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トルコ大統領は露の防空システムS-400をめぐって露と対立していないと発言、米の孤立化は進む
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201710140000/
2017.10.14 櫻井ジャーナル
トルコがロシアから防空システムS-400を購入する話に問題はないとトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は語ったという。システムの共同生産は次の段階であり、S-500に関する交渉も進めているとしている。2016年7月15日にクーデターを目論み、クルドへの軍事支援を強化しているアメリカとエルドアン政権との関係が修復される可能性は小さいだろう。
ロシア国防省は9月24日、アメリカ、クルド、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)の連携を示す衛星写真を公表している。ダーイッシュが支配する地域にアメリカの特殊部隊が戦闘態勢をとることなく駐留、クルドの部隊がその中を移動しているとしている。また、ダーイッシュの戦闘員は幹部からクルド部隊を攻撃するなと命令され、自分たちが支配する石油生産施設へクルド部隊が入ることを許しているとする証言がある。これは実際に起こっていることと矛盾しない。
本ブログでもすでに書いたことだが、10月4日から7日にかけてサウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアジズ・アル・サウド国王がロシアを訪問、ウラジミル・プーチン大統領と会談した際、ロシアから防空システムS-400を含む兵器/武器の供給を受けることで合意したようだ。
生産を放棄したアメリカは基軸通貨を発行する特権で支配システムを維持しているが、その柱はペトロダラー。サウジアラビアをはじめとする産油国が石油取引の決済をドルに限定して世界がドルを求める環境を作り、産油国に集まったドルはアメリカの財務省証券や高額兵器を購入するという形でアメリカへ還流させて現実世界に流通するドルの量を調整してきた。こうした仕組みに協力する代償として産油国はアメリカから軍事的な保護を受け、支配層はその地位と富を保証されてきた。おそらく、日本でも似たことが行われている。
ところが、サウジアラビアがアメリカ離れを起こしているように見える。シリアでの戦乱でロシア軍の強さを知り、世界がアメリカの思い通りに動かなくなっていることを認識した可能性が高い。しかも、ロシアの財政は安定、戦略的同盟国になった中国の経済力はアメリカより強くなっている。このロシアと中国が通貨の分野で連携を強めているが、中国らサウジアラビアに対し、人民元での決済を求めるのではないかと言われている。
すでのロシアと中国はドル離れを推進、一種の金本位制へ移行しつつある。こうした動きに各国が同調したならドルは基軸通貨の地位から陥落、アメリカの支配システムは崩壊してしまう。西側ではこうした流れを見据え、巨大資本が支配する体制、つまりファシズムへ移行しようとしてきた。TPP(環太平洋連携協定)、TTIP(環大西洋貿易投資協定)、TiSA(新サービス貿易協定)の3点セットはそのためのものだ。そのキーワードはISDS(国家投資家紛争処理)条項。この計画を巨大資本は諦めない。今後、中露を中心とする多極的な世界へ向かう力と巨大資本が支配する世界へ向かう力の綱引きが激化するのではないだろうか?
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