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西村京太郎が陸軍エリート養成学校で見たカルト的精神主義「日本人は戦争に向いていない」(リテラ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo232/msg/226.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 9 月 12 日 14:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

          
          『十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」』(集英社)


西村京太郎が陸軍エリート養成学校で見たカルト的精神主義「日本人は戦争に向いていない」
http://lite-ra.com/2017/09/post-3449.html
2017.09.12 西村京太郎「日本に現代戦は無理」 リテラ


 ミサイル発射や核実験により北朝鮮をめぐる緊張が高まっている。国際社会はこの状況に対し対話による解決を呼びかけているのに対し、安倍首相は勇ましい発言で危機を煽り、好戦的な世論を醸成している。

 そんななか、こんな印象的な言葉を記した本が話題になっている。

〈日本人は戦争に向いていない〉

 ミサイル発射や核実験により北朝鮮をめぐる緊張が高まっている。国際社会はこの状況に対し対話による解決を呼びかけているのに対し、安倍首相は勇ましい発言で危機を煽り、好戦的な世論を醸成している。

 そんななか、こんな印象的な言葉を記した本が話題になっている。

〈日本人は戦争に向いていない〉

 この言葉の主は、ミステリー作家の西村京太郎氏。彼は先日出版した『十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」』(集英社)のなかで、このような言葉を記している。

 戦中世代として戦争反対を訴える文化人は数多いが、1930年生まれの西村氏は、そのなかでも少し特殊な経歴の持ち主として知られている。

 西村氏は1945年4月、八王子にあった東京陸軍幼年学校に入学。終戦によりそのコースを歩むことはなかったが、もしも戦争が続いていたら3年間幼年学校に通った末、陸軍士官学校、陸軍大学校へと進む軍人のエリートコースを進んでいただろう。幼年学校は、東京、仙台、名古屋、大阪、広島、熊本の6校があり、その合格倍率は100倍以上だったというから相当に成績が優秀な子どもだったということがわかる。

 そんな彼にとって戦争とはなんだったのか? そして、なぜ〈日本人は戦争に向いていない〉という言葉にいたったのか?

 西村氏が少年時代に目の当たりにした戦争とは、「生きて虜囚の辱めを受けず」の文言がある「戦陣訓」をはじめとした、「宗教」と喝破してもいいほどの行き過ぎた精神主義・根性主義だった。

 その精神主義が兵士のみならず多くの民間人を殺したことはご存知の通りだが、西村氏の身近にも、この理不尽な精神主義に殺された人がいた。

 それは、幼年学校で同じ学年だった及川君という生徒である。彼とはクラスも違っていれば、言葉を交わしたこともなかったというが、いまでもその名前を忘れることができないという。それは、彼の死に方が怒りを覚えずにはいられないものだったからだ。

■陸軍幼年学校で西村京太郎が目の当たりにした同級生の死

 彼が亡くなったのは、終戦間近の8月2日。この日、B29による爆撃が幼年学校を襲った。この空襲で7 人の生徒と3人の教師が亡くなったが、そのうち西村氏と同じ学年で亡くなったのは及川君ひとりだったという。

 空襲が始まると、生徒たちは防空壕に避難。西村氏は収容人数いっぱいの防空壕に入ることができなかったため近くの神社に逃げ込んで難を逃れたが、及川君は逃げ後れて犠牲になってしまった。及川君が逃げ後れた理由、それは旧日本軍が押し付けてきたカルト的な精神主義のせいだった。

〈及川は、今、靖国神社に祀られていることからもわかるように、陸軍幼年学校の生徒は、兵士だった。だから、私たちは、入校と同時に短剣を渡された。
「この短剣は、天皇陛下から頂いたものであるから、常に身につけていなければいけない」
 と、繰り返し、教えられた。
 だから、私も千葉も、短剣を腰につけて、雄健神社に逃げた。
 ところが、及川は、短剣を忘れて、生徒舎を飛び出してしまったのだ。気がついた及川は、短剣を取りに、炎上している生徒舎に引き返して、死んだ。〉(前掲『十五歳の戦争』)

 短剣など所詮は物であり、いくらでもつくり直しがきくわけで、そんなものは無視して逃げればいいのだが、及川君はそのような行動はとれなかった。理不尽な精神主義が強制されていたからだ。

 そしてまた、その及川君の死に対する大人の反応が人間としてどうかと思うものだった。ただ、このように人間の命を軽んじる態度こそが、旧日本軍の本質である。

〈その及川の行動を、校長は絶讃した。
「及川生徒は、死を覚悟して、天皇陛下から頂いた短剣を求めて燃えている生徒舎に引き返した。これは、名誉ある戦死である」
 だから、及川は、靖国神社に祀られた。
 反対に、学校の外に逃げた生徒は、校長から叱責された。「学校の外まで逃げるのは、兵士が戦線を離脱するのと同じだ」
 と。今なら、校長は何というだろうか?〉(前掲『十五歳の戦争』)

