http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/398.html
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希望の党合流民進党候補の当選は難しいー(植草一秀氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sq7pp2
3rd Oct 2017 市村 悦延 · @hellotomhanks
9月29日に実施されたオールジャパン平和と共生主催
「9.29衆院総選挙院内緊急総決起集会
の全篇動画が公開された。
(全編)オールジャパン【平和と共生 】
9.29衆院総選挙院内緊急総決起集会
https://goo.gl/Qm13iT
講師が使用されたパワーポイント資料も画像に鮮明に挿入していただいているので、
ぜひじっくりとご高覧賜りたい。
https://goo.gl/8Th6sY
また、オールジャパン平和と共生のHPに今回集会の報告を掲載したので
ご高覧賜りたい。
https://www.alljapan25.com/2017/10/02/1882/
執筆はオールジャパン平和と共生運営委員の高橋清隆氏。
http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/1939212.html
※下段に掲載
オールジャパン平和と共生では、衆院総選挙に対して
政策を基軸に
党派の壁を超えて
主権者主導で
一選挙区一候補者
を絞り込み、この候補者を全面的に支援する方針を確認した。
基軸となる政策とは
戦争法廃止・日本を「戦争をする国」に改変する憲法改定阻止
原発稼働阻止
消費税増税凍結・減税・廃止
である。
この三つの政策について、「安倍政治を許さない!」と考える主権者が求める
政策公約を明示する候補者を一選挙区にただ一人選定して、
この候補者を全面支援するものである。
これまで、野党共闘が煮え切らぬものになってきた最大の理由は、
民進党の「鵺(ぬえ)」体質にあった。
民進党のなかに二つの政党が同居し、
その鵺のような存在の民進党が野党第一党の位置にいたために、
野党共闘が極めて不明確なものになっていた。
このことは民進党の代表選でも明確になっていた。
上記の三つの主要政策テーマについて、
前原氏は
戦争法制容認、原発稼働容認、消費税増税推進
共産党との共闘にも否定的
なスタンスを示していた。
これに対して枝野氏は、
戦争法制否定、原発稼働抑制、消費税増税凍結
共産党との共闘に積極的
なスタンスを示していた。
こうした現実が存在するなかで、
私はかねてより、民進党の分離、分割、解体が必要不可欠であることを訴えてきた。
今回、小池百合子氏が民進党との合流に際して、
小池氏の本性と言える牙を剥き出しにしたことで民進党の分離・分割が
実現することになった。
小池百合子氏は日本を支配する勢力と深く結びついていると考えられる。
この支配勢力の狙いは、日本の政治体制を自公と第二自公による
二大政党体制に移行させることだ。
今回、民進党が分離し、民進党の革新勢力が共産党や社民党などとの共闘体制を
構築することになることは、大きな誤算であると考えられる。
しかし、「平和と共生」の政治実現を目指す私たち主権者勢力にとっては、
極めて望ましい図式が構築される見通しが強まっている。
希望の党に合流する民進党候補者の大多数は、
主権者から厳しい審判を受けて落選することになるだろう。
総選挙の図式は、自公と第二自公の保保勢力と自公に対峙する革新勢力による
「三つ巴」の構図になる。
このとき、自公と第二自公は票を食い合う関係になる。
それぞれの選挙区で、安倍自公に対峙する革新勢力の候補者が
ただ一人に絞り込まれれば、この候補者が勝利する可能性は急上昇する。
