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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その9「事故の後、国は速やかな食品の出荷制限などの対応、基準超が次々市場流出
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2018/10/25(木) 19:46:58 めげ猫「タマ」の日記
今年10月に改定された「放射線副読本」に、福島事故について 「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」 と、記載してました(1)。でも、事故後に基準超の放射能汚染食品が次々と市場流出しています。また、福島県の検査では暫定基準値以下なのに、東京都等の消費地で福島産牛肉を検査すると大きく暫定基準値を超えている「福島、いわんわら牛」問題もありました(2)。また「安全宣言」したはずの福島産米(3)、から暫定基準値を大きく超えたセシウムが見つかりました。 文部科学省は「放射線副読本」を作成しています。今年10月に4年8ヶ月ぶりに改定されました(1)(4)。 そこに 「事故の後、国は速やかな避難指示や食品の出荷制限などの対応を行いました。」 との記述があるました(1)。改定前のこれに対応する記述は 「事故後、厚生労働省は、食品中の放射性物質の暫定規制値(事故後の緊急的な対応として定められた規制値)を設定し、暫定規制値を超える食品が市場に流通しないよう出荷制限などの措置をとってきました。」 でした(4)。なお強調は(=^・^=)がいれました。改定前には無かった「速やかな」が書き加えれています。 「速やか」とは 「間をおかずに。すぐに。迅速に。」 との意味です(5)。 本当に「速やかな」対応が取られとられたのでしうか。 福島産シイタケは概ね年間を通して出荷されます(6)。以下に事故直後の検査結果を示します。 事故後、直ちには検査されなかった福島産シイタケ ※1(7)を集計 ※2 日付け収穫日 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す ※4 基準値は(8)による。 図―1 福島産シイタケの検査結果 福島産シイタケの検査は事故後16日後の2011年3月27日です(8)。そして、4月10日に当時の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレル(9)を大きく超える13,000ベクレルのセシウムに汚染されたシイタケが見つかったと発表されました(10)。そして、4月13日にやっと出荷制限が発令されました(11)(12)(13)。この間、約一ヶ月間に渡り福島産汚染シイタケは野放しにされていました。 でも、これで汚染シイタケの出荷を止まった訳ではありません。たとえば2011年11月18日なっても、福島産汚染シイタケの新たな出荷制限が発令されています(14)。 以下に福島産シイタケの検査実施市町村数の推移を示します。 検査1順が2013年中ごろになった福島産シイタケ ※(7)を集計 図―2 福島産シイタケの検査実施市町村推移 図に示す通り、検査が一巡したのは事故から2年以上が経過した2013年中ごろです。 以下に暫定基準値が適応されていた2012年3月末(9)までの「流通品」の検査結果を示します。 事故後、ただちに市場流出したセシウム汚染食品 ※1(7)を集計 ※2 日付けは購入日 ※3 基準値は(9)による。 ※4 10(Bq/kg)以上を表示 図―3 流通品の検査結果(2012年3月末まで) 図に示しように、当時の暫定基準値を超える物が次々と見つかっています。 以下に福島県福島市産切干大根の検査結果を示します。 流通品で突然に基準超が見つかった福島県福島産切干大根 ※1(7)を集計 ※2 日付け収穫日 図―4 福島県福島市産切干大根の検査結果 流通前の検査では基準値以下が続いていたのですが、市場に売られている切干大根を検査したら、当時の暫定基準値を大きく超える1キログラム当たり3,000ベクレルのセシウムが見つかりました(14)。キロ干し大根はダイコンを細切りにし、乾燥させて作ります(15)(16)。乾燥の方法には「天日干し」(15)と「乾燥機」(16)を使う方法があります。福島県のその後の調査で、「天日干し」で切干大根を作ると、セシウムが付着して汚染されることが分かりました(17)。 福島県は「乾燥機」を使って、製造された切干大根だけを検査して、暫定基準値以下を主張していたようですが、流通品を検査したらたまたま「天日干し」を買ってしまい、これを検査したら高濃度のセシウムが見つかったと推定されます。福島県は高濃度のセシウムに汚染されている「天日干し」で製造された切干大根のセシウム汚染を見逃していました。 これまでの「流通品」の検査結果を示します。 事故から7年半、途切れることがが無いセシウム汚染食品の市場流出 ※1(7)を集計 ※2 日付けは購入日 ※3 基準値は(9)による。 ※4 10(Bq/kg)以上を表示 図―5 流通品の検査結果(厚生労働省発表分) 図に示す様に、事故から7年以上が経過した今年も基準超(9)のセシウム汚染食品が見つかり続けています。一ヶ月以上に渡り厚生労働省は発表していませんが(7)、報道によると9月23日に福島市は同市内で販売されていた同市産マイタケパウダーから基準値の1キログラム当たり100ベクレル(9)を超える、160ベクレルセシウムが見つかったそうです(18)(19)。事故から7年半以上を経てもセシウム汚染食品の市場流出を止めることはできていません。 セシウム汚染食品が市場に流出し、幼稚園の給食にも使われました。2012年4月6日に、愛知県岡崎市で基準超のセシウムが見つかったと発表しました。最大で1キログラム当たり1,400ベクレルです(20)(21)。岡崎市の幼稚園の給食に使われたそうです。事故後に、暫定規制値は設定しましが、検査は穴だらけで事故から1年以上経ても、幼稚園の給食にセシウム汚染食品が使われました。 以下に事故直後に福島産牛肉の検査結果を示します。 消費地の検査でのみ基準超が見つかった福島産牛肉 ※1(7)を集計 ※2 NDは検出限界未満を示す ※3 日付は牛さんがお肉になった日 図―6 福島産牛肉の検査結果 図に示す通り福島県の検査では見つからないのに「消費地」の検査では基準を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。いわゆる「稲わら牛」問題です(2)。福島県は福島産牛肉のセシウム汚染を見落としました。 