 異常な精神主義に日本中が覆われたのを目の当たりにした経験をもつ人は、この国が総力戦に巻き込まれたときの恐ろしさを身にしみてわかっている。

 西村氏と同じく、陸軍幼年学校出身で戦後は作家として生きたという共通点をもつ三好徹氏との対談で、二人はこのように語り、日本が再び戦争ができる国へと歩みを進めることへ警鐘を鳴らしている。

■太平洋戦争で浮き彫りになった日本人の体質は3.11でも再現されたと西村京太郎は語る

三好「今、「集団的自衛権」やらなんやらで日本中がすったもんだしているけど、僕は安倍首相の強引なやり方はいかがなものか、と思う。多少なりとも「常識」を持った人間ならば、もっと逡巡するだろうし、まして一国の首相ともなれば、とことん思索してもらわなくちゃいけない。しかし、安倍さんの主張する言葉や思いっていうのは、自衛隊の持つ基本思想の根幹や存在意味や価値を損なうばかりじゃないか、と。僕は当時「毎日新聞」記者だった彼の父親(晋太郎/衆議院議員)と同じ記者クラブで三年間いっしょだったから知っているが、父親に比べて息子である今の首相は勇まし過ぎるんですよ。戦争の経験のない人間ほど勇ましいことを言いたがる」

西村「僕は日本人というものは戦争に向いていないんだと思うんです。戦うこと、争うことが得意ではない。安易に命をかけて負けてしまう。死んでもいい、と思って戦ってしまう。それって要するに戦争が下手で弱いんです。だって、負けるのがわかっていても、死ぬことがわかっていても戦うなんて正気の沙汰じゃない。だから、戦争には触れても近づいてもいけない。そう思うんです。
 今年、戦後七十年ということもあって、太平洋戦争の資料や記事や本を読む機会が増えているんですけど、読めば読むほど、「日本人は戦争が下手だな」と思うんですよ。負けることがわかっているのに戦うことをやめられない。そして自分から命を差し出して死んでいっちゃう。命がとても軽い。だめでしょ、こんなの」(「小説すばる」2015年9月号/集英社)

 これは「過ぎ去った過去の出来事」ではない。現在にも通じるものでもあり、だからこそ戦争はしてはいけないのだと西村氏は語る。2017年8月10日放送『報道ステーション』(テレビ朝日)で西村氏はこのような言葉を残している。

「「死んでなんとか勝つぞ」とかね、すると、なんとなくおさまりがいいんですよね。日本人ってそういうところがあるんじゃないかと思うんだよね。だから、「死んだ気でやるぞ」とか言われると、それに反対できなくなっちゃう。本当は反対しなくちゃいけないんだけどね。戦争はしないほうがいい。戦争するとやっぱり日本人って行っちゃうんですよね、そっちへね。「みんなが死んでるのに俺だけ生きてるわけにはいかない」とか言ってね」

 なぜ、戦中に浮き彫りになった日本の体質が過去のものではないと断言するのか。それは、つい最近も、日本人の甘えや責任逃れの本質が変わっていないと痛感させる出来事があったからだ。前掲『十五歳の戦争』はこのような文章で締められている。

〈戦後は、現在まで戦争はなかったが、原発事故があった。その時も、虚偽の報告を重ね、責任を取ろうとせず、ひたすら組織を守ることに、汲々としていた。これではとても、現代戦を戦うのは、無理だろう。良くいえば、日本人は、平和に向いているのである〉

 原発事故の収束もできないまま、事故などなかったかのようになし崩し的に再稼働を進める。72年前の戦争の反省を忘れ、米朝の戦争に日本を巻き込ませようとする。これ以上、安倍政権の横暴を許した先に待っているものは何か。安倍首相の好戦的な発言に煽られることなく、異を唱え続けなければならない。

(編集部)















 

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コメント
 
1. 2017年9月12日 15:55:38 : 4tBUqYXtDY : Y9AGnmStsRo[16]
原発が54機もある狭い日本は、 戦争に最も向いていない国である。また、国際平和の中で石油をはじめとした多くの資源を金銭だけで購入できるという条件の中で、発展維持できる国でもある。
 安倍政権は、日本の特異な状況も考えず、中国包囲網を作りたがって、極東での不安定さを助長したに過ぎない。米国の二重規範、CIA等による他国への政治干渉など多く、それに加担する国に道義的な国際規範的な正当さは全くなく、国際的な侮蔑を受けるだけであろう。