小池国政新党は安倍自公と憲法改悪で連携すると考えられる。
したがって、安倍政治に対峙する革新勢力が、
この総選挙で最低でも衆議院3分の1を占有することが極めて重要になる。
戦争法廃止、原発稼働ゼロ、消費税凍結・減税の公約を明示して、
この総選挙で革新共闘勢力が必ず勝利しなければならない。
民進党が分離、解体され、自公勢力と反自公勢力に割れることは、
日本支配勢力にとっての最大の誤算である。
これによって、自公対峙勢力の結集が現実味を帯びる。
彼らの狙いは、日本の政治制度を自公と第二自公とによる二大政党体制に
移行させることである。
しかし、自公対峙勢力が結集すれば、必ず、この勢力が大きな勢力に成長を遂げる。
なぜならば、日本の主権者の多数が
自公対峙勢力
=「安倍政治を許さない!」と考える勢力
であるからだ。
これまでの野党連合では、野党第一党の民進党のなかに、
多数の「隠れ自公勢力」が潜んでいたため、
野党勢力の結集が極めて不明確な状況にならざるを得なかった。
民進党は「鵺(ぬえ)」であり、
この鵺の民進党が野党共闘のなかに居座っていたため、
明確な政策方針を示せずにいた。
しかし、民進党が「隠れ自公勢力」と「自公対峙勢力」とに分離されると、
この矛盾が解消される。
そして、民進党内の明確な自公対峙勢力が他の自公対峙勢力と
強固な共闘体制を構築することにより、
選挙で多数議席を獲得する展望が開けるのである。
小選挙区では、三つ巴の構図が構築される。
自公と第二自公と革新勢力とによる三つ巴の構図だ。
このとき、自公と第二自公は票を食い合う関係になる。
この選挙戦の図式で、民進党から小池国政新党に移行する候補者は
極めて厳しい選挙戦となるだろう。
なぜなら、民進党はこれまで戦争法制反対の方針を明示してきた政党なのである。
その政党に所属しながら、今回の総選挙に際して、
突然、戦争法制を容認する方針を明示して小池国政新党の公認を得るのである。
理念も哲学もない、ただ選挙に当選したいだけの、
自分ファーストの候補者であると、主権者から断じられることになるからだ。
民進党のなかには、もともとウルトラ右翼の議員も存在した。
これらの議員は小池国政新党がピッタリである。
これらの候補者は、その考えに賛同する国民の投票を得れば、
当選を獲得できるかもしれない。
しかし、これまで安保法制反対を訴えておきながら、
今回の選挙に際してその理念と哲学をあっさりと捨てて
希望の党に移籍して出馬する候補者には、主権者の厳しい審判が下されるだろう。
自公と同じ公約を示す候補であるなら、自公を支持する候補者は、
節操のない候補者よりも、
以前から同じ主張を示す自公の候補者を支援すると考えられるからだ。
民進党の候補者で生き残ることができるのは、
明確に反自公の政策公約を明示する者に限られることになるのではないか。
共産党、社民党、そして自由党と立憲民主党は強固な共闘体制を構築するべきである。
9.29衆院総選挙院内緊急総決起集会で、東京大学名誉教授の醍醐聰氏は
「「野党の背中を押す」運動以上に「意思表示する市民を広げる市民の運動」を」
と訴えた。
醍醐氏は「政党の離合集散に振り回されるような市民運動であってはならない」とも
強調された。
政治の主役は政党ではなく、主権者であるべきだ。
政党が主役で主権者が支援者になるのではく、
主権者が主役で主権者が政党を動かすかたちの市民運動が展開していかねばならない。
また、醍醐氏は「立憲主義」について、
「「立憲主義を取り戻す」と言うけれども、普通の一般市民の人が
「立憲主義を取り戻せ」と言われて、何のことだか分かりますか」
「自分たちは分かっていても、
受け取る側が分からないようなことを言っていていいんですか」
と述べた。
https://goo.gl/Qm13iT
(動画映像の58分00秒から58分25秒の部分)
