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メディア印象操作・警察検察不正への監視不可欠−(植草一秀氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sqb3ad
21st Nov 2017 市村 悦延 · @hellotomhanks
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」の案内文に次のように記した。
http://foomii.com/00050
「マスメディアが流す情報が人為的に操作されたものであることを知る人々が
急増している。権力者にとってマスメディアは最重要の人民支配ツールである。
メディアを独占し、政府が情報提供を独占するのは絶対主義国家の常である。
日本は自由主義・民主主義の国であると思う市民が圧倒的多数だが、
実際には日本でもマスメディア情報は巨大権力によって
ほぼ完全にコントロールされている。
この呪縛を取り除き真実を伝える作業は命懸けのものにならざるを得ないが、
真実の情報が津々浦々にまで行き渡ったときに初めて権力の移行=革命が実現する。
政界・官界・経済界・金融界・学界・電波業界のタブーに斬り込み、
真実の情報を絶え間なく発信してゆきたいと思う。」
この視点に立って日馬富士暴行事件についての記述をしている。
問題の本質は、現役の横綱による暴行傷害事件である。
そのような事実があったのかどうか。
仮に暴行傷害の事実が存在するなら、
法治国家として適正な刑事司法手続きを実行する必要がある。
この基本が歪められる報道が展開されていることに疑問を呈している。
この事案には
大相撲という興行
これに連なるメディアの巨大な利権
さらに「業」と「電」と連なる警察・検察利権
という影が影響する可能性がある。
市民として、刑事司法が歪められることがないよう、
監視の目を光らせておくことが重要である。
NHK、朝日、フジサンケイグループを中心に、
人々の目を本質から逸らすための情報誘導が展開されている。
これらのメディアは、
貴ノ岩が日馬富士や白鵬に対して非礼な発言をしたと喧伝している。
事件当夜、白鵬が貴ノ岩に説諭をしている最中にスマホを操作したと伝えている。
貴乃花親方が相撲協会に報告せずに被害届を警察に届けたことを
「不可解な行動」と繰り返す。
これらの報道全体が、暴行傷害の加害者である日馬富士ではなく、
被害者の貴ノ岩および貴乃花親方の行動を批判するトーンで染め抜いている。
極めて奇怪であるのは、明らかにこのスタンスに立つ専門家に
コメントを求める報道が多いことである。
また、報道番組の司会者が、
明確に貴ノ岩および貴乃花親方の非を強調する進行を行っていることだ。
NHK、朝日、フジ、読売がほぼ足並みを揃えている。
しかし、問題の本質は「暴行傷害事件」であり、
貴ノ岩が受けた傷害が深刻であれば、そのこと自体が重要である。
「ビール瓶」が大きく取り上げられたが、
「ビール瓶」でなくとも、「カラオケ入力機器」で殴打されたのなら、
違いはまったくない。
「カラオケリモコン」と報じられると印象が変わるが、
カラオケ入力機器であるなら、ビール瓶よりも「凶器性」は高くなる。
重要な点は、貴ノ岩が受けた「頭部裂傷」が事実であるのかどうか。
また、その「頭部裂傷」が事実である場合に、
その裂傷が、何らかの凶器によって生じたものであるのかどうか。
この点が暴行傷害事件としての「悪質性」を判断する基準になる。
報道は、この点に焦点を絞って行われるべきである。
本年初場所で白鵬に完勝した貴ノ岩が、仲間内の会話で
「これからは俺たちの時代だ」と発言したとしても、おかしくはないだろう。
このような発言をしたから暴行・傷害を受けることは当然であるとの論に
賛同することはできない。
10月25日の会合は地元高校のOBの集まりでもあったとも伝えられている。
先輩の発言中にスマホを操作したことで暴行・傷害が正当化されるとの考え方は、
体育会系の運動部における暴行・傷害事件の基本構図と変わらない。
礼儀礼節の問題と暴行傷害の問題とは、明確に区分、区別して論じることが必要だ。
日馬富士は県警の事情聴取において暴行・傷害の事実を認めていると伝えられている。
そして、暴行に際して、何らかの凶器を用いたことも認めていると伝えられている。
何よりも重要なことは事実関係であるが、日馬富士が凶器を用いて暴行・傷害を行い、
貴ノ岩が頭部裂傷という傷害を受けたことが事実であるなら、
このこと自体が重大な刑事事件に相当する。