2. 2017年9月12日 17:18:12 : GzDjNNQDbo : UATvs9fWWMU[131]
安部心臓は、世界が阿吽の呼吸で、自分の希望を汲み取って自分の為にやってくれる思ってるんじゃないかな

3. 2017年9月12日 17:26:57 : lzwhXfvDO2 : RHLzbNv1WUE[2]
短剣を取りに戻った及川君の死は痛ましいが、私も両親から天皇(昭和)夫妻の「御真影」(写真)を火炎の中に取りに入って死んだ小学校長の話を聞かされたことがある。当時、各学校にあった奉安殿に祀られていたもので、たいへん神聖なものとされ、災害時には何をさておいても守らねばならないものだったという。

その校長先生の話も美談として称えられたらしい。

ISや北朝鮮を笑うどころではない。


4. 2017年9月12日 17:29:38 : nct2yTSh3M : dQRPPSC2LAk[80]
でも、そうなると「戦争に向いている国」ってどこなのでしょうか?「兵士をコマのように使ってもなんとも思わない国」なのでしょうか?

5. 2017年9月12日 18:12:14 : vifu2CnODg : DrR5AR1W6@I[2]
戦争に向いている国というのは優れた指揮官がおり戦闘において被害を最小限に抑えることを考える国のことをいいます。
負け戦とわかっていながら保身のために戦争を長引かせた戦前の日本は西村先生の仰るように戦争をしてはいけない国だと思います。
また人権感覚が極めて低い指導者を持つことが如何に国民にとって不幸なことかということは太平洋戦争をみればよくわかります。

6. 2017年9月12日 18:15:41 : GjcMpdt8U6 : 7RCmWnKglpo[39]
学校の行き帰りに頭を下げていた奉安殿。
敗戦翌日には建物のコンクリートが粉々になっていた。
子供ながらに中身は空っぽのコンクリートの塊に毎日頭を下げていたのだと知った。
これ国策だった。

戦時中の国策で良かったものがある?  ない、無いね。


7. 2017年9月12日 18:19:03 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw[1858]
戦争に向いているかどうかは別として 日本の場合 陸軍と海軍の対立意識は 極端に顕著だったという

国家の利益よりも 自分達の組織の利益を 最優先に考える 国家予算をいかに獲得するかに血道をあげ
これほどまでに予算を貰っておきながら アメリカとの戦争に勝ち目はありませんとは言えなくなった
「戦争の危機を煽って 多額の予算を獲得する」  今の状況に酷似しているではないか

陸軍は陸軍ありき 海軍は海軍ありき どちらも国が有ってこその組織である事を忘れていた

「臆病者の海軍」 「田舎者の陸軍」 お互いにこう罵り合って、ついに国家を滅亡寸前まで追い詰め
そして結局、破滅的な戦争へと転げ落ちて行った


今の 原発政策も 同じ事です 多額の予算を獲得してしまってはもう 正直に原発は危険であるとは
言えなくなってしまった ただひたすらに 原発は安全だと 自分達の組織の利益の為に唱えるしかなくなった

「日本は神国であるから 戦争に負ける事は 絶対に無い」

「我が国の原発は絶対安全で 事故など起りません」

 ↑ この二つのフレーズは まったく同根なのである。


8. 2017年9月12日 18:34:12 : nct2yTSh3M : dQRPPSC2LAk[82]
>>5さん、4です。

> 戦争に向いている国というのは優れた指揮官がおり戦闘において被害を最小限に抑えることを考える国のことをいいます。

そうですかね。でも、そうだとすると「そんな国って実際にあるのか?」という話になるとも思います。米国とかロシアとかヨーロッパの各国とかがそういう国か?と聞かれたら、やはり違うような気がします。


9. 2017年9月12日 19:46:25 : 6tQ5yGGghM : h0PDf3L@0v0[1]
戦争大好きネトウヨ達、人間魚雷になって見事に散ってみせてくれ

10. 2017年9月12日 19:56:11 : pz2ehk3fFg : A36iq8yOuEI[6]
日本人は戦争になったとき精神論に落ち込む。Jアラート訓練でよくわかった。

11. 2017年9月12日 19:58:52 : Ew9cLCTedw : 5yqG@7Hd0RA[4]
>>1
>原発が54基

原発が多数あるのは、米国もロシアもフランスもドイツも同じだ。
中国だって建設中だ。

原発が爆発することを恐れるあまり、それゆえ武装を放棄し他国の要望に媚びへつらう、などという理屈を弄する連中は、単なる売国奴か他国(米英)の工作員だろう。

原発と日本の戦略核武装の是非とは何の関係もない。


12. 2017年9月12日 20:03:54 : Ew9cLCTedw : 5yqG@7Hd0RA[5]
>ミステリー作家の西村京太郎氏


こいつは調子がいいな。

自身の小説の中でバンバン人殺してる分際で、あの天下の日本陸軍の教育を批判するとはね。売春婦から大金を受け取ると、こうも人間が腐ってしまうもんなんだな。

精々地獄で、幼年学校の同級生からケツに焼印でも押してもらうんだな。


13. 2017年9月12日 21:00:09 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1385]
>>11

