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緊迫シリア情勢 米ロ開戦はプーチンの腹ひとつで決まる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203277
2017年4月12日 日刊ゲンダイ
いよいよ一触即発か(C)AP
パンドラの箱が開いてしまった。緊密な関係を目指した米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領との間に亀裂が走り、米ロ正面衝突のリスクが一気に高まっている。トランプが突如仕掛けたシリア攻撃にプーチンは激怒。シリアの背後にはロシア―イラン―北朝鮮の闇のトライアングルがあるからだ。最大のヤマはこの一両日で、世界の外交関係者は固唾をのんで見守っている。
化学兵器による空爆を理由に米軍からミサイル攻撃を受けたシリアのアサド大統領は9日、イランのロウハニ大統領、プーチン大統領と相次いで電話協議。ロウハニとプーチンの2人も電話会談し、「国際法に反して主権国家を侵略した米国の行為は許し難い」との認識で一致した。プーチンはトランプの主張に耳を貸すつもりはないらしい。
■背後にイラン・北朝鮮との闇トライアングル
筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。
「トランプ大統領の狙いはロシアとイランの切り離しです。イランが1月に弾道ミサイル発射実験を強行したのを受け、いら立ちを強めた米国は〈最大のテロ支援国家だ〉と非難してきた。そこへきてシリアに化学兵器使用疑惑が持ち上がり、それを供給したのも、北朝鮮の軍事力強化をサポートしているのも、イランだとみているのです。アサド政権を支援するロシアとイラン、それにイランを通じてロシア製兵器を入手している北朝鮮は一体化し、それぞれに作用していると見た方がいい。米国がシリア攻撃の根拠となる化学兵器に関する情報を出さないのは、その後ろにいるプーチン大統領に配慮しているからでしょう。米ロ関係の緊張度を測るうえで動向を注視されているのがティラーソン米国務長官です」
ティラーソンは世界最大の国際石油資本のエクソンモービル元CEOで、ビジネスを通じてプーチンと太いパイプがあるといわれてきた。ところが、ミサイル攻撃後は米メディアの取材に、ロシアがシリアの“保証人”であると指摘。2013年に米ロが合意したシリアの化学兵器廃棄計画が守られず、「この失敗が最近の(ミサイル)攻撃と化学兵器使用につながった」「ロシアの失敗だ」と猛批判しているのだ。
「ティラーソン国務長官はきょう(11日)まで開催中のG7外相会合に出席し、その足でモスクワ入りしてラブロフ外相と会談する予定です。しかし、G7ではロシアにアサド政権への軍事支援をやめるよう求める共同宣言を採択する方向で調整が進められている。その結果はもちろんのこと、プーチン大統領が留飲を下げるような手土産、つまり経済支援策を用意できなければティラーソン国務長官の訪ロがドタキャンされる可能性が大きい」(前出の中村逸郎氏)
米ロ外相会談の開催が決裂すれば、いよいよ開戦シナリオが現実味を帯びる。
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― 未来 (@tukinosizuku88) 2017年4月12日
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