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選挙大勝にも笑顔なし ドス黒くむくんでいる安倍首相の顔
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/216260
2017年10月25日 日刊ゲンダイ 文字お越し
今回の選挙(写真左)と前回(2014年)の表情の差/(C)日刊ゲンダイ
衆院選後の政界で、安倍首相の“顔つき”が話題になっている。
「22日夜、テレビの開票速報特番を見ていて違和感を持ちました。これだけ圧勝したのに、総理に笑顔はなく、目はうつろで、表情も冴えなかった。前回14年や、前々回12年の衆院選で大勝した時は満面の笑みを見せていたんですけれどね。心なしか、顔がドス黒く、むくんでいるようにも見えました」(自民党関係者)
恒例の「花つけ」中も笑顔はナシ。すぐにハシャいだり、激高したりする安倍にしては珍しく、各局とのインタビューも無表情で淡々とこなしていた。
23日の記者会見も、まったく覇気が感じられなかった。ふつう、これだけ勝てば、自然と笑みがこぼれ、高揚感が伝わってくるものだ。しかも、自民・公明の与党で改憲発議に必要な3分の2議席を確保しただけでなく、希望の党や日本維新の会と合わせれば、改憲勢力が全議席の8割超を占めることになったのである。悲願の改憲に向けて、絶好の環境が整ったというのに、安倍は心ここにあらずといった風情だった。
それで、与党内からも「体調不良ではないのか」と心配する声が上がっている。安倍が潰瘍性大腸炎という難病を抱えていることは有名だ。本人も公言しているが、この病気はストレスが大敵とされる。選挙期間中に22都道府県を訪れ、約1万2700キロもの距離を移動した疲れが出てしまったのか。
「憲法改正に慎重な立憲民主党が野党第1党に躍進したことで、今後の国会運営がやりにくくなるという懸念が首相の表情を曇らせていたのではないでしょうか。国会で森友・加計問題を蒸し返されることも確実です。そもそも今回の解散の狙いは、森友・加計隠しにあったとされる。それで圧勝したから、『国民の信を得た』と言いたいところでしょうが、野党の分裂と低投票率に救われた棚ボタ的な勝利だということは、本人も分かっているはずです。それに、選挙を経たからといって、森友・加計問題がチャラになるわけではない。安倍首相としては、今後の国会運営を考えると、心配の種が尽きないのでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)
■国会冒頭100秒で解散
今年の通常国会で森友・加計問題が炸裂すると、安倍官邸は会期を延長せずにさっさと閉じて疑惑にフタ。野党が6月22日に臨時国会の召集を求めても応じず、放置してきた。衆参いずれかの総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は臨時国会を召集しなければならないと定める憲法53条を無視してきたのだ。
9月28日にようやく臨時国会を開いたと思ったら、所信表明すら行わず、わずか100秒あまりで衆院を解散してしまった。
「解散の理由について、取ってつけたような消費税の使途変更を持ち出し、少子化問題や北朝鮮危機を煽って『国難突破解散』などと言い出しましたが、モリ・カケから逃れるための解散なのは明らかでした。臨時国会で追及されることを嫌ったのです。首相はモリ・カケについて『選挙戦を通じてしっかりと丁寧に説明する』と言っていましたが、結局、一度もしっかりと説明していない。だから、解散後も世論調査で不支持率が支持率を上回り、首相を『信用できない』という声が圧倒的なのです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
解散に大義があればまだしも、安倍の個人的な都合でクビを切られ、選挙を戦うことになった代議士たちはたまったもんじゃない。実際、与党議員の間からも「総理夫妻とお友達のための解散に巻き込まれて大迷惑だ」と言う声が上がっていた。
安倍の悪相は、そういう後ろめたさを自覚しているせいもあるのだろう。
臨時国会開催を引き延ばし、モリ・カケから逃げ回る算段か(C)日刊ゲンダイ
「謙虚」のイカ墨でモリ・カケの責任を糊塗するイカサマ |
24日、選挙後初めての閣議が開かれたが、その後の会見では、示し合わせたように閣僚から「謙虚」発言が相次いだ。