>原発が爆発することを恐れるあまり、それゆえ武装を放棄し他国の要望に媚びへつらう、などという理屈を弄する連中は、単なる売国奴か他国(米英)の工作員だろう。


つまり、北朝鮮のように一見、正気を失っているように見える国も含めて、敵対して核ミサイルを打つことがあっても、互いの原発だけは狙わず、その後の保守管理にも影響を与えないような攻撃しかしないという「秘密の平和条約」でも世界は結んでいるということなのですね?

初耳ですが、そうなんだ。へえ。よくご存じなのですね。
すごいです。素晴らしい諜報力をお持ちです。
たいへん勉強になりました。w


14. 2017年9月13日 01:06:49 : FiBsdkbk0Q : ZhzcQgTjfwI[6]
カルト的精神主義というよりカルトそのもの。オウムと同じ精神構造。

核武装するなら北朝鮮と同じ覚悟が必要だ。よく北朝鮮は戦前の日本に似ていると言われるが彼らの方がずっと上だ。忍耐と持続する意思という勝利のためにもっとも必要な資質を備えている。その結果、虚仮の一念が石に穴を穿った。短気で衝動的ですぐ絶望的になる日本人にはとても無理だ。


15. 2017年9月13日 08:26:34 : aDnSvZ9mUA : eeYmw@idcu8[-1309]

防衛強化なのにいつの間にか戦争軍事にすり替えて言葉狩りしている奴らった何なの?

[32初期非表示理由]:担当:ネトウヨ論法多数のため全部処理 http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/687.html#c28
16. 2017年9月13日 11:40:01 : 6GtQVk4Hrw : vwMsqTCZMu0[275]
戦前回帰の 保守 安倍晋三。
対米従属の 保守 安倍晋三

17. 2017年9月13日 12:59:24 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1388]
「特攻」とか「一億玉砕」とかを、こともあろうに軍や政府の上層部が言い出し、庶民までがそれに感動して後世になっても涙するようでは、確かに日本人には「戦争をするセンス」はありません。西村氏の言いたいことはよくわかるような気がします。

本当に「戦争上手」な連中と、センチメンタルな日本人は残念ながら出来が違う。ある本を読んでつくづくそう思ったことがありました。

『ブラボー・ツー・ゼロ』。英陸軍特殊部隊SAS(スペシャル・エア・サービス)と言えば、現在の世界各国の軍や警察の特殊部隊の手本となったというエリート部隊ですが、その隊員であったアンディ・マクナブ氏が自身の体験を書いたノンフィクション小説です

1991年1月から2月にかけての湾岸戦争(パパ・ブッシュの第一次イラク戦争)の折、イラクはイスラエルを戦争に巻き込むことで他のイスラム諸国を味方に付け、戦争を有利に進めようと、イスラエルに向けてスカッドミサイルを発射しました。

それを阻止するため、英国のSAS部隊員からな成る幾つかの小隊がスカッドミサイルの発射装置破壊、及び通信線の切断の指令を受けてイラク国内に潜入します。そのうちの一つ、8名からなる小隊、暗号名「ブラヴォー・ツー・ゼロ」は事前情報が不足していたため、敵の集結地帯に降下してしまい、激しい戦闘の末、3名が死亡、4名が捕虜となります。戦争後の捕虜交換で捕虜は返されるが、その時の1人、アンディ・マクナブ軍曹と、捕虜にはならず、自力でシリア領まで脱出したクリス・ライアン軍曹が除隊後に自身の体験記を書いて大ヒットとなります。(ライアン氏もまたこの体験記を出版して以来、マクナブ氏と同じく作家になり、その後は二人揃って幾つものスパイ、アクション小説を発表して有名になります。同じ作戦に参加した同じ小隊の兵士が二人も人気作家になってしまうというのは「事実は小説より奇なり」です)

私が感心したのはSAS隊員の戦闘能力の高さではなく(それも恐るべきだが)話に聞く、過去の日本の兵士たちとはまったく違う「捕虜にとしての心構え」でした。まず、彼らは普段から敵に捕らえられた場合を想定した訓練をしっかり受けている。いかにして敵に最小限の情報しか渡さず、拷問によって肉体的なダメージを受けるのを防ぎ、生き延びる可能性を高めるかの訓練です。(たとえば、「死んでも敵に情報を教えるな」などとは言われておらず、「腐った情報」つまり、「賞味期限が切れた情報」なら伝えてよい)

