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【ワシントン=黒瀬悦成】米非営利団体「憂慮する科学者同盟」のデービッド・ライト氏は北朝鮮の15日発射のミサイルについて、米領グアムに到達可能だとしても、グアムのアンダーセン米空軍基地に正確に命中させる精度は確保していないとの見方を示した。
火星12のような旧世代技術のミサイルは、発射直後のブースト段階で誘導・管制に誤差が生じるほか、再突入段階で弾頭が大気を通過する際にも誤差が発生。このためミサイルの命中精度を示す「平均誤差半径」(CEP)は「5〜10キロまたはそれより大きい」低水準にとどまるとしている。
仮に火星12に150キロトンの爆発力を持つ核弾頭を搭載して基地を狙って発射したとしても、地上に壊滅的打撃をもたらす爆心地からの爆風半径は3・7キロ。火星12のCEPが5〜10キロだとすると、基地を破壊できる可能性は10%を大きく下回ると分析している。
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