この本質を捉えぬ周辺の説明は、
「特定の意図」に基づく、「情報操作」、「印象操作」であると言わざるを得ない。
貴ノ岩が休場したことも問題にされているが、
過去に貴乃花や稀勢の里などが無理に出場して事態悪化を招いた事例を踏まえる
必要がある。
「引くも勇気」という側面があることも見落とせない。
いじめの問題にも通じることだ。
いじめで傷害を受けた事案で、
「いじめられる側に責任がある」論を前面に出すべきでない。
貴乃花親方と相撲協会の関係にさまざまな問題があることが伝えられている。
それはそれで別途論じればよいことだ。
また、相撲協会への説明をせずに警察に被害届を提出したことが
批判の対象とされているが、重大な暴行傷害事案を表面化させずに、
組織の内側で隠匿するほうが問題は多い。
協会に報告することで、問題が隠蔽されることを警戒して
警察への届けを優先した可能性もある。
憶測で一方的な批判を展開することを避けるべきである。
暴行傷害の事実がなく、
貴ノ岩が傷害を受けたことも虚偽であるなら、
貴ノ岩や貴乃花親方が批判されるべきだろう。
しかし、暴行・傷害の事実があり、貴ノ岩が傷害を受けたことが事実であるなら、
問題の核心は暴行傷害事案にあると言わざるを得ない。
刑事事件として立件されるなら、日馬富士の引退は免れないだろう。
「相撲興行」の視点から、日馬富士の責任問題、懲戒解雇などの事態を
避けたいとの思惑が前面に出ているのではないか。
診断書を書いた医師が、
頭蓋底骨折、髄液漏の疑い
の診断結果を書きながら、
「重傷と報じられていることに驚いている」
とのコメントを発していることが「驚き」ではないか。
また、「全治2週間」の診断を11月9日に記載しながら、
2週間の起点を11月9日ではなく、10月25日とするとの説明も、
一般的な常識からは理解しにくい。
この診断書が重要な意味をもってきていることを踏まえれば、
この診断書を書いた医師が公の場で説明することが必要である。
テレビ、新聞のマスメディアは影響力が大きい。
それだけに、メディアの報道が適正に行われているのかどうかについては、
常に厳しい監視が必要である。
格闘技のトッププロによって頭部裂傷という傷害を負わされたことが事実であれば、
そのこと自体が重大な暴行傷害事案なのだ。
とりわけ、相撲協会の場合、2007年に弟子に対する暴行で、
傷害致死、あるいは殺人という重大事案が発生している。
このような暴行・傷害事件を二度と再発させてはならないというのが、
相撲界に課せられた責務であったはずだ。
2007年の事件も、相撲界のタテのつながり、
先輩・師匠に対する絶対服従の風土が生み出した重大事件だった。
仮に貴ノ岩の言動に何らかの問題があったにせよ、
そのことが、暴行・傷害を正当化させる理由にならないことは明らかである。
また、事件当時の状況についても、
説明の仕方によってニュアンスが大きく変化する。
複数のまったく異なる説明が存在していることを踏まえれば、
特定の説明だけに依拠した理解は慎むべきである。
また、暴行の態様において重要な点は、何らかの「凶器」が用いられたのかどうか
であって、その凶器が「ビール瓶」であったのか否かではない。
「ビール瓶」でなくても「カラオケ入力機器」が凶器に用いられたということに
なれば、悪質性はビール瓶よりも重大になるということも考えられる。
われわれ市民は、警察・検察当局が、特定の利害関係、癒着関係を背景に
問題を不正に、不当に処理しないよう、監視を強めなければならない。
マスメディアの情報誘導と、警察・検察当局の不正で不当な刑事司法行政という、
二つの重大テーマに密接に絡む問題であることを、
はっきりと認識しておかねばならない。
日本の刑事司法、警察・検察・裁判所制度の重大な三つの問題がある。
第一は、警察・検察に不当に巨大な裁量権が付与され、
その裁量権が不正に濫用されていることだ。
犯罪が存在するのに無罪放免にする裁量権と犯罪が存在しないのに
犯罪をねつ造する裁量権が濫用されている。
第二は、刑事司法において基本的人権が侵害されていることだ。
適法手続き、罪刑法定主義、無罪推定などの根本原則が無視されている。
第三は、裁判所が政治権力、行政権力の番人と化してしまっていることだ。
今回の暴行傷害事件について日本の刑事司法が適正に機能するのかどうかを
しっかり監視しなければならない。
同時に、メディアによる情報操作、印象操作についても厳しいチェック、
監視が強く求められている。
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