「生きて虜囚の辱めを受けず」という言葉は彼らの辞書にはないのです。また、どんな絶望的な状況でも正気を失わず、最後の一瞬まで冷静に敵を観察して逃れるチャンスを伺い、生還する望みを捨てることはない。

たとえば、マクナブは捕虜として受けた最初の訊問で自分たちはただの衛生兵だというウソをつくのです。先行して入った部隊の支援のために送られたはずなのに、間違った場所でヘリから降ろされてしまったのだと愚痴ってみせるのですが、実際にSAS隊員は全員が衛生兵としての訓練を受けていて、応急処置のキッドも常に携帯している。おそらく他のメンバーも同じように言うことは彼らの間では暗黙の了解だったのでしょう。だからこのウソはかなり有効であったようで、投降前の彼らの反撃で多くの犠牲者を出し、ひょっとして特殊部隊員では?という疑いさえ持っていたイラク側もそれを確信出来ないまま騙されてしまいます。こうした、敵が特別に注意を払わないような人物を装うことをSASでは「灰色の男になる」と表現していたそうです。

その甲斐あって戦闘で亡くなった仲間を除けば、マクナブとその仲間は赤十字を介した捕虜交換で帰還。ただ一人、捕虜にならずに逃亡したクリス・ライアンは砂漠地帯を徒歩で100キロ以上も横断して敵の防衛線を突破し、味方の陣営に帰還します。そして帰還を果たした彼等は英雄として勲章を与えられ、イラク攻撃に参加した多国籍軍の総司令官であったシュワルツコフ将軍(米軍)も彼等と会食し、その労をねぎらったのです。

もちろん、彼らは普通の兵士ではない。厳しい訓練と試験に合格した特殊部隊の兵士ですが、一般の兵士の場合もおそらく基本的には同じでしょう。つまり、最後まで生還を諦めず、かつ、国家の方も捕虜になった兵士たちを可能な限り見捨てず、捕虜や敗残の兵も帰還すれば英雄として迎えることで全体の士気を高める。それが「戦争をして勝てる国」として正しいやり方ではないでしょうか。日本のように無謀な作戦の下で死んだ兵士をひたすら英雄視させて美化し、死なせた側の責任は問われないままでは「戦争国家」としては永遠に素人のままでしょう。

この前、どこかで大戦中に数々の軍功を上げた歴戦のゼロ戦パイロットが、神風特攻作戦の話を聞いて激昂したという話を読みました。「たとえ万分の一でも生還する見込みがあるから闘えるのだ。初めから死ぬつもりで行けとは、そんな馬鹿にした話があるか!」と。それが「プロの軍人」の誇りというものかもしれないが、そもそも「死ぬまで戦え」なんて、素人が言うことです。プロならば、いくらかでも余裕のあるうちに和平交渉して、降伏後の条件を少しでも有利にすべきだった。神風攻撃などは(後付けかもしれないが)米軍の広島・長崎への核攻撃という、非人道行為に対する言い訳にもされてしまいました。「狂信的な日本人はあれくらいしないと降伏しなかった」と。少なくとも大戦末期の日本軍は「戦争の素人」に支配されていたとしか思えません。(だから今も「死ぬまで働け」なんて非常識な経営者が出たりするのでしょう)

ちなみに、アンディ・マクナブ氏は下町の貧しい家庭の出身で元不良少年。日本で言えば中卒程度の学歴です。16歳の時、仲間とつるんでの窃盗事件を起こして警察に捕まり、少年院に行くか軍に志願するかで、軍を選んだような人です。その辺のところは後に、彼がSAS隊員を目指したいきさつを書いた『SAS戦闘員』に詳しいですが、当時まだ、峻烈な階級社会でもあった英国では学力格差も激しく、マクナブ少年は軍隊に入って初めて自分の知識、教養のなさを痛感し、軍隊内の教育制度を利用して勉学に励んだようです。さらに特殊部隊の隊員ともなると、語学や化学、地理、歴史、心理学などで大学レベルの教育を受けるらしいのだが、それによって彼は自分の置かれていた「階級」をも思うようになったようです。と言っても彼の場合、けして「政治的」にはならずに、あくまで「一個人」としての批判なのですが、その後の作品の中でも「国を動かす人々」の冷酷さに対して、血肉を持った庶民としての批判を随所に示しているのが伺えるのが興味深いです。

軍ヲタウヨクの方などにもマジでお勧めしたい本ですね。


18. 2017年9月13日 13:53:39 : 6kru3DUxf2 : kvQafJcuvY8[5]
>>4
なんでこう極端な一例を引き合いに喧嘩腰なんだろ?

