ルール破壊の明治維新以後、政治現象では、どのように進行させてきたか? まとめるとよくわかる。これを知らないと何でこうなるのか認識できない。●1880〜1900 年は「武士の反乱」と「自由民権運動」の極端に対立する少数派の行動と思考が発生。武士の反乱は鎮圧され、自由民権運動は弾圧されるが、次の20 年間で、選挙の一票は多額納税者から、成人男子全体に拡大され、政党内閣制となる。 ●次の1920〜1940 年は、財閥と政党の腐敗に憤慨する「青年将校のクーデター」と「大正デモクラシー」とよばれる極端に対立した少数派の行動と思考が耳目を驚かせる。青年将校は財閥と政党の政治から天皇直接親政のために決起して死刑となる。「大正デモクラシー」は美濃部の「天皇機関説」に代表されるような、天皇は自由平等のための機関(道具)にスギない理論だと糾弾され、大学を追放される。 こうして、天皇親政の軍部独裁制に移行。政党は解体されて大政翼賛会に統合される。このようにルールを否定する少数派の復古と改革の極端な行動との理念は弾圧されるが、その流れた血は、戦争で統合加速され、つぎの政治現象へと移行してゆく。 ●1960 年代、マッカーシーに代表され保守の原理主義が、各界から共産主義者とそのシンパの追放を継続した。そして、共産党批判の左翼原理主義者の指導する学生運動は、世間の耳目を驚かした。同時に「自然復帰」を主張行動するヒッピーが徘徊した。 ●1980 から20 年間は、欧米の左右の政党は、これまでの理論を中道よりに修正することによって、長期政権を獲得維持できた。その修正戦略は「福祉国家」である。これらの政治現象は、ベトナム反戦運動やベルリンの壁倒壊の副産物とみなされている。だが、反戦や環境保護運動は、少数派の思考と行動を、加速増幅したが政治現象は「政治的ルール安定維持する多数派」となる40 年周期によって、統合されたのである。 この時期、国体否定の政党として弾圧され続けた日本共産党が「天皇制の廃止」のスローガンを引込めたことに注目すべきだ。なぜなら、獄中敗戦を迎えた数人と暗殺された人達以外は「天皇の下では国民は自由平等」と発想転換し戦争に沈黙協力したからだ。 ●今日2000〜2020 年代は「ルールが破壊される時代」は、どんな左右の原理主義を誕生させているか?, この時代は,小泉氏のように,日米の軍事同盟固執の復古調カリスマが誕生した。安倍氏は民主主義のルールを破壊させ,弱者に耐乏を押しつけ,格差を助長させる。死ぬまで平和憲法反故に核武装化・細菌兵器で軍需国塚を目指すのです。 そして暗殺やテロリズムの思考と行動を台頭させ、戦争の瀬戸際に押し進め,1%の金持ちが99%の富をもつ「不平等の是正」の思考と行動を台頭させている,いわゆる,1%の富みのために99%不幸を構築し,格差を拡大させ,金持ち優遇,大企業を救済し,弱者から税金を絞りとり,負け組の切り捨てである。国民はこの破壊者に騙され熱狂し期待する。 そのために、一党独裁下の国家・企業・個人が、利己的に防衛思考し行動する法則の作用から逃れることはできない。資本主義国家でも、官僚支配するビジネスに参加するにはコネと賄賂が絶対必要である。社会主義政治体制は官僚支配なので、どんな開放政策にも認可権がつきまとう。そのため、自由経済システムそのものも腐敗堕落が避けられない。 どんな政治や宗教体制も、資本主義的自由経済システムを採用できることは、中国だけでなく、すべての国が証明しているが, 一党独裁の社会主義国家は、80 年目に自壊するために、核武装は国体の変革を防止することはできない。そして全世界の株式と金融市場の震撼は避けられない。 そのために、根本的解決を常に先延ばしされるだけなので、いっそ古いルールをブチ壊した方が手っとり早いと、ルールをブチ壊せと怒号する思考と行動の独裁者を待望する。 政治現象の周期は、約20 年間多数派の思考と行動に統合されるが、次の約20 年間は、統合を破壊する少数の原理主義・教条主義の思考と行動に寛容な時代になる。そして、その次の20 年間は、左右原理主義の一方を修正して統合させて進行する。 日米の軍事同盟固執の軍国主義者が活躍すると,後半には,必ず平和的革新的なカリスマが登場し,産業革命を加速させ,政治経済テロを沈静化・収束させる。 ●2020年からの20年間は「ルール厳守の時代」に入る。 産業革命が本格化し雇用も賃金体系も排ガスなど解消される,世界は新機軸多極化となる,日本の大企業のトップも交代するので,素晴らしい世の中を満喫出来るだろう。
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