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よくぞ泥船に乗ったものだ 死に体政権の目くらまし改造
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210728
2017年8月3日 日刊ゲンダイ 文字お越し
新役員の面々(C)日刊ゲンダイ
これで政権の求心力が回復すると思っているのであれば、国民も随分とナメられたものだ。
3日、行われた内閣改造・自民党役員人事。自民党が7月上旬の都議選で惨敗して改造話が急浮上した際、安倍首相は「政権に緩みがあるのではないかという厳しい批判があった」「自民党に対する厳しい叱咤と深刻に受け止め、深く反省しなければならない」と言い、「人心一新」の方針を示していた。
ところが、いざフタを開けてみれば、緩みを反省するための「一新」はいずこへやら。新たな顔ぶれは「留任」と「再入閣」ばかり。
とりわけヒドイのが、早々に留任が決まった麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官だ。
麻生は、安倍政権「凋落」のきっかけとなった森友問題で、国有地を8億円も値引きして売却していた“主犯格”である財務省のトップ。本来は担当大臣として全容解明の旗振り役を務めるべきだったのにダンマリを決め込み、疑惑をめぐって国会答弁で知らぬ存ぜぬを通した佐川宣寿前理財局長を国税庁長官に抜擢した。つい最近では、国有地売却前に近畿財務局の池田靖国有財産統括官(当時)と大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された森友学園の籠池泰典前理事長が値下げ交渉していた録音テープの存在が明らかになったにもかかわらず、「どうのこうの言うことはありません」とトボケる始末だから許せない。
一方、加計問題で文科省の内部文書を「怪文書」扱いした上、「総理のご意向」をリークした前川喜平前文科次官を「出会い系バーに通っていた」と個人“口撃”したのが菅だ。閉会中審査で安倍と「腹心の友」の加計孝太郎理事長が頻繁に会食していたことに対し、関係業者との供応接待を禁じた大臣規範に抵触するのではないか――との批判が噴出しても「通常の交際」と平然と言い放っていた。麻生、菅ともに改造前の毎日新聞の世論調査では、閣僚留任について「評価しない」という否定的な回答が5割余りに上ったのにどこ吹く風である。この2人の人事だけでも、安倍の「反省」がいかに口先だけで、世論に耳を傾けていないかよく分かる。
小手先の人事(左から、麻生、二階、菅3氏)/(C)日刊ゲンダイ
「ポンコツ」と「中古」の使い回し人事 |
党役員人事もデタラメだ。派閥の勉強会で自民党批判について「そんなことに耳を貸さないで」と言い放った二階俊博幹事長、加計問題を追及する野党を「ゲスの勘繰り」と暴言を吐いた高村正彦副総裁はあっと言う間に続投が決まった。
注目されたのが、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題で大揺れとなった防衛省、加計問題で組織がガタついた文科省の両大臣ポストだ。何ら説明責任を果たすことなく大臣を辞任した稲田朋美防衛相の後釜に就いたのが小野寺五典。即戦力として過去の大臣経験を買われたらしいが、人材払底の象徴だ。
防衛相だった2013年、米紙NYタイムズがCIA元職員のスノーデンから入手した機密文書の内容として、NSA(米国家安全保障局)が日本を重点監視対象にしていた、と報道。記者からこの件の感想を問われた小野寺は「私どもは信じたくない」とノラリクラリ。米国に抗議するどころか、報道内容の確認すらしなかった。つまり、米国の言いなり。稲田に呆れていた米国の顔色をうかがった人事である。
文科相に決まったのは林芳正だが、文科行政に精通しているわけではもちろんない。恐らく“戦後処理”の引き受け手が見つからず、閣僚経験の豊富な林が押し付けられたのだろう。この2人に、野田聖子、河野太郎ら一見“反安倍”を取り込んだのが目玉とされる。2人の軽さに呆れるが、挙党一致を演出するためのダシである。
政治評論家の野上忠興氏がこう言う。
「歴代政権の閣僚、党役員人事を40年以上見てきましたが、今回ほど意味のない人事はありません。改造人事は新鮮さが不可欠なのに全く感じられず、政権として何がやりたいのかもサッパリ分からない。目玉人事で伊吹文明氏を文科相に起用しようとして固辞されたようですが、国権の最高機関の長である衆院議長経験者が引き受けるはずがない。常識的に考えれば当たり前なのに、そんなことが判断できないほど今の安倍政権は追い詰められているのでしょう。小手先の人事でゴマカそうとしているのが一目瞭然です」
どこが人心一新なのか。悪あがきにしか見えない。
■今の安倍内閣を支えようと本気で考えている自民党議員はいない
それにしても一体、何のための内閣改造、党役員人事なのか。そもそも内閣支持率が急落したのは「安倍首相を信頼できない」との理由が最も大きい。安倍が自ら首相の座を辞さない限り、どんな人事でも意味がない。しょせん、小手先なのである。
「安定重視」「基盤固め」「派閥バランス重視」……。大新聞・テレビはもっともらしく解説しているが、全く違う。
「安倍官邸が“お友達”を重用し、党内世論を無視して好き勝手にやってきたツケが如実に出ているのです。つまり、本気で支えようとする人がいない。政権支持率が高かった時は何でもやりたい放題だったが、今のように落ち目になってから頼まれても所属議員はソッポを向く。弱くなった安倍政権のために一肌脱ごうという人が誰もいないため、とにかく政権を維持するには派閥のバランスを考えた人選や、大臣経験者を起用するしかないのです」(野上忠興氏)
■疑惑の官房副長官が党要職にスライドの愚
「安倍1強」と散々もてはやされてきたが、バケの皮が剥がれればもろいものだ。
“お友達”人事の限界が浮き彫りになったと言っていい。辛うじてサプライズ人事といえば、小泉進次郎を筆頭副幹事長に抜擢したぐらいで、あとはどこかで聞いたような名前ばかりだ。
「加計問題で疑惑が指摘された萩生田官房副長官が幹事長代行に決まりました。問題が取り沙汰されている議員が何ら自重することなく、そのまま党の要職に就く。国民がこの人事を見れば、どう思うでしょうか。政界では不祥事を起こした議員は、次の人事で何の役職にも就かず『1回休み』が常識ですが、安倍政権には通用しない。有権者に『まったく反省していないではないか』と受け取られても仕方ありません」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)
タカ派思想の中曽根康弘元首相は、補佐役に思想信条の違う後藤田正晴官房長官を起用し、政権運用が偏らないように気を付けていた。しかし、安倍にそれほどの器量はない。安倍内閣では安倍と同じウルトラ右翼の思想の持ち主か、イエスマンだけが重用される。権力亡者だけが乗った泥舟なのだ。そんなカチカチ山のタヌキの本性を、国民はとっくに見透かしている。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年8月3日
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― 齋藤一弥<穏やかなレジスタンス&里山資本 (@rainasu) 2017年8月3日
これで政権の求心力が回復すると思っているのであれば、国民も随分とナメられたものだ
日刊ゲンダイデジタル「よくぞ泥船に乗ったものだ 死に体政権の目くらまし改造」https://t.co/jA9gxciH2s
― takeshi (@freeformat_jp) 2017年8月3日
今回ほどTVのニュースを観るのも嫌になった組閣はなかった。結局、お大臣様は森友、加計問題の隠蔽に加担して、死に体のアベを「お見送り」する「おくりびと」となる
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