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安倍総理もホッとした、「小池ファースト劇場」の自滅  新恭(まぐまぐニュース)
http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/640.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 10 月 08 日 20:20:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

        


安倍総理もホッとした、「小池ファースト劇場」の自滅
http://www.mag2.com/p/news/285992
2017.10.06 新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』 まぐまぐニュース


公約にベーシックインカム導入や原発ゼロ、消費増税反対などを盛り込むと言われている「希望の党」ですが、候補者公認で生じた不協和音、明確にできぬ安倍政権との対決構図、加えて枝野幸男氏による新党立ち上げ等で早くも失速ムードが漂っています。メルマガ『 国家権力&メディア一刀両断』では、著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんがこのような事態に陥った原因を解説するとともに、小池氏が政権交代を実現するために示さねばならないことを記しています。

安倍政権打倒への本気度がわからない小池都知事

依然として、わからない。「希望の党」の小池百合子代表は、本気で安倍政権を倒すつもりがあるのだろうか。

まるで敵は合流民進党にいるかのように、「全員受け入れはさらさらない」と高飛車に民進党左派を排除し、安倍首相と親密な日本維新の会にすり寄ってみせる。

たまらず、枝野幸男氏は「立憲民主党」なる新党を立ち上げた。いわゆる「リベラル票」の受け皿が誕生した。

だが、この状況が野党分断なのか、野党結集なのか、あるいは自民と希望による保守票の奪い合いなのか、まだはっきりとしてこない。

小池氏と前原氏は「同床異夢」ながら、小池新党と民進党の合流を決断した。しかしそれぞれの野望の食い違いから、思い通りに船出ができず、メディアはゴタゴタぶりを連日、長時間にわたって視聴者に見せつけた。

森友・加計疑惑など「総理の権力私物化」問題はどこかに置き忘れたかのようだ。

このためか、希望の党への期待感は急速にしぼみ、自民党首脳は「小池さんは衆院選に出るべきだよ」と余裕を装っている。

10月1日付朝日新聞の天声人語は、民進党の前原誠司代表を倒産のふちの社長に例えた。「この会社に未来はない、上り調子の新興企業の社長に拾ってもらえ」。

あわれな代表の姿である。そんなイメージの報道も目立った。はたして、そうなのだろうか。

国政で実績ゼロの「希望の党」。大看板の小池百合子代表と若狭勝氏、細野豪志氏ら何人かの自民党、民進党離党者、それに「日本のこころ」の中山恭子氏が参加して産声を上げたばかりだ。

資金がなく、候補者の擁立に苦戦していた。供託金や選挙資金を準備できない新人は立とうにも立てない。

そこに、前原代表が民進党の候補者、資金、スタッフ、連合の組織力を「持参」して合流する話を持ち込んだのだ。

小池氏にとって、渡りに船。というより、千載一遇のチャンスだった。苦し紛れの大義なき解散への世間の風当たりは強い。政権が自分に転がり込んでくるかもしれない。

若狭、細野両氏に任せていた新党のプランをリセットし、自らが代表に就いて「希望の党」を旗揚げしたのは、「小池総理誕生」の可能性が生まれたからにほかならない。

そうした心の動きを見越して、前原氏はあえて軍勢を率いて小池氏の軍門に下る決心をしたということだろう。

ここまでのシナリオは前原主導で進んだといえる。決して倒産寸前の社長が泣きついたという感じではない。

民進党が希望の党への合流を決めた両院議員総会。そのさい、前原代表は「名を捨てて実を取ろう」と呼びかけた。

名を捨てるのはわかる。実とは何か。小池旋風に吹き飛ばされるより、そのなかに飛び込んで一体化し、風に乗る。もちろんそういう意図があるだろう。

だがそこに、もっとギラギラした前原氏自身の野望はなかっただろうか。検証してみよう。

9月18日に各メディアが臨時国会冒頭解散の見方を報じた。ここから、前原氏の小池氏に対するアプローチが始まった。野党が一つにならなければ「受け皿」になれないと働きかけた。小池氏は色めきたった。

9月24日に二人が電話で話したさい、小池氏は「私が(新党の)代表なら興味ある?」と聞いた。前原は「興味ある」と即答したといわれる。小池の腹は決まった。

こうして迎えたのが9月25日である。安倍総理が解散表明の記者会見をする直前をねらって小池氏は「希望の党」旗揚げと代表就任を宣言した。

翌26日朝、共産党との選挙協力に反対する連合の神津里季生会長のもとを、前原氏が訪れ、希望の党への合流構想を打ち明けた。その深夜、小池、前原、神津の三氏が会い、「政権交代に向けて力を合わせよう」と確認し合ったという。