彼の言わんとしていることは文意から察せらないなら
せめて他人にご教示を乞う姿勢を示せ

ていうか何?コマのように使う国、て?
それこそがまさしく旧軍のそれ、なんだがね
玉砕当然ありきの無為に人材を投入なんて最たる例

無知はモノ言うな


19. 2017年9月13日 20:31:51 : nct2yTSh3M : dQRPPSC2LAk[85]
>>18さん、4ですが別に喧嘩腰になっているつもりはありません。「日本が、あるいは日本人が戦争に向いていないなら、戦争に向いている国とは一体どういう国だろう?」と思っただけです。その点からいえば、>>17さんのおっしゃる事は一つ参考にはなりましたね。
ただ「日本人はそもそも戦争にむいていないのだから、戦争は絶対にやるべきではない。」という西村氏の意見は、それはそれで意味のある物だとは思います。「日本人全体の特性」とまで言うのは違うかもしれないと思いますが。「戦争をするセンス」がある人も少しはいるのではないでしょうか?

20. 2017年9月13日 21:06:24 : AVWk2jxGAI : Yg5Ulp86mEo[1]
いや、思いのほか丁寧なお答え。居丈高に絡んだ非礼をお詫びする

ただ、向いている国の例えであるコマ云々とやらの考察が
西村さんの伝えようとする思いとあまりにもズレた発想にも思えましたから

では百歩譲って、どうであれば「強い」のか?

強い弱いの判断をするに、一個人の見解一辺倒で決めつけるのは論外ですが
ただ、あくまでスレの主題である西村さんの経験から察せられた
「一例」として見て取れるのが

 日本人の民族性とは反対の要素を持った国民性である

それ以外に何がありますか?


>「戦争をするセンス」がある人も少しはいるのではないでしょうか?

そりゃいますよ。先の大戦においても
個々の武勇伝なり、広い客観視を持って戦略なり
負けはしましたが枚挙に暇はありません

ただ絶望的に問題なのは、有史来そういった有能な思考なり人材が
日本軍という「組織」としての中核、あるいは総論とはなりえたためしがないこと

これは日本人に限った話でもないと思いますが、
日本人は合理的組織力を活かしきれない特性を持ち合わせています
これは国家の非常時にまことに都合の悪い悪癖になります

よくもまあ、あれだけ数多の無能が戦争の足を引っ張って
あれだけの長い期間戦い続けられたものだと感嘆しますもん
もはや個々の日本人の忍耐としか言いようがありませんね

繰り返しますが、有用かつ合理的な組織力が決定的にダメなんです
平時にはなんとか帳尻を合わせどうにでもなりような問題でも
国家の存亡をかけた戦争においてはどうにもなりませんよ



21. 2017年9月13日 21:19:53 : 0adEXPsXzc : 3XUgkyhov9I[1]
>>20さん、早速ありがとうございました。まあ「コマのように」と言ったのは、センチメントとは真逆の姿勢を例えようとしたものです。ご容赦ください。
日本でいうなら、むしろ「戦国時代」とかの方が「合理的」な考え方が主流だったのかもしれない、とも思います。それが、国家として「精神主義一辺倒」になってしまったのはなぜなのか?そんな事も考えています。あるいは「極端から極端に振れてしまう」という事が「日本の民族性」なのかもしれませんが。

22. 2017年9月14日 00:50:59 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1391]
>>17
訂正と補足

和訳は「ブラボー・ツー・ゼロ」ではなく「ブラヴォー・ツー・ゼロ」でした。
どちらも絶版で中古しかないようですが。

アンディ・マクナブ
ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録 (ハヤカワ文庫NF) 文庫 ? 2000/10/1

クリス・ライアン
ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行 単行本 ? 1996/11


それから英国の軍人気質と言う点では、京大の歴史学者(ルネッサンスの研究者)で保守派の論客であったという会田雄次氏の『アーロン収容所』も参考になるかもしれません。ビルマ戦線で英軍の捕虜となり、二年間を過ごしたという会田氏の体験から生まれた一種の文明論です。人によっては捕虜時代の恨みによる英国や白人へのヘイト本だと決めつけるようで、ネットそのような批判をしている人もあるようですが、私は少し違うと思う。

事実上、全世界を支配した大英帝国を作ったのはどのような人々であったか?

