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選挙協力すら出来ない野党共闘とは一体何なのか
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2017-08-23 天木直人のブログ
「清水の舞台から飛び降りるつもり」で野党共闘を最初に言い出したのは共産党だった。
そして、それは、安倍政権に代わる野党連合政権を目指すというものだった。
私はその時、そんな共産党を評価し、いっそのこと共産党という党名を変えて本気で連合政権を目指せと書いた。
しかし、その後の動きはそうはならなかった。
共産党は共産主義の正しさを繰り返し、民進党も自由党も社民党も、そのような共産党とは、連合政権ではなく、まず選挙協力だと言い続けた。
いいだろう。
とりあえず選挙協力を優先して安倍自公政権の候補者と対決すればいい。
しかし、本当に選挙協力をしているのか。
きのう8月21日の報道を見て驚いた。
9月24日投開票の堺市長選挙で、自民党と民進党が現職の候補を応援し、その候補者を共産党と市民団体までが支援を決めたというのだ。
首長選や地方選と国政選は違うと言ってしまえばそれまでだ。
適当な候補者がいないなら仕方がない。
しかし、国政においてここまで安倍自公政権と野党共闘が対立している中で、この相乗りをどう考えたらいいのか。
そう思っていたら、民進党の代表選で枝野候補が明言した。
長島議員の死去に伴う新潟補選で、共産党が候補者を立てているにもかかわらず、民進党は独自の候補者を立てると。
候補者調整の末にそう決まったのならいい。
しかし、とてもそうは思えない。
枝野氏は共産党との選挙協力を一蹴したのだ。
選挙協力さえもできない野党共闘とは一体何なのか。
既存の選挙システムと、そんな選挙システムによって選ばれた政治家、政党が独占する政治は、決して国民ファーストの政治ではないという動かぬ証拠である(了)
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