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トルコとクルド人勢力の戦闘激化 市民に死傷者も〜米はトルコに自制促す/nhk
1月22日 8時26分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180122/k10011296851000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_040
シリアのクルド人勢力に対する軍事作戦に乗り出した隣国のトルコは、空爆に加えて地上部隊も投入し、これにクルド側も反撃して戦闘が激しさを増す中、巻き込まれた市民に死傷者が出ています。
トルコはテロ組織だと見なしている隣国シリアのクルド人勢力が支配地域を広げ、トルコの治安を脅かしているとして20日、この勢力を国境地帯から排除するための軍事作戦を始めました。
作戦2日目の21日、トルコ軍は戦闘機による空爆に加えて地上部隊も投入し、クルド人勢力の支配下にあるシリア北部のアフリン周辺に戦車による砲撃などを加えました。
内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、一連の作戦でこれまでにクルド人勢力の戦闘員7人が死亡したほか、子ども6人を含む市民21人が死亡したということです。
一方、クルド側も反撃してトルコ領内の国境沿いにある2つの町に数発ずつロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡したほか、合わせて30人余りがけがをしました。
地上部隊の投入によって戦闘が激しさを増す中、さらに市民が巻き添えにならないか懸念されています。
米はトルコに自制促す
アメリカ国務省のナウアート報道官は21日、声明を発表し、ティラーソン国務長官が前日の20日、トルコ側に対し、戦闘が激化し市民が巻き添えとなっていることに深刻な懸念を伝えたと明らかにしました。
そのうえで、ナウアート報道官はクルド人勢力にトルコが抱く懸念には配慮する姿勢を見せながらも、「アメリカは市民への被害を出さないよう限定的な作戦にとどめるよう求める」として、トルコに自制を促しました。
アメリカはNATO=北大西洋条約機構の同盟国、トルコとの関係を重視する一方、過激派組織IS=イスラミックステートの掃討でクルド人勢力も支援していることから事態の悪化は避けたい考えで、ナウアート報道官は「すべての当事者がISの打倒という共通の目的に集中するよう呼びかける」と強調しています。
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