りで国債を無制限に買う「指し値オペ」を7カ月ぶりに行ったが、市場の反応は薄かった。じっくり緩和を続けたい日銀と、出口を催促する市場の攻防は激しくなるばかりだ。雨宮氏は「幅広い人脈があり、さまざまな考え方を中立的にみることができる」(日銀関係者)とされ、黒田氏が不得手とする市場との対話には、雨宮氏の手腕に期待がかかる。
市場では「年内にも金利の引き上げなど、政策の修正があり得る」との見方が広まる。新体制への移行で政策見直しがしやすくなったことも、こうした見方を助長している。
元日銀審議委員の木内登英氏は「政権内で2%の物価目標の優先度が低いようなら、政策運営を物価目標と切り離すべきだ」と訴える。黒田日銀の2期目は難しいかじ取りを迫られるのは確実だ。(米沢文)
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民126掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民126掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。