http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/769.html
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放射能汚染の影響で若者にも白血病やがんが激増しているが、それに呼応するかのように
「がん・白血病になってよかった、幸せ、がんで死にたい」というマスコミのトンデモ洗脳報道が
最近増えている[1][2][3]。
昨年3月に肝臓がんで闘病していた山下弘子さんが25歳の若さで亡くなった。
これは2015年に放映された番組である[4]。
-------(引用ここから)--------------------
がんになったら、人生は終わり…
がんになったら、かわいそう…
がんになったら、不幸だ…
そんなイメージを持っていませんか?
「Cancer gift(キャンサーギフト)」という言葉があります。
「がんを経験したからこそ得られるもの」という意味です。
19歳でがんを告知され、余命宣告をうけた山下弘子さん(22)。
告知から3年、様々な治療を試みていますが、再発・転移を繰り返していました。
それでも、こう言い切ります。
「がんになった今の方が、幸せ」
その理由が知りたくて取材を始めた日本テレビの記者・鈴木美穂(31)。
彼女も24歳の時に、がんを経験していました。
自分ではどうしようもない困難が訪れた時、人はどのように向き合うのでしょうか。
死と直面しながらも、精一杯今を生きる姿を通して、
生きること、死ぬこと…そして、「幸せ」を考えます。
■「がんになった今の方が、幸せ」 山下弘子さん(22)
2012年、大学に入学した年に巨大な肝臓がんがつかり、「余命半年」宣告を受ける。
その後も、肺への転移と肝臓への再発を繰り返す。
現在は根本的な治療法がないと言われながらも、「そんな今が幸せ」と人生を謳歌している。
14年、その生き方を取り上げた、日本テレビ「NEWS ZERO」と「news every.」の特集は、
大きな反響を呼んだ。
■「がんになったからこそ、今がある」 鈴木美穂(31)
2006年、日本テレビに入社し、報道記者にな。すべてがこれからという入社3年目、
乳がんを宣告される。
「この体験から伝えられることがあるはず」と自らの闘病を記録していた。
しかし、我を失うほど過酷な闘病生活を、長らく振り返ることはできなかった。
がん告知から、7年。ようやく闘病当時の撮影テープをひも解き、がんという経験と
正面から向き合う。
-------(引用ここまで)--------------------
"キャンサー・ギフト"(cancer gift)という言葉は和製英語であり、英語圏では通じない。
グーグル検索しても"gift for cancer patients"(がん患者への贈り物)といった記事しか
出てこない。
がんがもたらしてくれる贈り物とは理解されない。
当たり前である。がんが幸福をもたらすとは誰も思わないからだ。
がんになっても希望を失わず明るく前向きに生きることはとても大切だが、
「がんになってよかった、幸せだ」というのはどう考えてもおかしい。
得るものより失うもののほうがはるかに多い。
がんになっても旅行もダイビングも結婚もできますと、山下弘子さんはいいように
宣伝に利用されてしまった感がある[5]。
御本人は残り少ない人生をもっと静かに暮らしたかったのではないだろうか。
一昨年29歳で亡くなったデザイナーの広林依子さん[6][7]。
乳がんで余命2ヶ月と宣告されたが、死にもメリットはあるとテレビ出演で語った。
・ 将来の年金を気にしなくていい
・ 老後の貯金をしなくていい
・ 未来への不安がない
・ 病気の痛みや苦しみから解放される
・ リスクを恐れず本当にやりたいことにチャレンジできる
・ 余計なしがらみを一切気にしなくていい
・ やりたい仕事だけしているので早起きしなくていい
・ 遊びたいときに遊ぶことに抵抗を感じなくていい
だが、最後に本音がぽつり、「病気になりたくなかったですよ」。
それはそうだろう。
昨年9月に亡くなった樹木希林さんの言葉[8]。
「がんがなかったら私自身がつまらなく生きて、つまらなく死んでいったでしょう」
「がんで死ぬっていちばんいいんです。死ぬまでの準備ができるじゃないですか」
70年以上人生を生きてきた人の達観とも言える言葉だが、人生これからの若い人には
全く当てはまらないだろう。
がんになったら本人も家族もどれだけ大変か、ピンと来ない人は闘病ブログを
一つでもいいから読んでみるとよいだろう[9][10]。
長い長い治療期間と多額の治療費用
