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中国メディアの新浪網によると、中国は自軍のJH−7戦闘爆撃機に搭載する大型・高性能の電子戦ポッドを開発している。米国製に匹敵する性能で、大量に投入することで相手側のレーダーや通信を無力化できるとした。写真はJH−7。
JH−7戦闘爆撃機に搭載の高性能「電子戦ポッド」を開発、大量投入で敵軍を無力化―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/b588211-s0-c10.html
2018年3月30日(金) 23時50分
中国メディアの新浪網は29日、中国は自軍のJH−7(殲轟−7)戦闘爆撃機に搭載する大型・高性能の電子戦ポッドを開発していると紹介した。米国の電子戦ポッドに匹敵する性能で、大量に投入することで相手側のレーダーや通信を無力化できるとした。
「ポッド」とは一般的に、航空機の機体や翼の下につるす搭載物を指す。電子戦ポッドとしては米国のAN/ALQ−99戦術電波妨害装置が有名だ。新浪網は自国が開発中の電子戦ポッドを「中国版AN/ALQ−99」と表現した。
開発当初はJ−16マルチロール機に取り付けて試験したが、現在はJH−7に搭載している。JH−7は初飛行が1988年で1992年に運用を開始。多くは中国海軍が、一部は中国空軍が運用している。記事によると、同機は搭載量がJ−20ステルス戦闘機、J−16に次いで大きく、最大離陸重量は27トン。作戦行動範囲は1650キロメートルで、中国が運用する戦闘機として航続距離が最大のSu−30MKKに匹敵するという。
記事は、中国の電子戦ポッドはこれまで比較的小型で、個別の電子戦ポッドが対応できる電波の周波数も限定的だったと指摘。そのため、空軍・海軍ともに電子戦については4種の電子戦ポッドを用意し、電波妨害機2機に電子戦ポッドを2基ずつ搭載して同時に発進させていた。
また、相手側のレーダーを妨害できる有効距離も数十キロメートル、場合によっては10キロメートル強しかなかったという。
記事は、空軍が昨年行った対抗演習の「紅剣−2017」からは、大型の電子戦ポッドが見られるようになったと紹介。1機に搭載した電子戦ポッドだけで全周波数の電波に対応できるようになったとの見方を示した。
記事は、中国が新たに開発した大型の電子戦ポッドは米国のAN/ALQ−99と比べても遜色ないと主張。大量に投入することで、50〜90機規模の自軍編隊を相手側の電波妨害から防御し、逆に、相手側のレーダーや通信をすべて無力化できると論じた。
中国は最近、電子科学技術の分野で急速な進歩を遂げている。記事は、「わが国の軍事技術研究は、関係者の長年の努力により、すでに世界最先端のレベルに近づいている」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人)
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