http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/312.html
Tweet |
8月末に経産省が行なった多核種除去設備等処理水の公聴会での
西尾正道氏の発言について、前回投稿しました。
たった5分間の発言でしたが、トリチウムの危険性がよくわかる内容だったと思います。
先週末、いわき放射能市民測定室たらちねの主催で行なわれた西尾氏の講演が
動画で見られます。
こちらは3時間弱の講演ですが、時間がありましたらぜひご覧下さい。
トリチウムの危険性の説明は1時間36分当たりからで、その要約を下に添付します。
「〜被ばく後のあしたを見つめる〜 長寿命放射性元素体内取込み症候群と
トリチウムの危険性について 西尾正道講演会(いわき市) 2018.9.8」 (IWJ)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431058
「
2018年9月8日(土)13時より、福島県いわき市の総合保健福祉センターで
北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏講演会
「〜被ばく後のあしたを見つめる〜長寿命放射性元素体内取込み症候群と
トリチウムの危険性について」が開かれた。
いわき放射能市民測定室たらちねの主催。
」
------(要約ここから)------------------------
* トリチウムは自然界に存在するから安全というのはウソ。
原発から流し続けたから増えた。自然界にはほとんど存在しなかった。
* トリチウムの放出するベータ線のエネルギーが小さいというが、
水の酸素・水素結合は5.7eV。トリチウムは平均1000倍。最大で3000倍。
* 汚染水を浄化した水にヨウ素129、ルテニウム106、テクネチウム99などが
残留。トリチウムだけではない。
* 近畿大でトリチウムを取り除く装置を開発中。こういった技術を早く利用すべき。
* 二重らせんを結合させるのは塩基間に働く水素結合力。
トリチウムが崩壊してヘリウム3になると水素結合力が失われ、染色体が破壊される。
* トリチウムはごく低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こすことは
40年以上前に知られていた(1974年新聞報道)
* トリチウムを大量に放出するカナダ重水炉(CANDU)周辺で、小児白血病、新生児死亡、
ダウン症などが多発。
* トリチウムの排出基準は日本は6万Bq/L、WHOは1万Bq/L、 カナダは7千Bq/L
(飲み水勧告値は20Bq/L)、米国は740Bq/L、EUは100Bq/L。
* 6万Bq/Lの1%が有機結合型とリチウムとして取り入れられたら600Bq/kg。
同じベータ線を出すセシウム137被ばくにより多臓器不全で死亡した人たちの臓器の
セシウム濃度200-500Bqを越える。
* 政府の役人はトリチウムの危険性を何も知らないし、わかっていない。
* 沸騰水原子炉の年間約20兆Bqのトリチウムを海洋排出できるよう、余裕を見て年間22兆Bqとした。
科学的な根拠は全くない。
* ドイツの原発周辺のがんと白血病 原発に近いほど被害が多い(KiKK調査)
* 米国の乳がんの分布と原発の分布にも強い相関がある。半径100マイルで増加 (グールドら)
* 日本で原発から半径100マイルにはいらないのは道北、道東だけ。
そこも核ゴミの最終処分地として狙われている。
* 今回の北海道全域停電は北電が発送電を独占しているから起きた。地産地消でやれば防げる。
* 玄海原発に近いほど白血病が多い。
* 泊村のがん死亡率2450人/10万人でトップ。最小は千歳市で600人/10万人。(年齢調整済)
泊村、岩内町は泊原発稼働前は22、72位だったが、稼働後は1、2位を独占。
* 加圧水型(PWR)は沸騰水型(BWR)の10-20倍の量のトリチウムを排出する。
BWRよりもPWR周辺市町村のほうが、はるかに白血病、循環器系疾患が多い。
* ノーベル賞受賞者・小柴昌俊氏が当時の小泉純一郎首相に、トリチウムを使った核融合は
危険なのでやめるべきだと嘆願書を送っている。
* トリチウムはわずか1mgで致死量。約2kgで200万人の殺傷能力。
* DNAを構成している塩基に放射線が当たり、水素結合している塩基対が破壊され、
遺伝情報が変化・破壊される。
* それだけではなく、トリチウムがヘリウム3に壊変することで塩基・DNAの分子構造が変わり、
細胞が損傷する。極めて深刻。
* 政府・東電は東芝とべったり癒着している。アルプスよりも優れた装置があるのに使おうとしない。
* 親が放射線に曝露すると、突然変異のみならず、がんや奇形までもが子孫に誘発され、
その生殖細胞の変異は次世代に遺伝する。(野村大成・大阪大学名誉教授の研究)
* 低線量の放射線と低用量の毒性化学物質に汚染すると、一方だけではガンは発生しなくても
相乗効果でがんが生じやすくなる。放射性物質と毒性化学物質の大規模な多重複合汚染が深刻。
------(要約ここまで)------------------------
(関連情報)
「患者よ、がんと賢く闘え! 放射線の光と闇」 (西尾正道・著 旬報社)
「『トリチウムは極めて危険 官僚はウソをつくな!』 多核種除去設備等処理水の公聴会で
西尾正道先生が怒りの発言」 (拙稿 2018/9/3)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/278.html
「「核融合炉の誘致は危険で無駄」 小柴昌俊氏(ノーベル物理学賞受賞)の朝日新聞への投稿 」
(れんげ通信ブログ版 2013/2/27)
https://rengetushin.at.webry.info/201302/article_15.html
「トリチウムは低濃度でも染色体異常起こす!! (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))」
(阿修羅・赤かぶ 2013/9/16)
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/584.html
「(死せる水トリチウム)三重水素の恐怖の正体とは?矢ヶ崎克馬教授」
(阿修羅・お天道様はお見通し 2017/3/9)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/636.html
「処理が課題のトリチウム汚染水をろ過する新技術を、近大と東洋アルミニウムが開発
(YOMIURIONLINE)」 (阿修羅・怪傑 2018/6/28)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/878.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。