ユーラシアの東の果てで「異民族」と言ってもわずかな差しかない相手と揉めた過ぎず、欧州の大航海時代とそれに続く植民地獲得という、世界の大動乱期を徳川幕府の鎖国の下で平和に過ごした我々「お花畑民族」には思いも及ばない姿がそこにあるようです。


>>19>>20

私のコメに言及していただいてありがとうございました。
私も戦国時代あたりは日本にも戦争(もちろん、近代戦ではないですが)をするに際しての「乾いた合理的なセンス」はあったかと思います。「維新万歳」で、今では何かと評判の悪い司馬遼太郎氏の「司馬史観」ですが、司馬氏自身、満州に戦車兵となって行かされた経験から、大戦末期の日本軍に蔓延していた異様に非合理的な精神論には辟易して『歴史と視点』というエッセイ集の中にそのようなことを書いていました。(結局、維新から日清日露戦争あたりまでは軍も政府もまともで、その後は駄目になったという言い方なので、今はそうした氏の見解自体も左派からは批判されているようなのですが)


23. 2017年9月14日 02:43:57 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[2221]
  戦争とて一種の試合であり勝ち負け勝負であるところ、必ず勝つとは限らず負けも有るとの認識を以て、充分に冷徹に状況を視ながら作戦を立てるものである筈だ。
   陸海空が覇権を争い予算の分捕り合戦をする等、結局はトップクラスが自己保身に汲々としている故に、配下には自己犠牲を強要しなければならなくなるのである。
   先の大戦でも事態が悪化している場合には見栄を捨て、退却、撤退、停戦、休戦宣言などを選択し、大事な兵士を一人でも多く故国に帰すべく尽力するのが参謀の義務であるところ、かくなる上は少しばかり暴れて見せることはできます、などの無意味な宣言をしつつ、悪戯に兵士をジャングルに向かわせ、遂には玉砕、突撃を命じた上で、わが軍斯く闘えりなどと凱旋したのであるから、いわば、勝つまでは負けでは無い、といった戦争ギャンブルの様相であったのだ。
  スポーツ試合でも勝ちも有れば負けもあるのは試合なら当然であるが、負けた試合を、ジャッジが悪いなどと居直り、監督が敗因を分析することも無く、かつ関係者が監督を更迭することも無く、負け試合にも拘わらず胴上げするなどは有り得ない。だが日本政府は、未だに先の大戦のマネージを真摯に分析もせず、靖国で参謀を労っている始末であり、スポーツ試合で最下位となった監督を更迭もせず関係者が胴上げしているようでは、選手はたまったものでは無いのである。
  冷徹、冷静に現状を検証、分析せず、関連書類も破棄や隠蔽するなど、近代に於いても尚、戦争になれば負ける可能性が有ると認識せず、勝ちしか無い筈だと妄想し続けているのが、政財官護送船団ムラの、責任意識が分散した結果無責任な与党、防衛官僚らであろう。
  戦争は専ら、血税の財布を握り勝手に使えると思い込んでいる立場の者が起こすものであるが、彼ら与党と官僚には、冷徹な分析能力と、自省、自戒、自重の精神が無く、寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ、であり、明らかに、冷徹に分析し兵士を無駄に死なせないよう配慮しなければならない戦争に向いていないのは明白である。
  
   

24. 2017年9月14日 03:05:21 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw[1866]
なぜ 日本人は戦争に向いてない と言えるのか

それは、欧米人は 「戦争のプロ」 だからである 大航海時代と言われた中世期から 世界の海を又にかけ
何百年にも渡って 戦争を続けてきた人種だからである 明治維新でようやく近代化を果たした日本は
キャリアとノウハウを積み重ねてきた欧米人と比べれば、日本が行なう戦争は ド素人に近いのです

★ 太平洋を又にかける大戦争なんて 日本は経験した事が無かった ★

具体的な事例は、補給いわゆる兵站の重要性に対する認識の低さ これに尽きる
日本海軍の指揮官は、沈めた敵の艦船のクラスによって ポイントで査定が付くのだが
戦艦および巡洋艦 あるいは空母を沈めれば高得点で 昇進が早まる訳だが、敵の輸送艦艇なんぞ沈めても
何一つ昇進には影響しなかった

要するに 敵の正面装備だけを叩けば、それを手柄と出来る訳だが 補給部隊やインフラなんて
ロクな手柄とはならなかった この 補給や兵站への認識不足が ガダルカナルやインパールなどの
餓死を続出させる悲惨な戦いを生んだ一因となった さらに

@ 真珠湾攻撃 敵の港湾施設やドッグ 石油タンクが健在なのに 叩こうとしないで中途半端に引き上げた

A サボ島沖海戦 敵の戦闘艦艇を 夜戦にて壊滅させておきながら、肝心のガダルカナル島への輸送部隊
 これを全く攻撃せずに引き揚げ 後のガダルカナルの地獄絵図を招いてしまった

