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避難指示解除の富岡町、2018年10月中の移住者は18人、新規転入者は22人
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2018/11/29(木) 19:42:35 めげ猫「タマ」の日記
昨年4月に避難指示が解除された福島県富岡町(1)で、2018年10月を見ると
町内在住者増分 18人(2)
転入者 22人(男性21人、女性1人)(3)
で、新規転入者が町内在住者増分より多くなっています。男性が多いので、原子力関係者です。避難指示が解除された富岡町は町が避難者が帰還して再生すのでなく、新規に移住された原子力関係者が多く住む「原子力ムラ」とゆう新たな町になります。。
福島県富岡町は福島県沿岸部中部にある町です。原発事故によって町は汚染され、全域に避難指示がでました(1)。以下に示します。
事故から7年8ヶ月が過ぎて汚染されている福島
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による
図−1 福島県富岡町
図に示す通り今も国が除染が必要だとする毎時0.23シーベルトを超えて(7)います。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして、昨年4月1日に避難指示を解除しました(1)(6)。
同町には多くの原子力や関連した施設があります。
・福島第二発電所(8)
・指定(放射性)廃棄物処分場(9)。
・リンプルふくしま(指定廃棄物処分場PR施設)(10)。
11月末には「東京電力廃炉資料館」の設置も決まっています(11)。
また北隣の大熊町には福島第一原発や中間貯蔵施設があります(12)(13)。福島第一では安定化作業では約7千人の方が(14)、中間貯蔵施設でも3千人以上の方が働いています(15)。福島第二も含め同町や同町周辺には原子力の仕事が溢れています。
以下に富岡町民の居住先を示します。
住民の再定住が進まない富岡町
※1(2)集計
※2 過去分を含む
図―2 富岡町民の居住先
図に示す様に町内居住があまり進んでいません。避難指示解除後1年半の今年10月時点で
対象 13,097人中で町内在住は809人(6%)
です(2)。
富岡町には仕事もたっぷりあります。町は避難指示解除前から生活環境の整備に取り組んできました。
2016年10月 町営診療所再開(16)
2017年 3月 ショッピングセンターのグランドオープン(17)
2017年 4月 一部を除き避難指示解除(1)(6)(16)
2017年10月 JR富岡駅再開(16)
2018年 4月 学校再開(16)
2018年 8月 リンプルふくしま開館(18)
2018年10月 県ふたば医療センター付属病院で多目的医療用ヘリ運用開始(18)。
です。それでも帰還は進まないようです。
でも増えたものをあります。以下に富岡町への転入者数を示します。
2017年4月から急に増えた富岡町への転入者
※(3)を集計
図―3 富岡町内の転入者数
図に示す様に避難指示が解除された昨年4月以降に急に増えています。避難指示解除によって富岡町内に住居を確保できれば誰もが富岡町に住むことができるようになりました。多くの方が富岡町に新たに移り住んだようです。
以下に在住者の増減と新規転入者を示します。
町内在住者増分に肉薄する富岡町の新規転入者
※1(2)(3)を集計
※2 過去分を含む
図―4 富岡町内在住者の増減と新規転入者数
避難指示解除直後は町内居住者増加数が新規転入者に比べ多かったのですが、このところ新規移住者数と肉薄しています。2018年10月中を見ると
町内在住者増分 18人(2)
転入者 22人(男性21人、女性1人)(3)
で、ついに新規転入者が町内在住者増分より多くなりました。死亡や富岡町内から町外への移転で既存の富岡町内在住者がいなくなることもあるし、避難者との婚姻などで富岡町内には住まないけれど新たに富岡町民になった方もいるはずです。新規転入者が町内在住者増分より多くなっても、不思議はありませんが、2018年中のの町内在住者の増加は概ね新規転入者によるもで、避難している住民の寄与は殆どありません。新規転入者の多くが男性です。福島第一で働くのは大部分が男性です(20)。富岡町や周囲には原子力関係の仕事が沢山あります。概ね原子力関係者です。10月中の居住者は18人増ですが、世帯数は20増(2)、で概ね単身で富岡町に来ています。
富岡町は避難指示が解除されました。避難指示が解除は町の再生のスタートでなく、別の町ができるスタートです。原子力に従事する単身暮らしの男性の街、これが新たな富岡町です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
富岡町は学校教育に力を入れています(21)。でも原子力ムラの皆様は富岡町へは単身赴任です。家族は連れて来たくないようです。理由は想像するしかありませんが、不安もあると思います。そして、福島の皆様は不安です。
福島県富岡町産の新米の販売が始まりました(22)。福島は新米の季節です。福島県相馬市産米の全量全袋検査数が13万件を超えました(23)。同市は人口約3.5万人のしなので(24)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米は良食味・高品質です(25)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米にが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
※(27)を引用
図―5 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2728.html
(1)富岡町 - Wikipedia
(2)県内外の避難・居住先別人数【平成30年11月1日現在】/富岡町
(3)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(9)処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(10)アクセス|特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(11)新しく、重い役割(11月1日) | 県内ニュース | 福島民報
(12)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(13)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(14)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の2018年⇒ 10月
(15)第11回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料1)中間貯蔵施設事業の状況について [PDFファイル/11.08MB]
(16)広報とみおか(平成30年4月号)
(17)春の大感謝祭 さくらモールとみおか グランドオープン1周年イベント|イベント・催し情報 | 富岡町役場
(18)特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(19)多目的医療用ヘリ正式運航開始 - 福島県ホームページ
(20)<「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(21)富岡町の学校教育に関するお知らせ | 富岡町文化交流センター 学びの森
(22)イベント詳細(福島県富岡町産米 注文承り中) | 一般社団法人とみおかプラス
(23)イベント詳細(福島県富岡町産米 注文承り中) | 一般社団法人とみおかプラス
(24)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(25)福島県相馬市ホームページ
(26)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(27)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(28)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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