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Jヴィレッジ再開、復興に貢献できるの?
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2600.html
2018/07/28(土) 19:44:46 めげ猫「タマ」の日記
Jヴィレッジは、福島第一原発南約20kmにあるスポーツ施設です。事故によって閉鎖され、福島第一の廃炉拠点となっていましたが、今日(7月28日)に再開しました(2)。これについて福島の地方2紙は、社説で
「復興のシンボルとして、被災地の交流人口拡大という新たな役割への期待が高まる。」(福島民報(3))
「フル活用し、復興を加速させていくことが重要だ。」(福島民友(4))
と地域の復興への貢献を期待する旨を論じていました。でも、(=^・^=)の見る限り、効果は限定的です。
Jヴィレッジは福島第一原発南約20kmにある日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターです。原発の立地の見返りに1997年に東京電力によって建設され福島県へ寄贈され、福島県の外郭団体である県電源地域振興財団の所有となりました(1)。広義の原子力施設です。
※1(6)のデータを(7)に示す手法で7月1日に換算
※2 避難区域は(8)による。
※3 Jヴィレッジ位置は(1)、DASH村は(9)による。
図―1 事故によって消えた村
図に示す通り周囲は国が除染が必要となる毎時0.23シーベルトを超えた(10)地域が広がっています。Jヴィレッジは汚染された地にあります。
Jヴィレッジは、福島県楢葉町と富岡町にまたっがて、福島第一原発南約20kmにあるスポーツ施設です。事故によって閉鎖され、福島第一の廃炉拠点となっていました(1)。それが、今日(7月28日)に再開しました(2)。
※(11)を引用
図―2 Jヴィレッジ再開を報じる福島県の地方紙・福島民友
これについて福島の地方2紙は、社説で
「復興のシンボルとして、被災地の交流人口拡大という新たな役割への期待が高まる。」(福島民報(3))
「フル活用し、復興を加速させていくことが重要だ。」(福島民友(4))
と地域の復興への貢献を期待する旨を論じていました。
事故前は地域レベルの公式戦の試合会場や日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会、日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会、全日本少年サッカー大会などの全国大会の大会会場としてつかわれていました。JFA初の育成学校であるJFAアカデミー福島の拠点であり。施設内の「Jヴィレッジスタジアム」は、なでしこリーグの東京電力女子サッカー部マリーゼ(TEPCOマリーゼ)のホームスタジアムとして用いられていました(1)。
図―1に示す様に北側は避難地域です。北側の方がわざわざ利用するとは思えません。Jヴィレッジも避難区域になりました(1)。その後に解除されましたが、人は戻りません。事故前に楢葉町には7,700人も方がいましたが(12)、現時点で住んでいる方は半分以下の3,367人です(13)。地域レベルの公式戦は事故前に比べ大幅にへるはずです。サッカーの全国大会は他に移ったと思います。これを周囲が汚染されているJヴィレッジ戻すメリットが「参加者」にあるとは思えません。なでしこリーグの東京電力女子サッカー部マリーゼ(TEPCOマリーゼ)は廃部になりました(14)。Jヴィレッジを本拠とするサッカーチームは無くなりました。JFAアカデミーも直ぐには戻りません(15)。
事故前に比べて利用は大幅にへりそうです。これに対して福島の地方2紙は
「 宿泊施設を充実させた。新たに百十七室を設け、客室数は二百となった。」(福島民報(3))
「117室を備えた新宿泊棟もオープンし、宿泊室は200室に倍増した。」(福島民友(4))
と「宿泊客」に期待を寄せています。8月は7000人分の宿泊予約が入っているそうです(16)。1年に直せば84,000人です。目標の来場者数は年間60万人です(2)(3)。遠く及びません。
福島県の地方二紙はJヴィレッジの再開で、地域の復興へが進むとの期待感を示していますが、再開しても事故前に比べ来場者数は大幅に減りそうです。汚染された福島を元に戻すのは極めて困難です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
サッカー男子代表監督の森保一(もりやすはじめ)氏はJヴィレッジを訪れるそうです(17)。だだし、福島出身のサッカー女子代表監督(18)がおとずれるとのニュースを見ません。福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する果物にモモがあります(18)。福島県二本松市の直売所では「ももまつり!」がおこなわれたそうです(19)。福島はモモの季節です。福島モモは美味しいそうです(20)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(22)を引用
図―3 福島産モモが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2600.html
(1)Jヴィレッジ - Wikipedia
(2)<Jヴィレッジ>復興の象徴きょう一部再開 新たに宿泊棟整備 | 河北新報オンラインニュース
(4)【Jヴィレッジ】県民の宝として活用を(7月26日) | 県内ニュース | 福島民報
(5)【7月28日付社説】Jヴィレッジ/再始動を復興加速の弾みに:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)DASH村 - Wikipedia
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)福島民友新聞社 みんゆうNet −福島県のニュース・スポーツ−
(12)楢葉町 - Wikipedia
(13)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(14)東京電力女子サッカー部マリーゼ - Wikipedia
(15)JFAアカデミー福島 - Wikipedia
(16)Jヴィレッジ 再開前に施設公開|NHK 福島県のニュース
(17)28日再始動!新生Jヴィレッジ 生まれ変わった姿...報道陣公開:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)高倉麻子 - Wikipedia
(19)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)JAふくしま未来 - 本日はももまつり!... | Facebook
(21)ふくしまプライド便
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)安達店 | ベイシア
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