今回、枝野氏は民進党の革新勢力を結集する政党名を
「立憲民主党」
と命名したが、一般市民目線でない命名であると言わざるを得ない。
小池新党が「希望の党」と来たのだから、
ここは「平和の党」と応じるべきであったと思う。
しかしながら、総選挙は目前に迫っている。
「安倍政治を許さない!」主権者と政治勢力が結集、
大同団結、連帯して、この総選挙を何としても勝ち抜かねばならない。
打倒安倍政権で共闘も改憲をけん制 オールジャパン平和と共生
http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/1939212.html
2017年10月02日10:53 高橋清隆の文書館
戦争と弱肉強食の政治からの転換を目指すオールジャパン平和と共生は9月29日、衆議院第一議員会館内で「安倍やめろ!野党共闘で政権奪還!総選挙緊急総決起集会」を開き、市民220人が森友・加計(かけ)両疑惑の追及者などから報告を聞いた。総選挙に向け安倍政権を倒すためあらゆる勢力との共闘を重視する意見が相次ぐ一方、小池新党が唱える憲法改正への警戒が見られた。
あいさつする原中氏(2017.9.29筆者撮影)
「政治私物化・KKK(かけかくし解散)許さない!」の副題が付けられた集会はくしくも、希望の党が結党発表した2日後、衆院解散翌日の開催となった。野党再編の行方が見えない中で市民の関心は高く、およそ1週間の告知にもかかわらず満席となり、立ち見参加者も出る中で講師陣の熱意あふれる講演に参加者が大きく呼応する熱気に満ちた総決起集会になった。
あいさつに立ったオールジャパン平和と共生最高顧問で前日本医師会会長の原中勝征(はらなか・かつゆき)氏は、「私たちの願いがどんどん遠ざかっていく」と切り出した。
「『TPP断固反対、うそつかない自民党』と公言し、今度の増税は『社会保障のため』と言ったが、5兆円増収になっても使われたのは2割もない。その他のお金は、軍事費に回ってるんじゃないか」と安倍政権を批判。「自分たちの子孫に、みんなが共生できる日本を残すために努力しなければ」と呼び掛けた。
共産は希望の党との共闘否定
吉良議員(2017.9.29筆者撮影)
来賓の吉良佳子(きら・よしこ)参院議員(共産)は前日の臨時国会冒頭解散を「あまりにひどい仕打ち。加計・森友疑惑や北朝鮮問題をどうするのかに答えを出さないままの解散。『国難を突破する』と言うが、一番窮地にあるのは安倍総理自身ではないか」と皮肉った。
一方、希望の党について「重要政策として安保容認、憲法も変えていくと言っている。私たちは安全保障法制を許さないという一点で2年間、一緒に闘ってきた。安保容認を掲げる党への合流は、安保法廃止を出発点に闘ってきた市民への背信行為」と指弾した。
「希望の党が出馬する選挙区には独自の候補を立てて戦うが、これまでの市民と野党の共闘を進める立場で立つ方がいれば最大限協力する」と述べ、前日に社民党と合意したことを報告した。
集会は、第1部「森友・加計疑惑徹底追及――政治私物化を許さない!」と題2部「『安倍やめろ!野党共闘』で政権奪還!」の構成で進行した。
解散は憲法違反、安倍打倒も護憲を
平野氏(2017.9.29筆者撮影)
第2部の講師の1人、平野貞夫元参院議員が所用の関係で最初に話した。オールジャパン平和と共生の顧問でもある平野氏は、3カ月以上も放置された臨時国会での冒頭解散を「憲法53条違反。少数者の憲法上の権利をぶった切った。安倍首相による議会制民主主義の破壊だ」と批判した。
平野氏は「安倍自民党を勝たせたら、全体主義・ナチス化が進む」と警告し、現政権の打倒を呼び掛けた。その一方、「ただ、4野党が合意した安保法制廃止を捨てては駄目。これを捨てたら、その後の議論をしなければ無責任というもの」と述べ、戦争法制廃止方針堅持と米国への説得を訴えた。
自分本位の解散、米国に対話進言せよ
