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2017年11月28日 「ジャーナリスト同盟」通信
<甘い追及と審議はスイスイ>
昨日の衆院予算委員会を観戦した国民がどれほどいたのか。筆者は前半の与党の八百長質問にも、肝心の野党質問にも、ほとんど興味がなかった。なんとなく田舎の猿芝居の様子が分かるからだ。案の定、午後4時前後だろうか、期待されていた立憲民主党の長妻質問を少しだけラジオで聞いたのだが、モリカケ強姦事件と関係のない質問が延々と続いていた。ネットを開くと、安倍が「昭惠喚問拒否」というような見出しが躍っていた。それでも「審議はスイスイ」というのだ。狐と狸の化かしあいか、それとも今回は「狐とスピッツ」との攻防戦とでもいえるのか。
<モリカケ強姦事件の三本の毒矢に絞れない質疑>
確かスピッツという犬は、小さくてよく泣く。吠えても噛みつこうとはしない。「野犬の遠吠え」をよく聞くが、この犬は飼い主を前にして、突然の来訪者の近くでよく吠えるが、ただそれまでである。
心臓には三本の毒矢が突き刺さっている。五体に毒が回ってきている。そのことを反安倍の石破はよく認識して、公然と反旗を翻して威勢がいい。負けじと、岸田が代表質問で、保守本流の刃を抜刀して見せた。名門・宏池会の存在を少しだけ見せつけたが、まだ弱すぎて観衆はすぐに忘れてしまう。
しかし、蛇のような執念の心臓は忘れてはくれない。とはいっても、実現不可能な改憲を口先魔よろしく叫ぶだけの、いまは裸の王様の心臓でしかない。
「清和会メンバーで、安倍と行動する議員は10人足らず」というありさまで、固有名詞を上げると、下村・稲田・萩生田といったキズモノばかりである。「細田や衛藤らは福田康夫に忠誠を尽くしている」というのだから、心臓の威力はほとんどなくなってきている。
安倍三選という根拠のない発言で、心臓をときめかせてきた幹事長の二階も、最近は三選論を口にしない。安倍打倒論がじわりと浸透してきた自民党である。
昨日、久しぶりに日本会議が見出しになった。設立20周年の大会をホテルで開いたというのだが、壇上でこぶしを振り上げる神社本庁お抱えのメンバーの顔触れは、台湾出身の桜井とかいう右翼女性しか特定できない。
モリカケ強姦事件ですっかり元気を失ってしまったのか。せめてこの三本の毒矢に的を絞れば、いいのだが、不思議とそれが出来ない野党質問なのだ。これでは観衆は桟敷から抜け出してしまうだろう。
<昭惠と加計孝太郎の国会喚問でケリがつく事件>
心臓の嘘は、40年前かそれ以上の長い過去を引きずっている。最も大事な「修身」をまとっていない。したがって「斉家」の人でもない。
清和会関係者は「一つとして王道を学んでいない覇道人生」と決めつけている。権力の乱用・不正腐敗を当たり前のように実行する、人間らしくない人間と見られている。
一連の事件は、昭惠と加計孝太郎が心臓の共犯者である、と誰もが信じている。したがって、野党はすべての追及をこれに絞ればいい。逃げる質問に対して、堂々と抵抗するのである。深夜にも及ぶ審議をするだけでいい。
なぜ、それが出来ないのか。
<野党理事に疑念抱く専門家>
国会は、国権の最高機関である。憲法を読めば、すぐわかることだ。行政はコントロールできない建前である。国会の運営は、議院運営委員会によって執り行われる。与野党の理事が実権を握っている。
そして予算委員会もまた、与野党理事が主導権を握っている。政府答弁、とりわけ首相答弁が、逃げのうそで塗り固められているのだから、真実を述べるようにすればいいのだが、どうもそれをしない。
与野党理事のなれ合いは昔からだが、この5年間は、特に悪辣でひどい。
昭惠と加計を国会に呼べないと強弁する心臓に立ち向かおうとしていない。その証拠に審議ストップが、全く見られない。すべてが与党・心臓ペースである。
<夏休みの豪遊が原因か>
永田町の心臓部を知る清和会OBは、与野党理事の「夏場の豪遊」に原因がある、と指摘するのである。筆者も、これに同意したい。現役時代の取材で確認している。豪遊の原資は、国会対策費と官房機密費である。前者は自民党本部の金庫、後者は首相官邸の金庫である。
国会対策のプロは、経世会の竹下登が有名だった。つい最近まで彼の身内がそれを演じてきている。困ったことは、野党議員というだけで「廉恥の人」とはいえない点にある。
要するに、政界は狐と狸が化かしあって、主権者の目をくらますのである。真相を知らない国民は右往左往するだけだ。
<教育の根幹は人間造り>
いま教育の無償化が叫ばれているが、根本は人間造りにある。心臓のような人間をつくらないための、人間造り教育である。心臓の仲間を大量につくるための無償化は反対だ。
正義を貫ける人間・廉恥の人間造りである。嘘をつかない人間造りである。そのためには、まず教育者の教育である。教育の根幹は人間造りであって、欧米の知識優先であってはならない。
いまや欧米の知識優先・科学万能の文化が、人間を狂わせ、人間が生きる地球をも破壊している。解決策は、東洋の古典にある。
2017年11月28日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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