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安倍が高笑いする小池新党の激震 リベラルの決起が必要
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/214648
2017年9月30日 日刊ゲンダイ 文字お越し
不毛な選択(C)日刊ゲンダイ
「本当にこれでよかったのだろうか」「俺たちはダマされたのではないか」――と、今ごろになって民進党議員が不安を募らせている。
20年間つづいた政党を解党し、3日前に誕生したばかりの「希望の党」に身売りすることを全会一致で了承した民進党。小池都知事が立ち上げた「希望の党」にひとり残らず移籍することを決めた。目の前に迫った総選挙を勝ち抜くためには、それしかないという結論だった。
ところが、小池知事が「排除の論理」を持ち出したことで、「俺は公認されないかもしれない」と、民進党議員に疑心暗鬼が広がっているのだ。選挙に出馬する現職の民進党議員は81人。なんと、そのうち30人近くが排除されるという話が流れている。すでに「排除される15人リスト」なるモノまで出回っている。
実際、小池知事は、民進党議員一人一人を選別し、踏み絵を踏ませ、意に沿わない者は公認しないつもりだ。社民党出身などリベラル議員は、片っ端から排除される可能性が高い。衆院解散から一夜明けたきのう(29日)、小池知事は民進党議員の公認についてこう言い放ってみせた。
「私たちの政策に合致するのかさまざまな観点から絞り込みたい」「全員を受け入れるということはサラサラない」「排除しないのではなく、排除します」「安全保障や憲法観といった根幹部分で一致するのが必要最低限だ」
情けないことに民進党議員は、小池知事が言葉を発するたびに右往左往している。
ほとんどワンマン社長の顔色をうかがうヒラ社員という構図である。なぜ、こんなバカなことになってしまったのか。代表である前原誠司が、あまりにも稚拙だったからだ。
「安倍政権を打倒するために小池新党と手を組むことは分かりますよ。でも、前原さんは交渉が下手すぎます。民進党は200人の候補者を揃え、全国に組織があり、バックには連合がついている。なにより金庫には150億円ものカネが眠っています。対する小池新党は、カネもない、組織もない、候補者もいない。上手に交渉すれば、いくらでも好条件を引き出せたはずです。なのに、前原さんは『民進党は解党します』『全員、希望の党に入れてください』と条件もつけずに傘下入りを懇願したのだからどうかしています。小池知事は、渡りに船と高笑いしたはずです」(政治評論家・本澤二郎氏)
民進党議員は、生殺与奪の権を小池知事に握られてしまった。衆参130人の野党第1党が、たったひとりの知事に乗っ取られるなんて前代未聞である。
怨嗟の声が渦巻いた民進党の両院議員総会(C)日刊ゲンダイ
安倍自民か小池希望かの不毛の選択 |
バカな民進党議員が、小池知事に踏み絵を踏まされ、慌てふためき、右往左往するのは自業自得である。最悪なのは、選挙の直前に民進党が解党したことで、10・22衆院選が不毛の選挙になりかねないことだ。
自民党と民進党の違いはハッキリしていた。保守の自民党とリベラルの民進党。しかし、<安倍自民VS小池希望>では、違いがない。安倍首相と小池知事は、保守と保守。同じだからだ。小池知事は民進党のリベラル議員を公認せず、「希望の党」を正真正銘の保守政党にするつもりだからなおさらである。
総選挙の争点は5年間も暴政を続けてきた安倍政権への審判である。心ある有権者は、右傾化を進め、憲法違反である「安保法」を強行成立させた安倍首相にノーを突きつけようと待ち構えているに違いない。しかし、「希望の党」に一票を投じても意味がない。小池知事は、安倍首相と同じく改憲を支持し、安保法にも賛成だからだ。
本来、2大政党制は、アメリカの「共和党」と「民主党」、イギリスの「保守党」と「労働党」のように、考え方の違う政党が政権を争うことに意味がある。しかし、民進党が解党したことで、日本は保守2大政党になるのは確実である。
「自民党に対抗できる政党として、リベラルな民進党を支持してきた有権者も相当いたはずです。その分、民進党が希望の党にのみ込まれたことで、投票先を失った有権者も多いはず。このままでは、10月22日の投票日に『安倍自民には入れたくない、でも小池希望にも一票を投じたくない』と困惑する有権者が続出してもおかしくありません」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
大手メディアは、「選挙の争点は消費税と原発」などと報じているが、お門違いもいいところだ。「希望の党」が公約として掲げている“消費税率アップの凍結”と“原発ゼロ”は、しょせん自民党との差別化を図るために打ち出した政策に過ぎない。安倍自民と小池希望に違いなどないのだ。違いがないのに<安倍自民か、小池希望か>は不毛な選択もいいところだ。
逢坂誠二氏は「無所属でやる」と腹をくくった(C)日刊ゲンダイ
民進のリベラル議員は結集せよ |
こうなったらリベラル派は総決起すべきだ。
民進党のリベラル議員も、このまま小池知事に公認されることを待っていても、どうせ排除されるだけである。
「全員を受け入れるということはサラサラない」などとエラソーな口を叩いている小池知事に、これ以上、ビクビクする必要はない。コケにされるくらいなら、こちらから絶縁状を叩きつけて、自分たちで選挙戦を戦った方がよほど生き残る可能性があるというものだ。
民進党の逢坂誠二(58=北海道8区)は、「希望の党とはどうしても肌が合わない。無所属でやる」と、腹を固めた。「たったひとりでも無所属でも戦う」という気概を見せれば、国民だって応援するはずである。
「小池知事に排除されそうな民進党のリベラル議員は大急ぎで同志と集まり、新党を結成すべきです。小池知事のやり方に違和感を感じている仲間は相当数いるに違いない。20人、30人の規模になれば、議席を獲得できるはずです。とくに、民進党の金城湯池である北海道は、地域政党として新党を立ち上げ、共産、社民と連携した方が、希望の党より支持を得られるかもしれない。東北でも共産党や社民党と連携すれば、いい戦いができるはずです」(政治学者・五十嵐仁氏)
民進党のリベラルな議員が50人で新党を結成すれば、学者や文化人、市民団体、シールズのような学生も結集するはずである。
「冷戦後、日本の政治は右へ、右へと動いてきた。もし、リベラル勢力が一掃され、安倍自民と小池希望の2大政党になったら、日本の右傾化は急速に進んでしまうでしょう。歯止めをかけるためにも、リベラル勢力は結集すべきです」(本澤二郎氏=前出)
まんまと民進党を乗っ取った小池知事は、総選挙に出馬し一気に総理大臣にまで上り詰める野望を抱いている。10・22は、小池知事を総理にするための選挙となりかねない。<安倍首相か、小池首相か>という構図は、最悪の選挙戦である。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年9月30日
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