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2017年11月15日 「ジャーナリスト同盟」通信
<検察のダミー機関を葬れ>
事件に巻き込まれて初めて気づかされるのだが、それを処理する検察が、関係者の生殺与奪の権を独占している日本の司法制度だ。地球より重い人間の生きるも死ぬも、検察の自由である。まことに恐ろしい権限を付与したものである。それに対するチェック機関が、検察審査会という制度で、一見して民主的な装いを凝らしている。実際は検察・検事の言いなり・ダミー機関にすぎない。例の詩織さん事件が裏付けている。彼女はTBS強姦魔を不起訴にした東京地検の判断に対して、不服であると再考を求めて検察審査会に申し立てたが、むろん、レイプされた悲劇の女性の言い分を聞こうともせずに、検事判断を正当化させた。検察審査会は本来の役目を果たしていない。ならば国民が、盲腸のような審査会を葬るしかないだろう。
<検察に盲従する市民11人の密室談合の秘密組織>
市民公募という形を取りながら、体制に従順な市民を11人選びだす。いわば無知蒙昧の徒を集めて、密室非公開で、普通は1回だけ会議を開いて、そそくさと検事の不起訴を容認する機関と思えば、間違いはない。
申し立てる関係者から話を聞くことは、まずない。検事の説明だけを聞かされて、ただ「ハイ、そうですね」で、検事の不起訴を承認するだけのことである。
民主の三権分立原理を、形式的に悪用しているだけの、国民を欺く司法組織でしかない。そうして伊藤詩織さんを強姦した山口は、無罪放免となった。この強姦魔に反省はない。必ず繰り返すことになろう。
詩織さん事件を担当した審査員が誰なのか、事務局の人間が真実を打ち明けない限り、わからない制度にしてあるため、抗議することもできない。
<日本唯一の暗黒裁判組織>
医療事故で泣いていた秋田市の安東さんが、かつて病院側の不当な対応に屈した検察に対して、検察審査会に「不当である」と抗議の申し立てをしたが、あっさりと蹴られてしまった。
審査会は、訴えた当事者の声を聞かない。聞こうともしない。事務局が1回だけ、医療に無知な市民11人を集めて、検事が不起訴理由を説明して、全ては終わる。
安東さんは「暗黒裁判」と非難したが、正にその通りである。日本唯一の暗黒裁判所が検察審査会である。
<小沢事件でも証明>
これが大きな政治問題になったのは、小沢一郎事件である。
元自民党幹事長の小沢を貶めた検察に対して、小沢が反撃したことで、検察審査会が政治問題化した。審査員11人の選任方法その他にからくり・操作できることも判明した。審査会事務局も最高裁事務局のコントロール下にあることも、いまや公然化している。
三権分立は建前でしかない。官邸に盲従する司法なのだ。議会も司法も、官邸に権力が集中する無法国家・暗黒社会とも断罪出来そうである。
根幹に小選挙区制がある。わずか25%の得票で、議会の3分の2議席を支配できる、この不条理を日本民主主義と誇れるのか。
司法が官邸の犬となってしまっている日本を変える力は、世論・新聞テレビだが、それもまた官邸にひれ伏してしまっている。そこでTBS強姦魔が、法的に救済されたものだ。しかし、山口強姦魔に対して、多くの国民が許すことはない。
<息子の東芝・医療事故死事件で直接体験>
検察審査会がどういう役割を果たしているのか。一般的には、市民の刑事告訴や告発に対して、検察がお上や富裕層組織を救済する不起訴処分に、最後の民主的砦として、市民に味方する組織として利用されている。実態は、前述したとおりの暗黒裁判そのものである。
筆者は、それでもドン・キホーテよろしく単独で審査会に出向いて書類を求めた。東京地方裁判所内のOO階にある審査会事務局に押しかけてみた。弁護士に依頼すると金がかかるので、すべて単独行動である。
それというのも、我が家の一番有能な親孝行息子の、東芝病院での医療事故死(2010年4月7日)したことである。彼が帝京病院での最初の診断ミスでつぶされたとき、真っ先に大平さん(元首相)を思い出した。大平さんも最愛の長男を不治の病で亡くした時、見舞いに来た田中角栄の前で、大声を出して泣いた、と当時の小国秘書から聞いていたからだ。親子の情愛は天空にも勝る。
6年間の病院通いとその後、7年の自宅介護で経管栄養から、口からの流動食切り替えに成功、日々車いすでの生活へと改善していた。そんな時の誤嚥性肺炎で1週間の入院計画で、東芝病院の世話になったのだが、あろうとか、これが息子の命を奪ってしまった。
入院数時間後に、息子はタンが喉に詰まっての窒息死。カルテを取り寄せて判明したことは、看護師が100分も放置して、タンの吸引をしていないことが判明した。それでいて反省も謝罪もしない東芝である。やむなく週刊新潮で警鐘を鳴らしたのだが、それも効果なし。全く反応がないのだ。続いて「財界にっぽん」で長期連載を始めた。やはり反応がない。そうして警視庁に刑事告訴したのだが、なんと検察は不起訴にした。
告訴するに際しては、警察官僚の亀井静香代議士や森英介元法務大臣の知恵など借りたのだが、財閥東芝の政治力が、はるかに上回った。
<隠微な検察審査会事務局>
東京地裁内の審査会事務局の、やや重い感じのする扉を開けると、内部に30から50人ほどの職員が、行儀よく机の前の椅子に人形のように整然と座っている。シーンとしていて、おしゃべりする者もいない。寒々とした雰囲気が、部屋全体を覆っていた。
声をかけると、担当者が一人進んできて、当方の用件を聞くと、必要書面をさっと渡してくれた。手際がいい。この瞬間、職員が一斉に横目で来場者に一瞥する。
今からすると、部屋を占拠している人たちは、失礼ながら棺桶から抜け出してきたような、顔面蒼白な人種のようにも思えてならない。普通の感覚を持ち合わせているようには、とても思えない。
これは経験者でないと、理解できないだろう。そもそも検察審査会に申し立てをする関係者は少ない。筆者にしても、息子への思いが、お尻を突き上げての行動である。ついでに、司法の不可解な現場を目撃したいとの、ジャーナリスト魂のせいである。
一種、異様な環境下の、異様な人々の作業場にも思える。申し立てはだれでも出来るので、大挙して押しかけて、雰囲気を変えてやると、彼らの性格が人間らしくなるかもしれない。
<悪徳検事・松本朗の言い分を正当化?>
結論を言うと、東芝に屈した悪徳検事・松本朗は、検察審査会に出向いて、思うところを述べて、11人の医療事故に無知・無関心な市民の賛同を得てしまったのであろう。
そのための会議がいつ行われたものか、申立人はしらない。どのような人が判定を下したものか、それも知らない。勘ぐれば、医療関係者を取り揃えての審査委員だったのかもしれない。
問題は、その内側を知ることが出来ない。事務局長の口を割らせないと、何もわからない。申し立てた肝心要の関係者の声を聞いてくれる機会もないのだ。欠席裁判すなわち暗黒裁判ということなのだ。
悪徳検事の言い分を正当化しただけの審査会だった。伊藤詩織さんの審査会も同じだったのであろう。彼女には弁護士もついていた、それでも?有能な弁護士も見つけるのは、難儀な時代である。元検事の不倫議員、はてはタクシーに暴行を働く弁護士もいるのだから。
正義はどこへ?
2017年11月15日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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