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2017年11月07日 「ジャーナリスト同盟」通信
<北の暴発向けの制裁と軍拡で合意>
ろくでもない玉ころがし付き日米首脳会談が11月6日に終わったようだ。むろん、北風をふかせるためだけの安倍とトランプである。二人の思惑通りとなったが、両国民と東アジアの人々を失望させるだけとなった。策なし・知恵なしの、やくざ・ゴロツキのような対話に終始した。二人の弾劾相当のトップ同士の会談なのだから、期待するほうがおかしいが、正にその通りとなった。
<東アジアを飯のタネにしたい安倍とトランプ>
戦前の東アジアは、大英帝国の策略、すなわちアジア人同士を戦わせるという謀略にはまってしまったが、いままた米帝国主義の同じような策略に日本と南北朝鮮がはまって、事態を深刻化させている。
ワルはワシントンの産軍体制であるが、それに喜んで同調する、戦前の死者が蘇ったようなZOMBIE首相の存在である。過去の指導者である石橋湛山・池田勇人・大平正芳ら護憲リベラルの首相らであれば、ワシントンの謀略にはまって、大量の武器弾薬を購入させることを、断固として拒否したであろう。既に戦後70年を経過した日米関係である。
占領下の吉田茂内閣でも、ワシントンの再軍備要求を突っぱねて、9条を死守している。
安倍とトランプは、半島の北に登場した経験の浅い若者を、いいように躍らせ、そこから甘酒を飲み干そうとしている。北は気付いているだろう。少なくとも北京とモスクワは感じ取っている。
北京・モスクワ・平壌の3者の意思の疎通が必要である。そろって、安倍とトランプの暴走に釘をさす時である。
<日米産軍体制の申し子か>
世の中が平穏だと面白くない、という、恐ろしくも不埒な輩が、存在する。財閥がそうである。財閥の配下が、悪巧みを考える。
日本では、石原慎太郎である、安倍晋三であることに、国民は気付き始めてきている。尖閣・南シナ海・竹島に的を絞り、いたずらに交渉・外交ではなく、緊張づくりに走り出して、もう5年以上も経つ。松下政経塾の野田・前原も同根であろう。小池もそうである。森喜朗や小泉純一郎ら清和会グループもそうである。
根っこは、神社本庁・日本会議ということになろう。戦前の国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法を信仰する勢力である。彼らこそが日米産軍体制の申し子である。近年、公明党の太田ショウコウや山口那津男ら公明党幹部も、陰で盲従しているようである。
安倍・トランプ会談では「北朝鮮に最大限の圧力をかける」、狙いは金正恩の暴発を追求する策略である。並行して「日本は膨大な兵器を購入しろ」とトランプが要求、安倍は「日本として質・量を拡充していく」と応じた。これぞやくざレベルの首脳会談(2017・11・6)の核心であった。
<盲従ポチに永田町は焦燥感一色>
トランプに盲従する安倍に、自民党内は焦燥感で破裂しそうである。永田町の内情を伝える情報が、届いてきた。
「トランプの娘が来たら57億円をポンと出す心臓。勝手に決める心臓は何様だ。これでは自民党の存在はない。外交もない。安倍独裁もいいところだ」と自民党内も怪しく揺れている。野党のボンクラ議員よりも、反応が鋭い。
「北制裁、制裁だと、日本が戦争に巻き込まれてしまうではないか。こんなアメリカ属国の日本でいいのか」という不安といら立ちも聞こえてきているという。
「オスプレイはなんだ。事故を起こして、日本政府が中止を求めても、米軍は我関せず、問答無用で聞く耳を持たない。これに政府も与野党も沈黙している。日米の地位協定さえも機能していない。ボンクラ野党とボンクラ新聞にあきれてしまう」との悲壮な悲鳴も聞こえてきている。どうみても、日本は独立国ではないのだ。これぞZOMBIE政治の真骨頂なのか。
2017年11月7日(政治評論家・日本記者クラブ会員)
追記<新聞は日刊ゲンダイ>
昨日、知り合いの中国人の東京特派員が、初めてわが埴生の宿を訪ねてきてくれた。
かつて日本勤務は高根の花だったが、いまは違うというのだ。超物価高の東京は暮らしにくい。それだけではない、日本の新聞テレビの急激な変化についていけないらしい。
「以前は朝日新聞の記事が、真実に近い報道をしてくれていたので、それを参考にできた。いまは産経と朝日が同じような時が多いので、判断に困ってしまう。テレビはみな同じなので価値がない」というのだ。そこで書斎に1部置いてあった夕刊紙の「日刊ゲンダイ」を紹介した。
「日刊ゲンダイの記者は、昔のような正義のジャーナリストが多い。それに財閥系の大手の広告がない。よって電通の圧力が効かないので、政府を堂々と批判して、屈しない」と説明すると、ことし3年になる特派員は納得してくれた。彼はこれから「日刊ゲンダイ」を読んでくれるだろう。ちなみに。有楽町の外国人特派員協会のメンバーの愛読紙は、むろんこの夕刊紙である。
先日、袖ケ浦市内の山の手地区のコンビニで、初めて「日刊ゲンダイ」を見つけた。木更津や君津の山の手地区のコンビニでも見れるようになるかもしれない。
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