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ボタンの掛け違い? 小池&前原氏の逃げ切りは許されない
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/216720
2017年11月1日 日刊ゲンダイ 文字お越し
都政へ希望へ遁走(C)日刊ゲンダイ
落選した若狭勝元衆院議員が講演会やメディアに出演して、希望の党の内実についてペラペラしゃべっている。
防衛相時代の小池百合子代表に仕えた官僚が、比例近畿ブロックの単独2位になったことについて「優遇だと思う」と小池主導を暴露。小池の衆院選出馬を「次の次」とした自身の発言については、「希望への期待が急速にしぼむのを避けるためだった」と言い訳し、「そういうことを言ってはダメ」と小池からたしなめられたこともさらした。
ア然だったのが「ボタンの掛け違いがあった」という解説だ。小池の出馬や民進系候補全員の希望合流について、小池と前原誠司前民進党代表の間で認識にズレがあったと言いたいらしいが、そんな程度で済む話なのか。元陣笠代議士の弁解なんて聞いても仕方がない。当事者の説明が必要だ。
3年の短期とはいえ政権に就いたことのある野党第1党が、衆院の解散当日に“消滅”したのである。その結果、何が起きたか。民進党は4分裂し、立憲民主党が反アベ有権者の期待を集めて健闘したものの、55議席の野党第1党は55年体制が確立して以降で過去最小という規模だ。
枝野幸男代表は「次期衆院選で政権交代を目指す」と明言しているものの、安倍狂乱政権は弱小野党相手に「そんなの関係ねー」の横暴。以前にも増して暴政を加速させている。国会で審議を開かず、そのくせ野党の質問時間を減らす算段に入るというやりたい放題。安倍は本当に「立法府の長」になろうとしている。日本の政治はメタメタになってしまった。
ところが、である。議会制民主主義をここまで徹底的に破壊しながら、当事者のA級戦犯は「私が悪かった」とただ頭を下げるだけ。片や何食わぬ顔して「都政に専念」すれば、こなた代表辞任でさっさと希望に移る。そんな無責任はあり得ない。
「名を捨てて実を取る」という前原発言の真意は何だったのか。「排除します」という小池発言の狙いは何だったのか。そもそも希望の党は何のためにつくられたのか。なぜ野党はバラバラになったのか。わけが分からないと思っている有権者は少なくないはずだ。
■安倍と小池は組んでいた
小池は女詐欺師だ。希望ができる前から自民党内では「安倍と小池は組んでいる」という話が流れていたという。
「もともと、安倍さんは小池さんについて『思想的には自分に近いし、むしろ自分より右寄り。だから敵対することはない』と思っていた。東京五輪も総理と知事の協力関係で成功させなければならない。だから小池新党が世間の注目を集めても、『小池さんとはうまくやっていける』と考えていましたね。希望の党は安倍さんにとって最初から、悲願の憲法改正を実現するための“協力勢力”という位置づけ。公明党は改憲に慎重なところもありますから、いざとなれば自民・維新・希望で3分の2というのも想定したのではないか。一方の小池さんも、改憲で安倍さんに協力することで、五輪で政府のバックアップを得る。そんなバーター関係もあったと思います」(自民党ベテラン議員)
前原にも目的があった。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこうみる。
「前原さんは日米安保重視でガチガチ。野党の枠組みから共産党だけを排除したかったんでしょう。小池さんも小池さんで、純血主義で新党をつくりたかったが、第2自民党と批判されるのを避け、若狭さんの『次の次』発言からの局面転換が必要だった。つまり、合流で両者の利害が一致したのです。結局2人は、民進党を潰したかったんですよ」
日米同盟と改憲のため…(C)共同通信社
野党第1党消滅の裏に“確信犯”の疑惑が山積 |
確かに前原は選挙期間中、“確信犯”を疑わせる発言を繰り返していた。
民進党が希望と立憲民主に分裂したことについて、「全てが想定内」と言い放ち、街頭演説では、「日米安保を廃止せよと言っている政党と組んだ時に、本当に日本を守れるのか」と共産党を敵視した。
やはりそこが肝なのか。希望の党のバックに「米国の影」が見えると言うのは、元外務省国際情報局長の孫崎享氏だ。
「長島昭久さんがいち早く民進党を離党して新党を準備していましたよね。長島さんと小池さんと前原さんの3人に共通するのは、米国の軍産複合体である『ジャパンハンドラー』と異常なくらい近いことです。ジャーナリストの田原総一朗氏が、『安倍首相は一昨年の安保法成立によって、もはや改憲の必要性はなくなったと考えていた時期があった』と言っています。安保法制は、米国の要請に応え、自衛隊を海外派兵できるようにするためのものでした。しかしその後、日本政府は南スーダンからPKO部隊を引き揚げた。そのため米国は『やはり日本では憲法9条を改正しなければ、我々が期待する行動を維持させることはできない』と判断したのでしょう。今度の選挙は米国の要望を受け入れ、改憲を実行するためのものであり、希望の党は改憲勢力として安倍政権に協力するためにできたとみています」
前原が起こした行動は、希望へ衆院議員移籍という形の「民進党の解体」だったが、その目的は「野党共闘潰しだった」と、孫崎氏はこう続ける。
「選挙結果で分かるように、共産党を含めた野党共闘が成立していれば、60以上で勝敗がひっくり返っていた。共闘をつぶすために前原さんは、『当選するために少しでも票が欲しい』という議員心理をうまく使って、希望への合流を決めたわけです。私はこの流れは、同じくジャパンハンドラーに近い野田佳彦さんの民進党幹事長辞任も関係していたとみています。安倍政権の支持率が30%の危険水域を割り込んだ時期と重なる。野田さんが幹事長を辞任したことで、蓮舫代表も辞任した。蓮舫さんなら野党共闘は続いていました」
■知らぬ存ぜぬは許されない
ジャーナリストの高野孟氏は日刊ゲンダイのコラムで何度もこう書いていた。
〈前原は改憲については9条加憲論で、安倍首相とうり二つ。前原と小池が結べば、手に手を取り会って剣呑な方向に転がり込んでいって、安倍改憲路線への対抗軸になるどころか、大政翼賛会のようになって民進党は死ぬ〉
まさに、その通りの現実がいま起きている。
民進党解体に野党共闘潰し。小池と安倍の密約に小池と前原の暗躍。米国追従盲者の存在とジャパンハンドラーの影――。要するに、世界も仰天した野党第1党の消滅劇には、「ボタンの掛け違い」では到底片づけられない疑惑が山積しているのである。
元民進党議員らは「仲間を殺した前原は万死に値する」と猛反発だったが、民主主義を焼け野原にしたという一点で、小池と前原は万死に値する。
「小池さんも前原さんも、情報公開と言っているのです。ウラで何があったのか明らかにすべきでしょう。2人はもっと追い詰められなきゃおかしい」(角谷浩一氏=前出)
民主党分裂劇の裏でどんな怪しい思惑が蠢いていたのか。それが見えてこないと、安倍政権を本当に追い詰めることはできないし、この国で再び政権交代が起こることはない。また同じ過ちを繰り返す。
知らぬ存ぜぬのまま都政や希望で活動なんて国民は絶対に許さない。2人を絶対に逃がしちゃいけない。
ボタンの掛け違い? 小池&前原氏の逃げ切りは許されない|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/a7WWAhlbsk @tim1134
— 桃丸 (@eos1v) 2017年11月1日
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