http://www.asyura2.com/17/senkyo231/msg/566.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52183855.html
2017年09月01日 「ジャーナリスト同盟」通信
<1センチも前に進まなかった北方領土問題>
プーチンの意向を体して首相を務めているメドベージェフが、色丹島を経済特区に指定したニュースが、安倍と外務省を、腰が抜けるほど驚かせている。「北方4島は返さない」とのモスクワの断固たる方針が判明したためだ。この5年間の安倍―プーチン会談の大騒ぎは、一体、何だったのか。「森と安倍の、シベリアのガスと石油利権に食らいつくためだったのか」と衝撃を受ける関係者は、北海道民だけではない。専門家も「1センチも前に進まなかった安倍外交」と怒る。
<安倍退陣を想定したモスクワの対応>
安倍訪露目前のプーチン戦略に、きりきり舞いさせられる東京である。
原因は何か。「モスクワは安倍退陣を想定した判断と受け止めるほかない」といって肩を落とす自民党関係者の指摘通りかもしれない。
江崎北方領土担当相は、歯舞島元島民との40分懇談で「例の山口会談でも、領土問題は一言も触れられていない。最初からおかしかった。あの時、ショックで寝込んだ人もいた」という怒りと不満を浴びせられた、と報道されている。
「トランプに馬鹿にされながら、文句ひとついえない安倍に、プーチンも呆れかえって方針転換したものだろう」との憶測も、あながち的外れともいえまい。幸い、朝日を含めて1面で大きく報道されていない点が、安倍にとって救いなのだろう。
<1956年以前に大後退>
前にも指摘したが、1956年の日ソ共同宣言で「平和条約締結でもって、歯舞島と色丹島を返還する」との合意も破たんしたことになる。
「日本敗戦時に、ソ連のスターリンが日ソ不可侵条約を、一方的に破棄して占領した、いわくつきの北方領土である。したがって、それでも接近してきた国家主義者を、いいように手を変え品を変えてコントロール、経済支援を懐に入れたいだけのプーチンだった。そこを見抜けなかった安倍の大馬鹿・でたらめ外交が露呈したことになる」と分析すべきだろう。
ソ連崩壊と分裂の挙句、欧米の傘下に組み入れられるという、深刻な事態に置かれているロシアの外交である。「安倍のような、アンちゃんを手玉に取ることは簡単。米国の大統領選挙にも介入する力もある、今のモスクワだ。安倍退陣を想定した作戦とみていい」のであろうが、日本の視点からすると、むろん、納得することは出来ない。怒り心頭の国民は、安倍に向かう。
<元島民を舞い上がらせただけ>
北海道民・元島民は哀れである。「二階に上げて有頂天にさせておいて、突然、梯子を外されたようなもの。安倍外交の政治責任は重い」ことになる。
思うに、安倍夫妻の5年間は政府専用機を一人で酷使してきた。夫妻は飛行機大好き人間なのだ。すぐ近くに便所もある。主治医もいる。そういえば、航空自衛隊の基地で「731」と記された戦闘機に乗り込んで、笑顔を振りまくほどの、無邪気な飛行機好きの一面もある。このことを中国の人民は忘れていない。
敵をつくるのも上手な国家主義者といっていい。
それに血税を海外にばらまくことも得意である。安倍外交は、金銭外交でもある。どれほどの大金をばらまいてきたのか。北京包囲網のためのそれは、天文学的といっていい。いまワシントンの方針転換に、あわてて北京に媚びを売っているのだから、真面目な納税者はたまったものではない。
<新聞テレビも共犯者>
こうした安倍外交を冷静に論評することなく、ただひたすら従属してきた新聞テレビの日本だった。それは読売だけではなかった。朝日もそれに従った。しかも、現在も変わっていない。
税金の無駄遣いは、新聞テレビも同罪と言わねばなるまい。民意を反映しない、批判力を喪失した言論機関は、有害無益であろう。
言論機関の首脳部が、首相の官房機密費という血税の世話になって、飲み食いするという場面は、日本以外にないだろう。ワシントンでさえも、ロンドン・ベルリンで目撃することはできない。
日本の言論の自由度が、世界の先頭に立つことはない。
欧米の特派員は「記者クラブ制度を廃止せよ」と強く訴えている。日本記者クラブ・日本新聞協会の決断一つで廃止することは可能である。まともな言論人出でよ、である。
<それでも文句ひとつ言わずにロシア訪問>
安倍は、それでも今月にロシアを訪問する。キャンセルする勇気がない。ここがおかしい。
トランプに服従する東京の国家主義者は、モスクワの主にも必死になってぶら下がる。ここに外交は存在しない。民意が繁栄しない外交ゆえである。
外国と交流する外交は、自ら身ぎれいでなければ、相手を説得できない。腐敗の徒には無理というものだ。嘘八百の徒は信用されない。
安倍はどうか。国民が信用していない。首相として失格である。昨今は右派の論客として、時に発言する村上正邦でさえも、安倍に対して「もう、いい加減にして辞めろ」と叫んでいる。安倍擁護の人は、閣内でも加藤勝信と世耕ぐらいと見られている。プーチンが馬鹿にして、見放すのも当然であろう。
<加計・森友・強姦もみ消し事件の蓋かけに貢献>
外交は内政の反映である。いまの安倍がそうである。官邸の安倍周辺には、公安・内調の役人と外務・防衛の官僚だけである。限られた情報で支配されている。
国民は、加計・森友・強姦もみ消し事件についての究明と、それによる安倍責任の行方に関心が移っている。他方、官邸はそこからいかに逃亡して時間稼ぎをするのか、に最大の神経を使っている。
ここにまともな政治・行政を期待することは出来ない。安倍死に体政権を誰もが信じている。安倍退陣の時期に人々の目は移行している。
既に安倍が所属する自民党最大派閥の清和会オーナーの福田康夫が、安倍退陣論を先駆けた。このままでは「日本が破滅する」との悲壮感でもって叫んだ。黒幕・笹川陽平のもとに駆け込んで救いを求めたが、結果は逆効果である。今どき、森・小泉・麻生が高笑いしても国民はついては行かない。
三井住友の東芝もこけた、三菱重工も後追いしている。不気味なカルト秘密組織・日本会議も正体が割れてしまっている。原発推進によるアベノミクス崩壊、そして金銭外交の破たんで、もはや逃げ道が無くなってしまった心臓である。
2017年9月1日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK231掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。