前原氏はこう考えていたのではないか。

もし、政権交代が実現するとしたら、小池氏の人気のたまものである。だからといって、小池氏の天下がいつまでも続くわけではない。都知事としてすでに限界が見えはじめていたように、やがて小池氏の勢いは衰える。そうなると、いつかは代表選の結果しだいで前原氏が総理になる芽も出てくるかもしれない。

小池氏は「政権交代選挙」に胸躍らせながらも、総理への道を思い描くほどに、前原氏への警戒感も強めていったはずだ。

このまま前原ペースで進めば、自公の言う通り、希望の党は看板をかけ替えただけの偽装民進党になってしまう。それだけは我慢がならない。

小池氏は民進党色を薄めることばかりに気を取られていった。そのためか、肝心の安倍政権との対決構図を明確に描ききれないジレンマに陥った。

小池氏が民進党色を薄めるためにとった主な手段は、安保法制と憲法改正に反対する候補者を排除することと、日本維新の会との間の奇妙な候補者調整だ。

もちろん、安倍礼賛政党「日本のこころ」の中山氏を入党させたのも、個人的関係だけでなく、右派色を加える狙いもあっただろう。

だが、こうしたことによって、明確に敵を見据えて、そのブラックボックスを暴くはずの小池劇場は敵と味方がよくわからないカオスの状態になってきた。

安倍首相の大義なき解散や、森友・加計疑惑を招いた特区制度の矛盾について批判するが、疑惑にスパッと斬り込むようなことはしない。

おまけに、加計疑惑の登場人物の一人でもある竹中平蔵氏の仲介で松井大阪府知事と手を握る。これでは、本気で安倍政権を倒す気概があるのか、疑いたくもなる。

もっとも、前原氏はこのような状況になることをある程度、予測していたであろう。民進党左派といわれる人たちを、希望の党のふるいにかけることで、民主党時代からしばしば見られた理念対立に終止符を打ちたいという思いがあったかもしれない。

しかし連合は小池氏の「選別」に不満を募らせ、希望の党への支援をとりやめた。民進党出身者の個別的な選挙支援しか行なわないという。希望の党の独自候補者は連合の組織的な応援が得られないことになる。自らの欲が招いたとはいえ、小池氏にとっては思惑はずれに違いない。

こうしたことから、かえって小池氏の総理への道は険しくなり、これまで意図的にぼかしていた衆院選出馬について小池氏は完全否定しはじめた。

安倍首相と小池氏とのタカ派的共通性がクローズアップされたことで、むしろ、自民党支持層の票が希望の党に相当程度流れる可能性もある。自民党は「野党分断」とほくそ笑んでいる場合ではない。

さて枝野氏がつくった「立憲民主党」は、どうなっていくだろうか。共産党は選挙協力をするだろう。小池氏の「排除」の対象となった人々である。判官びいきの日本人的心情も刺激し、思った以上に票を集めるかもしれない。

小池氏にとって、枝野新党の誕生は誤算だった。無所属で立候補する民進党出身者の選挙区には刺客を立てないと水面下で話をしていたからだ。枝野氏らがそれを受け入れなかった。結果として、選挙後の首班指名などにおけるリベラル派との連携は難しくなった。

希望の党第一次公認192人のうちには、民進党出身者109人と自由党の3人が入った。

一方、無所属で出馬する野田佳彦氏、岡田克也氏ら約30人の民進党出身者や、自由党の小沢一郎代表、玉城デニー幹事長については、いずれの選挙区にも候補者を立てないことが決まった。選挙後の連携を見越した策だ。

衆院選の後、衆議院はどんな勢力図になっているだろうか。安倍晋三首相は「与党で過半数を取れなければ下野し、私も辞任する」と明言している。

権力を私物化し、憲法を無力化する政権は民主主義の敵である。希望の党が改憲勢力であることは確かだが、安倍政権との違いを鮮明にしなければ、政権交代など望めない。これから小池氏が安倍政権打倒に本気度を示せるかどうかがカギとなるだろう。

image by: 小池百合子 − Home | Facebook


国家権力&メディア一刀両断
著者/新 恭(あらた きょう)(記事一覧/メルマガ)
記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。


 

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コメント
 
1. 2017年10月08日 20:50:17 : fCZ83cf8p2 : ZyE@@HR5cDA[3690]
 
 今出馬宣言しても都政どうした!と左右から叩かれるだけ  特に政権を離したくない安部氏周辺からの攻撃は熾烈を極めるだろう  ならギリギリまで引っ張り『ヤッパリ私が出ます!知事の立場上言えなかった(ココで涙ぐむ、仕草でもよい)ゴメンナサイ、みんなゴメンネ、』と左右見れば“お姉ちゃまーー”と前原、細野が感涙にむせび泣きながら駆け寄り噂のチャンネルの湯原、千田も顔負けの感動の出馬宣言となり茶の間も連動してツイもらい泣き、みたいな展開か、ともかく敵陣は自公にアリで興行組んで欲しく受かれば受かったで嫌でもまた離合集散ですからトモカク先ずはボク難乗りこえがカンヨーかと☆  //ワタシも左から攻めるわよ byツジモト