同会最高顧問の鳩山友紀夫元首相は沖縄でのシンポジウム出席のため、メッセージが読み上げられた。この中で鳩山氏は、今回の解散・総選挙について「森友・加計疑惑から国民の関心をそらすための自己本位のための選挙」と批判した。
「北朝鮮による攻撃を阻止すると言いながら、なぜ国会を空白にするのか。米国側に対話を進言するのが日本の役割ではないか」と指摘し、「国民は安倍総理の自分ファーストの姿勢に対し、厳しく判断を」と呼び掛けた。
加計問題で市長を告発、追及は継続
黒川氏(2017.9.29筆者撮影)
第1部はまず、今治加計獣医学部問題を考える会共同代表の黒川敦彦氏が登壇した。黒川氏はこれまで情報公開請求制度を使い、1万4000枚の行政文書を入手し、野党議員やマスコミに提供した経緯を説明。今後追及されるべき点として@50億円を超える補助金詐欺疑惑A100%バイオハザードが起きると言われるずさんな設計問題を挙げた。
「3月3日に市議会を可決したとき、図面や見積もりもチェックしていない」と指摘。@について「議会資料に建築費は坪単価150万円とあるが、鉄骨造である同校舎の倍近い額。補助金工事では競争入札が義務付けられているが、設計を請け負ったSID創研は加計孝太郎理事長の妻が取締役、建築したアイサワ工業は自民党の逢沢一郎衆院議員の親族企業」などとやり玉に挙げた。
Aについては図面を見た専門家の意見を基に、「バイオセーフティレベル3のウイルス研究をするというのに、6坪の部屋では研究できない。学生も乗る普通のエレベーターを使ってウイルスを持って行く構造で、落ちたら感染する」と危険性を挙げた。
「考える会」は10月中に菅良二・今治市長を詐欺罪で刑事告発する予定。26日には森友疑惑を追及する大阪府の木村真(きむら・まこと)豊中市議と「カケモリ共同追及プロジェクト」を立ち上げた。黒川氏はこれらへの賛同を求め、「総選挙の結果がどうなっても、追及し続ける。問題は何か、どういう社会をつくるべきかに答えを出すことが、今後の市民運動に大事」と強調した。
野党支援から意志表示する市民へ
醍醐氏(2017.9.29筆者撮影)
森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会呼び掛け人の醍醐聰(だいご・さとし)・東大名誉教授は「森友問題が問いかけたこと」の題で話した。冒頭、安倍首相が国会で籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長を「あの人は詐欺罪で逮捕された人」と発言したことに触れ、「園児に教育勅語を暗唱させていることを承知の上で、『日程が合えば(講演に)行きたい』と言った。この言葉は消えない」とくぎを刺した。
醍醐氏は事実確認として、8月に見つかった昨年5月の籠池氏と近畿財務局とのやり取りを記録した音声データを紹介。池田靖国国有財産統括官(当時)が「(土地改良費工事で)国が払った有益費1億3000万円を下回ることはない」と説明したのに対し、籠池氏は「グーンと下げなあかんよ」と迫ると、「理事長がおっしゃるように作業中」と応じている。
事前の打ち合わせにより、事実上200万円で払い下げが決められたが、当時理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)国税庁長官は2月、国会で「国側が事前に価格を設定して、学園側と交渉するということはない」と答弁している。醍醐氏はこの点に触れ、「金額をめぐり、事前にやり取りをしているじゃないか」と両断した。
その上で醍醐氏は、近畿財務局の行為は国有財産法9条の5と財政法9条の定める背任罪に当たると指摘。今後の市民運動への提言として、「野党の背中を押す運動でなく、意志表示する市民」を挙げ、万人に分かりやすい言葉を使おうと提案した。
改憲隠し解散でも希望探せ
梓澤氏(2017.9.29筆者撮影)