「多くの国民の理解と信任をいただいた。このことを真摯に謙虚に受け止めたい」(菅官房長官)
「謙虚に国政にあたっていきたい」(河野外相)
「支持をいただいたと謙虚に受け止め、緊張感を持って政権運営にあたりたい」(茂木経済再生担当相)
「数におごることなく、謙虚に責任を果たしていく」(斎藤農相)
安倍自身、23日の会見では「謙虚」という言葉を短い時間に4回も使っていたが、本来、謙虚かどうかは他者からの評価であり、自ら声高に主張することではない。
ここで思い出されるのが、敗戦直後に提唱された「一億総懺悔」だ。政治学者の丸山真男は、このスローガンの本質を「緊急の場面に直面した支配層が放ったイカの墨」と喝破した。イカ墨で隠し、支配層の責任の所在をウヤムヤにしようとしたと断罪したのだ。今回の解散・総選挙も根は同じ。モリ・カケ疑惑を「謙虚」のイカ墨で塗り隠す。こんなイカサマが通用すると思っているのか。
600億円もの血税を使って安倍サマのための選挙を行った結果、野党は壊滅し、独裁体制が強化された。自民党は公示前とまったく同じ284議席を獲得。総選挙を経て、首相指名選挙を行う特別国会は11月1日に召集される予定だが、同日中に発足予定の第4次安倍内閣では、8月の内閣改造から3カ月近く仕事をしていない「仕事人内閣」が全員再任され、党4役も続投の見込みだ。いったい、この選挙は何だったのか。国民は絶望し、国会議員もシラけきっている。
■望外の圧勝がクビを絞めることに
しかも、来月の特別国会は、首相指名と正副議長の選出など必要最低限のことだけ済ませて閉じる方向で段取りされているというから世も末だ。
「総理が『代表質問をやりたくない』などとゴネているそうです。短期間でも臨時国会を開けば、モリ・カケ問題を野党から突っ込まれかねない。加計学園の獣医学部新設の認可問題もあります。学園が求めている来年4月開学に間に合わせるには、今月中に認可する必要がある。せっかく選挙に勝ったのに、批判が再燃して支持率がまた下落する恐れがあり、世論の怒りが鎮火するまで、しばらく時間を置いてから、国会を召集したいという意向のようです」(官邸関係者)
特別国会を閉じたらすぐに米国のトランプ大統領が来日、その後もAPECなどの外交日程を口実に、ずるずると臨時国会開催を引き延ばし、モリ・カケから逃げ回る。とはいえ、永遠に国会を開かないわけにはいかない。
「臨時国会からは逃げおおせても、さすがに年明けの通常国会を召集しないわけにはいきません。立憲民主党は、野党第1党といっても55議席しかなく、単独では憲法の規定に基づいて臨時国会の召集を要求することもできない。巨大与党に対峙する手段は限られていると与党側はタカをくくっているかもしれませんが、民進党は分裂によって先鋭化し、戦闘集団として生まれ変わった。おそらく、通常国会までには元民進党を中心に100人規模の『反安倍』勢力が集結することになるでしょう。無理筋の解散を打って勝ってしまったことで、“安倍1強”体制が強化されたようにも見えますが、実態は違う。まず、党内にも国民の間にもフラストレーションがたまったままになっている。経済も外交も行き詰まっているのに、これまでの路線を継承せざるを得ない。選挙の圧勝によって、むしろにっちもさっちもいかない状況になったと言えます。モリ・カケ問題をリセットすることはできないし、政権運営に少しでも驕りが見えれば、世論の反発を招き、党内の安倍降ろしに一気に火が付きかねない。望外の圧勝によって、かえって不安定な状態に追い込まれてしまいました」(山田厚俊氏=前出)
圧勝が自らのクビを絞めるとは皮肉な話だが、引き際を誤り最後は悶絶死でも自業自得だ。国民を謀り、民主主義を踏みにじった禁じ手選挙で延命を図った代償は重い。
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— 桃丸 (@eos1v) 2017年10月25日
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- “野党側混乱にも助けられた” 衆院選結果に閣僚からは〜野田総務相「すべて容認されたとは思っていない」〜林文科相「加計問題 仁王像 2017/10/25 21:11:32
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