2011年10月に福島県は今年のお米は「安全」として「安全宣言」をだしました(3)。しかし、その後に大量の汚染米が見つかりました。 表―1 福島産セシウム汚染米の発見状況 ※1 (22)を転載 ※2 年は11,12月が2011年、1,2月が2012年 基準超の福島産米リスト 福島県は、福島産米のセシウム汚染を見逃しました。 今年10月に改定された「放射線副読本」に、福島事故について 「事故の後、国は速やかな<略>食品の出荷制限などの対応を行いました。」 と、記載してました(1)。でも 最大で1キログラム13,000ベクレルのセシウムに汚染されてる福島産シイタケに最初の出荷制限がかけられたのは、事故から1ヶ月後です。この間は福島産シイタケは汚染されていても、自由に流通できました。さらに半年以上を経ても新たな出荷制限がなされました。検査が1順したのは事故2年後の2013年中ごろです。 事故後はセシウム汚染食品の市場流出が続発しています。福島県は多分、天日干しで製造され1キログラム当たり3,000ベクレルのセシウムで汚染された福島産切干大根の汚染をすぐには見つけることができずしばらくの間、市場で売られていました。 愛知県岡崎市の幼稚園の給食には1キログラム当たり1,400ベクレルのセシウムに汚染された食材が使われていました。そして、今年もセシウム汚染食品の市場流出は止まりません。 福島県が安全として出荷した福島産牛肉が、高濃度のセシウムに汚染されている事件がありました。福島県が福島産米の安全宣言したのに、その後にセシウム汚染米が見つかりました。 <余談> 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。事故後から、放射能汚染食品の市場流出は続いており、およそ 「事故の後、国は速やかな<略>食品の出荷制限などの対応を行いました。」 とは言える状態ではありません。改定された副読本(1)は改定前の副読本(4)(23)に比べても、デマがいっぱいあります。デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(24)。よかったら見て下さい。こんな副読本を出す安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。 福島県相馬市では小学生の稲刈り体験が行われました(24)。同市は新米の季節です。同市産米の全量全袋検査件数が9万件を超えました(25)。同市は人口4万人に満たないしなので(26)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米は銘柄米です(27)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(28)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。 ※(29)を引用 図―7 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ (=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。 ―参考にしたサイト様および引用した過去の記事― http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2693.html (1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省 (2)福島の肉用牛に出荷制限 政府、移動も禁止 (写真=共同) :日本経済新聞 (3)asahi.com(朝日新聞社):福島知事、県産米「安全宣言」 二本松産一部は買い上げ - 東日本大震災 (4)放射線副読本(平成26年2月改訂):文部科学省 (5)速やかに(すみやかに)とは - 速やかにの読み方・活用形辞書 Weblio辞書 (6)福島県の旬(出回り時期) 野菜編 (7)報道発表資料 |厚生労働省 (8)食品中の放射性物質の検査結果について(第15報) |報道発表資料|厚生労働省中の(別添4)(PDF:KB) (9)食品中の放射性物質の基準値について - 福島県ホームページ (10)食品中の放射性物質の検査結果について(第31報) |報道発表資料|厚生労働省中の(別添3)(PDF:31KB) (11)福島県の一部地域で産出される原木しいたけ(露地)に係る出荷制限及び摂取制限の設定について |報道発表資料|厚生労働省 (12)平成22年度に市町村や関係団体等に通知した主な内容について - 福島県ホームページ (13)平成22年度に市町村や関係団体等に通知した主な内容について - 福島県ホームページ (14)食品中の放射性物質の検査結果について(第322報) |報道発表資料|厚生労働省中の福島県での緊急時モニタリング等の結果(野菜類)(PDF:42KB) /a> (15)切り干し大根 - Wikipedia (16)切干し大根加工工場|食品専門商社 株式会社神乾 (17)平成24年度農業分野における放射性物質試験研究成果説明会(第2回)資 料 (18)セシウム:マイタケ加工品から基準値超検出 福島 /福島 - 毎日新聞 (19)めげ猫「タマ」の日記 福島でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は発表しません。 (20)食品中の放射性物質の検査結果について(第361報) |報道発表資料|厚生労働省中の「1 自治体から入手した放射性物質の検査結果(4月1日以降実施分505検体)⇒検査結果(PDF:125KB) 中のNo353,354,355 (21)めげ猫「タマ」の日記 幼稚園の給食に1,400ベクレルの乾しシイタケ!−これは犯罪だ-(茨城県産) (22)めげ猫「タマ」の日記 福島産品風評対策は「安全情報発信」では無理 (23)めげ猫「タマ」の日記 正しい放射線副読本の意見募集について (24)福島県相馬市 トピックス詳細 (25)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報 (26)福島県相馬市ホームページ (27)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来 (28)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ (29)Webチラシ情報 | フレスコキクチ |
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