B レイテ沖海戦 レイテ湾を目前にして 「謎の反転」 と言われる 栗田艦隊の行動 これもまた
 輸送部隊なんかと刺し違えるなんて価値は無いという認識の低さからであろう


これは 輸送部隊(輜重兵という)を馬鹿にした、日本軍で謳われた小唄の一節である

※ 輜重輸卒が兵隊ならば、蝶々トンボも鳥のうち、電信柱に花が咲く ※

つまり、戦闘部隊のみが マトモな兵隊であって、輸送部隊など 兵隊のうちに入らないぞという
認識の低さを現している一節なのである


欧米人は 連合国は、まず先に日本の輸送部隊を狙った 戦闘艦よりも輸送艦を優先して攻撃した
そして、徹底的な通商破壊で 日本の資源輸送を干上がらせた これが欧米人にとっての手柄だった
これに対して日本は 最後まで 艦隊決戦に備えて大和や武蔵を温存 大規模な決戦に こだわり続けた。


この違い お判りだろうか 欧米人は ボディブローを効果的に使った しかし日本人は
顔面パンチにばかり固執して 急速に体力を消耗した これが 「ド素人」 たる由縁です。


25. 2017年9月14日 09:40:28 : BR36Jwolbw : TxpPMZmWbPY[73]

>>自身の小説の中でバンバン人殺してる分際で、あの天下の日本陸軍の教育を批判するとはね。

おいおい「12」ヨ〜

オマエは西村の小説を本屋で立ち読みした、だけだろう〜?

小説の中で「バンバン人殺し」しても、その犯罪を誤魔化し逃げてる「犯人」を論理的推理・考察と証拠発見に全力投入する捜査陣・マスコミ記者・法律家の活躍で事件は解決し、権力者・金持ちと云えども縛に付く結末展開と為っている。

じゃ〜「天下の日本陸軍」が敗戦前後に執った行動は〜?

「戦犯」に為る事を恐れ、「不都合な書類」は全て焼却し、自分達は「2階級特進ポツダム将校」として、敗戦後の混乱で餓えてる国民を尻目に「優雅な軍人恩給生活」を過ごしたとさ〜!メデタシ、メデタシ。

しかし、この敗戦前後に執った「天下の日本陸軍」の行動が、現在の「安倍ぴょ〜ん政権」モリ・カケ疑獄事件の行動と『瓜二つ』なのが笑えるネ〜♪。

さすが〜「A級戦犯」逃れ、米国CIA雇われ売国奴「岸 信介」の孫だけ有って「卑怯者」DNAは確り受け継いでますナ〜♪。


26. 2017年9月14日 10:04:17 : ngswz5UjdY : sqZq_zyS53w[1]
>>24

そう言えば、私の親戚にも戦争末期に徴兵されて輸送船に乗せられ、戦地に着く前に沈められて死んだ人がいます。この「輸送船に乗っていて沈められた」というのは戦時中の話として、昔はよく聞かされたものでした。実際、兵隊ではない、徴用された民間船員もこのような例で多くの犠牲者を出していると聞いたことがあります。

兵站を重視しない日本に対して敵は徹底的に補給を絶つ作戦で来たということですね。たしかにブロとアマの違いと言ってもいいかも知れません。


27. 2017年9月14日 12:57:30 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw[1867]
26さん それと もう一点 勝ち負けに対する認識の相違 これもあります

日本の代表的な武道や格闘技と言えば、柔道 剣道 空手 相撲などが挙げられますが
これらは全て 「一本取れば勝ち」 という、勝負の付け方が 実にあっさりした競技ばかりです

対して西洋の格闘技と言えば、ボクシングやレスリングが代表的 これらは日本の武術と違い
一発ぐらいクリーンヒットしたぐらいでは 勝負はつきません、足腰立たなくなるまで叩きのめします

※ 日本の武術は 綺麗に一発が入ればそれで勝ち

※ 西洋武術は 相手が足腰立たなくなって ようやく勝ち


つまり、日本人は 瞬間的な強さ こればかりを追求して、持続力 持久力というものを疎かにした
これが、補給や兵站を 疎かにした根本的な 「戦争に対する考え方」 なのでしょう

★ 実際 日米の開戦時 戦艦や空母の保有数では米国に負けていなかった むしろ空母は数的にも優勢
 しかし、補助艦艇では(輸送艦 補給艦 輸送船 敷設艦 タンカーなど)圧倒的に米国に対して少なかった
 その差は 3倍から10倍くらいは開いていたのが実情だったそうです ★

山本五十六の予言めいた一言が全てを物語る 「半年や一年は大いに暴れて見せましょう」
なんだか、むなしいですな。



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