2. 2017年10月08日 23:04:57 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[5553]
では、希望の党を盛り上げて、安倍晋三氏を慌てさせましょう。
自公を削りましょう。

3. 2017年10月09日 00:04:09 : 8hnep03Sqs : C@_7Dr0DdEs[6]
 新さんの分析を興味深く読んだ。キツネとタヌキの化かし合いのような、小池、前原それぞれの間で交錯した思惑の見立てはほぼ当たっているのではないか。

 ポイントは小池・希望が本当に安倍を倒す気でいるのかどうか? 
 新さんは「依然として分からない」と書いている。希望の失速の一因とも言える民進合流組に対する例の“踏み絵”からいって、自民と連立を組む改憲勢力と見ているが、若干は野党的体質(「打倒安倍」的なもの)も持っているのか?
 分からないまま選挙戦に突入し、選挙結果が出るまで分からないままなのか? 新さんのような専門家でも分からないのならば、われわれシロウト選挙民はもっと困っている。

 立憲民主はその意味ですっきりしていて支持したい気持ちになっているが、いかんせん候補者数が少ない。希望が自民・公明・維新と連立を組めば、改憲に必要な3分の2は簡単に確保できてしまう。

 かすかな期待は希望に合流した民進・自由系が、いざというときに立ち上がる希望の“時限爆弾”か“地雷”役を担ってくれることだろうか。踏み絵に同意した以上、彼らは「改憲」の意志は持っているのは認めるとして、いまはその時期でなく、優先順位として「打倒安倍、打倒自公」の政治行動を取るのが先決と判断してくれるかどうか。
 来る総選挙での当落によるが、松木とか松野とか玉木とか…階あたりには「いざ」というときには暴れてもらいたい。階には論理的に…。
 もし、そうならば彼らを野党としてカウントできる。

 希望の党首は小池だが、幹事長も政調会長も国対委員長もだれひとり決まっていない、奇妙で、おかしな政党である。まだ明らかになっていない含みがいろいろとあるのだろうか?


4. 2017年10月09日 00:14:47 : 5okWq3ZM5E : uFwMwYyqXzc[4]
小池が今年1月に安倍に約束した国政選挙での協力だろ
忠実にそれを実行しただけ

5. 2017年10月09日 09:25:07 : 6GtQVk4Hrw : vwMsqTCZMu0[350]
無責任集団の残滓の立憲民主党に 騙されてはいけない。

彼らは 現実を叫ぶだけ 自分の国を守る事(改憲論議)を悪だと言っている。

改憲論議は 10年位かけて じっくりするもの。

それを 馬鹿の一つ覚えの如く 鶏の頭で考えるような 議論する。


安倍の改憲案は 対米従属改憲で日本の為にならない。だから 反対。

日本独立のための改憲案を示す。
憲法第九条の 永久に武力放棄事項はいけない。
自衛の為の 軍隊を持つ議論をしたい。

それには  対米従属の安全保障でなく 国連軍参加の軍隊を持ちたい。
なら 判る。

ブッシュ父の時の様な国連軍中心の世界の平和を保持する安全保障の軍隊としたい。

ブッシュ子の時の様な アメリカ中心の安全保障は御免こうむりたい。

小池は その道を探っているのではないか。

立憲民主党に 綺麗な言葉に騙されてはいけない。

今のブロガー達の大半は、
立憲民主党に代表されているポピュリズムの極まり に騙されている。

ブロガーを自認するなら 本物の ブロガーになれ。

吹くだけなら 誰にでもできる。


6. やもめーる[-1211] guKC4ILfgVuC6Q 2017年10月09日 10:32:01 : p1UAAOac32 : xaAw_QtP3rg[-9]
>>5
一見まともな文だが立憲民主をネガキャンしている
ダブスタな時点でアレだな。(笑)
おまえもJNSCのバクシーシー乞食のケツ舐めから
卒業しろ!!(笑)すき間風が吹く今時の幽霊さえ近寄らない
おんぼろなアパートの片隅で頭目の安倍晋三にギャラを「ピンハネ」されて
惨めと思わんか?(笑)「スシ友」になれるなんて約束はされて
いるとは思えない。(笑)それこそオウム真理教の美辞麗句に騙された
哀れな下級信者と同じである。

[32初期非表示理由]:担当:アラシコメントが多いので全部処理
7. 2017年10月09日 21:52:48 : KoH58Epg7c : yYIpdH3Am_4[188]
批判浴び 囮演じて 逃げ切らせ

8. 2017年10月09日 22:18:46 : DrStHkSz2I : YJY1cOttsyU[28]
政治はたみくさから、立憲民主党頑張ろう🎵

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