加計学園問題追及法律家ネットワーク共同代表・山梨学院大学教授でオールジャパン平和と共生顧問の梓澤和幸(あずさわ・かずゆき)氏は、「改憲隠しの解散――ウソと独裁の安倍政治家を倒せ」の題で話した。初めに森友・加計疑惑隠しに対する自民党の二階俊博幹事長の「小さな問題」発言を取り上げ、その本音を「改憲隠しの解散」と看破した。
米トランプ大統領の「ロケットマン」「北朝鮮を破壊し尽くす」発言や北朝鮮外務相の「全米にロケットの雨を降らせる」などの挑発に対し、安倍首相が国連総会で「あるべきは制裁と圧力のみ」などと演説をしたことを問題視し、「極めて危険。安倍首相は一国の宰相として、国民の命をどうしたら守れるか、最良の方法は何かを言うべき」と指弾した。
梓澤氏は「トランプ氏にも電話して、『言葉をもてあそぶのでなく、われわれも対話の道を用意している』と言うべき」と重ねた後、『本当に国民を守ろうとする愛国的な政治家がなぜ出て来ないのか。それは岸信介以来、心の底から米国の子分気質が刷り込まれているから』と皮肉った。
8月に『改憲 どう考える緊急事態条項・9条自衛隊明記』(同時代社)を上梓した梓澤氏は、「対米従属の極地が9条改正。自衛隊を9条に明記すれば、米国の子分の軍隊として派遣できるから。それをやりたいのが安倍政治家と今度の(小池百合子氏の)新党」と指摘。現状を嘆きながらも、マーティン・ルーサー・キング牧師の言葉「絶望の山に分け入り希望の石を切り出そう」で締めくくった。
改憲反対や安保法廃止の候補推そう
藤田氏(2017.9.29筆者撮影)
同会顧問で森友告発プロジェクト共同代表・村山談話を継承し発展させる会理事長の藤田高景氏は、森友疑惑に関して5月22日に提出した佐川宣寿理財局長(当時)らに対する背任罪での告発状が9月15日、東京地検特捜部に正式に受理されたことを報告した。
「万一検察が起訴を断念すれば、末永く汚名を残すことになる」とけん制。「安倍首相が最も恐れているのが森友・加計疑惑であり、追及はこれからが本番。選挙中も選挙後も、安倍首相の政治生命を取るまで、徹底して続ける」と宣言した。
今回の解散を「党利党略と私利私欲に満ちあふれた、大義なき解散」と断じ、「野党が混乱状態の中、北朝鮮によるミサイルの脅威をあおれば、今なら勝てると踏んだから。国会審議よりわが身を考えた」と批判した。
野党再編が揺れていることに触れ、「私たちが動じることはない。ここ数年、立憲野党の共闘で幾つかの共通認識を構築してきた」と振り返った。改憲反対や、秘密保護法・安保法・共謀罪などの白紙撤回、原発ゼロ社会の実現、国家権力の私物化一掃を挙げ、「こうした真っ当な政策を掲げ、庶民の声に耳を傾ける候補者の当選を目指し、共に頑張ろう」と呼び掛けた。
三島が生きていれば改憲反対
鈴木氏(2017.9.29筆者撮影)
第2部は、他に4人の専門家が講話した。右翼団体、一水会元最高顧問の鈴木邦男氏は過去の自身の活動を顧み、「今の政治状況を考えると、過去私がやってきた右翼よりひどい状況」と批判した。「国難」という言葉について「右翼も使わない、日露、日米戦争より古い、蒙古が攻めて来るころの発想」とやゆ。「大体、自分で愛国者という人間は信用できない」と突き放した。
北朝鮮のミサイル発射への対応について「国難というなら、安倍さんが北朝鮮に飛べば。トランプ大統領と会えばいい。それでどうしたら世界の中で生きていけるかを模索すればいい。そうではなく、米国の言いなり」と両断。日本会議に多い三島由紀夫信奉者が安倍改憲を支えている構造を指摘し、「しかし、三島が生きていたら、たぶん反対するだろう。米国に隷属する形で憲法を改正していいのかと。本当に日本のことを考えているなら、一緒に安倍政権を倒そう」と呼び掛けた。
加憲は1、2項を死文化させる
佐久間氏(2017.9.29筆者撮影)