辛い手術、地獄のような抗がん剤治療
抗がん剤で女の命である髪を失う悲しみ
仕事を辞めなければならない悔しさ、収入減の不安
看病する家族の負担、苦しみ、悲しみ
婚約破談や離婚にいたることも
卵巣・子宮摘出や抗がん剤の影響で子どもが産めなくなった女性の嘆き
まだ幼い子どもを残して死ねないという焦り、不安
再発に怯える日々
長く辛い治療の末、愛する家族を亡くした遺族の悲嘆と後悔
がん闘病の苦しさを知っていたら、がんになってよかった、幸せ、がんで死にたいとは
決して思わないだろう。
がんが激増しているので、政府はマスコミを使って、がんになってもがっかりすることはない、
むしろ幸せになれる、仕事も続けられる、結婚もできる、子どもも産めるといった
とんでもない洗脳工作を始めているのだ。
原発推進のためだ、がんになっても文句を言うな、ということだ。
お国のため喜んで命を差し出せ、という戦前の軍国主義と本質的に何も変わらない。
一番重要なのは、なぜがんが増えているのか、その原因は何か、どうしたら防げるか
という点にあるのだが、放射能被ばくに言及せざるを得ないので決してそこには触れない。
患者はがんになって幸せと思わされ、気づいてみれば墓の中。
だますほうも悪いが、だまされるほうも愚かである。
がんになったら大変である。
がんにならないよう、汚染された飲食物や空気に気をつけて被ばく回避することが
何よりも一番大切である。
(関連情報)
[1] 「『がんになってよかった』ブログにつづった京大生 共感呼ぶ闘病記」
(京都新聞・YAHOOニュース 2019/1/14)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190114-00010001-kyt-l26
[2] 「医者が『がんで死にたい』理由 脳卒中、心臓病との違いは?」
(NEWSポストセブン 2018/12/10)
https://www.news-postseven.com/archives/20181210_820774.html
[3] 「ついに御用医者達が『がんになったほうが幸せ』、『がんはいずれ理想の死に方になる』
と言い出した」 (拙稿 2016/1/18)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/704.html
[4] 「Cancer gift (キャンサーギフト) がんって、不幸ですか?」 (日テレ・リアリTV 2015/7/4)
http://www.ntv.co.jp/realtv/onair/20150704.html
[5] 「『今この瞬間、笑いながら過ごしたい』 "余命半年"宣告の先を生きる、22歳の山下弘子さんが
教えてくれたこと」 (HUFFPOST 2015/7/2)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/02/hiroko-yamashita-cancer-gift_n_7718630.html
[6] 「デザイナー・広林依子さん 29歳で逝去 見つかったときはすでにステージ4
内部被ばくで静かに進行するがんか」 (拙稿 2017/12/3)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/189.html
[7] 「広林依子さん(享年29) 乳がん患者に勇気 死と向き合う行き方(2017年9月) [モーニングCROSS]」
(CUT CROSS 2017/9/25)
https://www.youtube.com/watch?v=b-ZvmOmijhM
[8] 「樹木希林さんが生前語っていた“死生観。その言葉に込められた思いとは…?」
(せーの!グッディフ! フジテレビ 2018/9/19)
http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20180919001.html
[9] 「相変わらずアメーバ・人気ブログランキングはがん闘病ブログが上位を独占 その共通点は何か?」
(拙稿 2018/3/31)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/574.html
[10] 「がん闘病ブログ 放射能汚染による被ばくの影響が強く疑われる4例」 (拙稿 2018/3/31)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/575.html
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