http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/399.html
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(データは[2]より引用)
「五輪会場の海、安全です 千葉・釣ケ崎 地元有志が検査」 (東京新聞 2018/10/9)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018100902000077.html
二〇二〇年東京五輪のサーフィン競技の会場となる千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で毎月、海水などの放射性物質の検査を行う人たちがいる。地元のサーファーらでつくるNPO法人「海のこえ」(一宮町)。一一年三月の東京電力福島第一原発事故後、放射性物質による海の汚染を不安視する声が、活動のきっかけだった。 (黒籔香織、写真も)
九月二十九日朝、空のペットボトルや温度計などを手にした男女七人の会員が、釣ケ崎海岸や太東(たいとう)海水浴場(同県いすみ市)など計五カ所で、海水や海底の砂を採取した。
一級化学分析技能士の加瀬年生(としお)さん(38)は、各ポイントの空間放射線量や気温、水温を紙に書き込んでいく。加瀬さんは採取した海水の大腸菌や透明度など八項目の水質調査を担当。海水と、ひざ下ぐらいまで海に漬かって採取した砂の放射性物質の検査を、一般財団法人東京顕微鏡院(東京)に委託している。
「原発事故当時は『海は安全だ』と反論する術(すべ)がなかった」。同県長生村に製造工場を持つウエットスーツ製造会社(東京)の佐藤誠社長(57)は振り返る。
当時、海外の取引先から佐藤さんの会社に「放射性物質による汚染で、日本の海にはもう入れないのではないか」といった声が寄せられた。一宮町のサーフショップには客から「海に入って大丈夫か」と問い合わせが相次いだ。
「自分たちで安全かを調べよう」。佐藤さんらは一一年八月から、海水と海底の砂の放射性セシウムの検査を始めた。一六年にNPO法人化し、同年七月の調査分から「海のこえ」のフェイスブックで毎月、検査結果を公表している。これまでに、海水や砂から、国の基準を超える放射性セシウムは検出されていない。
「海のこえ」の会員は、地元でサーフィンをする会社員や町職員、プロサーファーら二十四人。その一人でプロボディーボーダーの高瀬ひろみさん(35)は「人生を変えてくれた海に何か恩返しができないかと思い、活動を続けている」と語る。佐藤さんは「検査し続けた海の情報は、五輪開催時に国内外からの問い合わせに役立つはず」と話している。
「海のこえ」は活動資金の寄付を募っている。問い合わせは、NPO法人海のこえ=https://www.uminokoe.net/=へ。
--------(引用ここまで)---------------------------------------------
海水、海底土のデータが「不検出」とあるが、これは1サンプルだけの結果なのだろうか[1][2]。
水の汚染はミリベクレル(mBq)のオーダーなので、検出下限値が1Bq/kgの測定器を使っても
検出できない。
ゼオライトなどに吸着させる必要があるだろう。
海底土ではなく、砂浜で場所と深さを変えてサンプルを採取する必要がある。
砂浜の表層よりも深いところでセシウム濃度が高いことが指摘されている[3]。
茨城県との県境に近い福島の勿来海水浴場では、2018年6月、表層から20cmのサンプルに
セシウム134/137合算で最大483Bq/kgもの汚染が検出されている[4][5]。
また陸の土壌も、ホワイトフードの2015-16年の検査では、東葛地域よりは低いものの、
外房では数十Bq/kgの汚染は当たり前である[6]。
いすみ市 2016/1 45-88Bq/kg
大網白里市 2015/8 15-144Bq/kg
長生郡 2016/1 25-52Bq/kg
勝浦市 2016/7 32Bq/kg
この地域の海岸で全く汚染が検出されないということはまずあり得ないだろう。
事実、今年だけでも外房でかなりのサーファーが亡くなっている[7]-[12]。
これらを単なる溺死で片づけてよいとは思えない。
こんなずさんな検査では、とても五輪会場は安全だとは言えないだろう。
東京新聞も東京湾の汚染はかなり詳しく測定しているのだから、
こういった安全宣言をそのまま報じるのではなく、外房まで足を伸ばして
独自に測定すべきだろう。
(関連情報)
[1] 「OWOL(Our Water Our Life)南九十九里プロジェクト」 (NPO法人 海のこえ)
https://www.uminokoe.net/survey/
[2] 「8月25日に実施したOWOL南九十九里プロジェクト(化学分析、放射性物質分析)の結果を公表します。」
(NPO法人 海のこえ)
https://drive.google.com/file/d/1S4hnaga01SyAnQzQTNk9TGBaGW61IDiU/view
[3] 「科学者たちが福島原発事故の新たな放射能汚染源を見つける (PHYS.ORG)」
(拙稿 2017/10/6)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/776.html
[4] 「砂浜放射能測定結果」 (NPO法人 いわき放射能市民測定室 たらちね)
http://www.iwakisokuteishitu.com/sandy_beach.html
[5] 「海砂の測定結果 2018年」 (同上)
https://tarachineiwaki.org/wpcms/wp-content/uploads/sunahama_sokutei_2018.pdf
[6] 「千葉県の放射能汚染状況」 (WHITEFOOD)
https://news.whitefood.co.jp/news/foodmap/7452/
[7] 「サーフィン中男性溺れ死亡 一宮、波浪注意報も」 (千葉日報 2018/8/10)
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/522445
[8] 「サーフィン女性溺れ死亡 千葉・いすみの海水浴場」 (産経 2018/7/27)
https://www.sankei.com/life/news/180727/lif1807270019-n1.html
[9] 「海水浴場でサーフィンの男性死亡 千葉 山武」 (NHK 2018/4/8)
https://web.archive.org/web/20180409030224/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180408/k10011394931000.html
[10] 「【千葉】20代サーファー女性が死亡 海岸で波に流され...」 (2nn 2018/4/8)
https://www.2nn.jp/newsplus/1523150731/
[11] 「サーファー男性死亡 館山」 (千葉日報 2018/3/12)
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/482329
[12] 「サーフィンで男性死亡 千葉の海岸10〜20代か」 (産経 2018/2/26)
http://www.sankei.com/affairs/news/180226/afr1802260009-n1.html
[13] 「サーファーも亡くなる人が増えている 放射能汚染のひどい東日本太平洋側での入水は
まさに入水自殺だ」 (拙稿 2017/3/21)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/690.html
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