同会顧問で弁護士の佐久間敬子氏は、憲法9条に自衛隊を明記する「加憲」の危険性を解説した。「これは1、2項を残すことと大いなる矛盾を生じさせる。特に2項の戦力不保持と交戦権の否認を死文化させる」と指摘。「この“妙案”を考えた人が『これは戦略的改憲論で、ゆくゆくは2項を削除する』と言っている。大いに警戒しなければ」と注意喚起した。
仙台市内に事務所を構える佐久間氏は、総選挙と同時に実施される宮城県知事選挙について報告した。今回は政党が候補者を擁立できず、市民団体が団体職員の多々良哲(さとし)氏(58)を擁立した。4選を目指す村井嘉浩氏(57)を「安倍首相の宮城版」と形容する一方、「私たちの候補は県民投票を実施し、その結果に従うとして、情報公開をして県民に判断を仰ぐ。アベノミクスの対極にある政策で共生を目指している」と期待を示した。
安倍内閣の種子法廃止で国難
安田氏(2017.9.29筆者撮影)
同会顧問で食政策センターVISION21代表の安田節子氏は、来る総選挙の争点を「安倍政治を終わらせることができるかどうか」と提起した。自民党の選挙公約に憲法改正を盛り込むことを危惧。とりわけ、緊急事態条項の挿入が独裁国家への道を開くと警戒した。「政治家の果たす責任とは、戦争をさせないこと、国民を飢えさせないこと。安倍政権は真逆である」と批判した。
食の専門家である安田氏は、各自由貿易交渉で関税撤廃が続き、食糧安保が揺らぎ、自給率が下がり続けていることを挙げ、昨年3月に可決・成立した主要農産物種子法廃止法案に言及。「国民の命である穀物の種子を巨大種企業に委ねるもの。すなわち国家主権を奪い、完全に植民地されること。まさに国難そのもの。安倍政治を終わらせましょう」と呼び掛けた。
いかさま景気、借金1千兆円のうそ
植草氏(2017.9.29筆者撮影)
同会運営委員で経済学者の植草一秀氏は、マスコミがもてはやすアベノミクスを精緻なデータで検証。「いざなぎ景気を超えたと言うが、いざなぎ景気がGDPを73%増大させたのに対し、今回は7%にすぎない。高尾山に登ったのをマッキンリーに登ったのと偽るようなもの。まさにいかさま景気」とやゆした。
昨年の税収は1989年と同じだが、法人税は約9兆円、所得税は約4兆円減る一方、消費税が約14兆円増え、格差拡大の元凶になっていることを指摘。「社会保障費拡大のために消費税を導入すると言ったが、うそで、利権支出が増えている」と批判した。政府の借金1000兆円が宣伝されるが、政府資産1324兆円を加味すれば、62.5兆円の資産超過にあることを説明した。
野党再編でも反戦など政策軸に候補者を選定
植草氏はかねて、日本の支配者は自公と第二自公による二大政党制への移行を狙っており、それが自公と小池国政新党によるに大政党体制であると指摘してきた。集会の最後、今後の闘い方について「第1段階として、安倍政権を終わらせる。第2段階として、反戦・反核・反貧困の政策を実現させる」との戦術を掲げる一方、「もし希望の党の候補者が出してくる政策が全くわれわれと合わなければ、当選させるわけにはいかない」と述べ、安保法制と憲法の扱いに注目。
総選挙に向けてオールジャパン平和と共生では、戦争法制&憲法改定、原発稼働、消費税について公開質問状を送付してその回答を一覧表示した上で、自分たちの考えに最も近い候補を支援する選挙戦術を明示した。「共産党の候補者を支持することは有り得る」とけん制し、本当の「第三極政党」誕生への期待を示唆した。
オールジャパン平和と共生は10月10日告示の総選挙に向け、全国小選挙区の候補者に公開質問状を送り、戦争法制、原発、消費税の主要政策についての公約明示を求め、その回答をホームページに掲載する予定である。
熱心に話を聞く参加者。立ち見も出た(2017.9.29筆者撮影)
■参考ページ
オールジャパン平和と共生公式HP
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